日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

カレン・ブリクセン博物館

2013年01月30日 | つれづれ

BS日テレの「大人のヨーロッパ街歩き」という番組で、デンマークの街歩きを放映していました。昨年の夏、北欧を旅行したのでデンマークには興味がありました。

私は、その肖像がデンマークの50クローネ紙幣になっている、カレン・ブリクセンという女性の名前は知っていましたが、番組の中でコペンハーゲン郊外にある、その肖像の主の「カレン・ブリクセン博物館」が紹介されていていました。

その時、番組を見ながら、「あっ、この人だったのか~」と気づきました。今までバラバラだったものが、この番組を観たことで一つの線になりました。
3 <カレン・ブリクセン博物館>

皆様は
ロバート・レッドフォードとメリル・ストリープ共演のアカデミー賞受賞映画、「Out of Africa」(邦題は「愛と哀しみの果て」)をご覧になったことがありますか?あの50クローネ紙幣のカレン・ブリクセンはこの映画の主人公、その人であり、また原作者でもあったのです。
Photo <カレン・ブリクセン>

映画の主人公カレン(メリル・ストリープ)は20代でデンマーク貴族と結婚し、夫婦でコーヒー園を経営するためケニアに渡りましたが、まもなく結婚生活が破綻し離婚。アフリカに魅せられた彼女は、その後ずっと一人でコーヒー農園を経営、そして約20年後の46歳の時故国に戻り、その後小説家になりました。

映画は20世紀初めのアフリカを舞台に、女性一人でコーヒー農園を経営するという冒険と、彼女の前に現れるサファリーガイド(ロバート・レッドフォード)との愛を描いていますが、アフリカに魅せられ、アフリカで冒険と愛に生きた一人の女性の半生記であり自伝でもあります。


この映画を観たのは20年以上前でしたが、アフリカの雄大な自然と波乱万丈のストーリーが今でも強く印象に残っています。そしてこの映画の原作者は北欧の女性小説家で、自分の半生を書いたものであると、後で何かで読みました。

BS日テレの「大人のヨーロッパ街歩き」の番組の中で、コペンハーゲン郊外にある「カレン・ブリクセン博物館」が出て、カレン・ブリクセンはデンマークを代表する女性小説家で、映画「Out of Africa」の原作者でもあるとの説明が流れた時、「あっ、あの映画の主人公の博物館で、50クローネ紙幣の人だったんだ」と私の中で一本の線でつながりました。
50 <50クローネ紙幣>

番組によると、カレン・ブリクセンは1885年にこの家で生まれ、1962年にこの家で亡くなったのだそうです。古い家なので何度も改装されたそうですが、主な部屋の内装や調度品は彼女が暮していた時のままということです。そして1991年にカレン・ブリクセンの生涯と作品を展示する博物館としてオープンしたとのことでした。

又、番組によると彼女の博物館は、彼女がコーヒー農園を経営していたアフリカのケニアにもあるそうです。


(上の3枚の写真はネット上からお借りしました。)

 

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寒波の中のウォーキング

2013年01月27日 | お出かけ

福岡市は一昨日、昨日、今日と寒波が続いています。今日は夕方に一時、雪がチラホラ。北日本は大雪に見舞われている様ですね~。九州と違い雪への備えは出来ているでしょうが、それでもそこで生活する人々にとって、大変な事に変わりはありません。雪国の皆様どうぞお気をつけてお過ごし下さいね。

寒さの為、家にこもりがちになり、これではいけないといつもの散歩コースの愛宕神社までウォーキング。

街ゆく人々も寒さのためか足早に過ぎ去り、人通りはいつもより少な目。

途中、室見川にかかる橋の上は特に風が強く、凍えるような寒さで吹き飛ばされそう。

都市高速のガード下を過ぎると、愛宕神社の看板が。
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急な坂道を上り、
森の中を少し歩くと広場に。広場の一角のお餅屋さん「いわい」には中学生らしき一団が。
Photo_2

広場にある大鳥居をくぐり、急な階段を上ると愛宕神社本殿に。
Photo_6
Photo_3

今日も元気にお参り出来たことに感謝!お参りを済ませた後、境内を一周。境内にはもうお正月気分はないものの、普段より参拝客は多目。

境内の展望所(?)からは、いつもならクッキリ見える博多湾も、この日は霧がかかった様にボンヤリ。左に能古の島、右に薄っすらと志賀島。
 

期待はずれの眺望で少しガッカリ。でも久しぶりのウォーキングでさわやかな気分。家に帰って万歩計をみると10945歩に。爽快、爽快!

 

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森瑤子さんの料理本

2013年01月20日 | 読書

このブログは気の向くまま、風の吹くままの不定期更新ブログなので、普段頂くクリック数は、そんなに多くはありませんが、1月14日にUPした記事、「森 瑤子さんの本」には、これまでとは桁違いの多くのクリックを頂き、驚いています。ありがとうございました。

これは記事内容が作家、森瑤子さんに関したものだったからではないかと思います。1980年代~90年代始めにかけてのベストセラー作家、森瑤子の面目躍如との感を強く持ちました。森さんの本の読者だった私は、今でも彼女の本が手元に多くありますが、「森瑤子の料理手帖」もその一つです。
Photo

この本の
出版は森さんが亡くなられた後ですが、まだお元気だった時から企画されていた様で、彼女の達者な絵コンテなども所々に掲載されています。そして森さんの別荘があるヨロン島での彼女の日常、そこでの新鮮な素材を使ったシンプル料理、島での暮らしを楽しむ彼女の様子などが写真満載で生き生きと紹介されています。
Photo_2 <絵コンテ>

が、何といってもこの本の極めつけは、「わが愛しき男たちに捧げる食卓」という項目で、森さんの人生に豊な彩りを添えた5人の男性を彼女自身が選び、それぞれに似合いの料理を彼女が捧げるという企画です。
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1番目にはアーネスト・ヘミングウエイへ、2番目はフランスの詩人、ギョーム・アポリネールへ、3番目は画家、アンリ・マティスへ、4番目はスペインのオペラ歌手、プラシド・ドミンゴへ、5番目はクラーク・ゲーブルへとなっています。この5人の顔ぶれで森さんの男性の好みが何となくわかりますね~(^-^)。

ヘミングウエイへの料理は洋梨のタルト、カルバドス、エスプレッソとなっています。これはデザートのような物ですが、森さんの小説に幾度となく登場するフレーズ、「二人がこれから犯すすべての過ちに乾杯!」とやりながら、ヨロンの星砂の浜でこの料理を前に、ヘミングウエイとともに過ごす至福の時間を夢見ておられたのでしょうね~、きっと。
Photo_4 <ヘミングウエイへ捧げる料理>

他の4人にもそれぞれオシャレな料理が捧げられています。そこに書かれた森さんの料理は、どれもシンプルで素材を最大限に生かしたものですが
、字数の関係でここで詳しくご紹介できないのが残念です。

この「森瑤子の料理手帖」は一応料理本になってはいますが、普通のレシピを紹介した本ではなく、森さんの小説、エッセイに随所にちりばめられている“小説的料理”(?)が多く登場し、いわば森瑤子ワールドを目に見える形にした本、といえるかもしれません。

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第2次安倍政権への疑問

2013年01月17日 | つれづれ
 
第2次安倍政権が発足して約1ヶ月がたちました。私は普通の主婦で、政治、経済にはまったくの素人ですが、この安倍政権の経済政策には、何となく危なっかしさと違和感を感じずにはおれません。

安倍さんは野党時代に、「景気を回復させるには、日銀にお金を印刷させて、市場に流通させればいい」と発言したと漏れ聞いています。そして先の衆議院選挙でも物価上昇(インフレ)率2%達成を目標に掲げ大勝、政権が交代することになりました。

が、しかし生活を苦しくさせかねないインフレを声高に叫ぶことに強い違和感を感じます。いかに雇用を作り出すか、所得を増やしていくかを経済対策の最優先課題にするべきなのではと思います。

インフレ目標を支持する方々は、物価を上げれば企業の売り上げが増え、いずれ賃金が上がり始めると思っておられる様です。が、国際競争に勝つために企業は新興国、途上国に生産拠点を移したり、非正規雇用を増やす事で、賃金の上昇を抑えようとしています。そして又、企業はグローバルな価格競争にもさらされているので、物価上昇と企業の売り上げ増が、賃金上昇につながる保証はないとの指摘もされています。

また、この政権は景気対策と称して、多額の国債を発行しようとしています。これにも強い違和感を感じます。日銀に対してもインフレ率2%の目標を求め圧力をかけ、政権の意に沿う日銀総裁の人選を進めようとしているようです。が、これは
結果的に金利上昇を招き、国債の利払い費が大幅増になる危険があるのではないでしょうか?

こんな状態が進めば、財政破綻危機に陥いるでしょう。何のための消費税増税の3党合意がなされたのでしょうか?今までに積み上げられた膨大な国の借金を減らし、社会保障制度を守るためだったのではないですか?これでは、この政権は「さらなる借金拡大政権」になるのではと思います。

前政権が公約違反に陥る原因の、財源の矛盾をあれほど責め立てた世論(マスコミ)も、国債増発に開き直った第2次安倍政権には寛容なのを不思議に思います。
 
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森 瑤子さんの本

2013年01月14日 | 読書

40代前半頃に森瑤子さんの本をよく読みました。といっても100冊を越える著作がある彼女の作品のホンの一部ですが。特にエッセイは面白かったですね~。今、手元にあるのはほとんどが文庫本ですが、本棚にそのままになっていて、最近、又取り出して時々読んでいます。
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彼女のエッセイは辛口で耳にいたい話が多く、また若い女性をしかる内容が多いですが、どれも正論で当時中年の私にもスッと心に入ってきました。お金と幸せとの関係、ブランド物との付き合い方など教えられることも多く、多くの読者を獲得しているのが納得できましたね~。

「人生の贈り物」というエッセイ、これは彼女の最後のエッセイなのだそうですが、愛用の品物についての思い入れとともに、旅先の土地との出会い、人々との出会い、美しい物たちとの運命的な出会いなどについて述べておられます。愛用の品々をとおして、
彼女のお洒落に対するこだわり、人生観がかいま見える素敵なエッセイだと思います。
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森さんの小説世界は普通の日常とあまりにもかけ離れていて、面食らう事も多かったのですが、又だからこそ、時には引き込まれていったのかもしれません。都会に生きる大人の男女の恋愛の機微を、オシャレに華やかに描き出すことにかけては当代随一の小説家だと当時思ったものです。小説の中によく登場するシナという女性、このシナは森さん自身を投影しているのではないかしら(?)と思いながら読むことも多かったですね~。


森瑤子さんは1978年に「情事」で「すばる文学賞」を受賞後文壇に登場され、瞬く間にベストセラー作家になられましたが、惜しくも1993年に52歳で病死されました。小粋で、スマートで、洗練された彼女の新しい作品にもう出会えないのを、とても残念に思います。

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