福岡市美術館で開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展(1月15日~3月4日)に行ってきました。
パンフレットによると、出展作品73点(2月7日から74点)のうち、9割が日本初公開で専門家でも目にする機会が少ない貴重な作品が多数出品されているとのことでした。
レオナルド・ダ・ヴィンチの現存する作品は十数点と非常に少なく、そのうちの一つでも日本に来たら大騒ぎになるくらい貴重なものの様ですね。
下の写真は本展に3点出ているレオナルドの真筆の一つで『衣紋の習作』と呼ばれているものです。写真の感じとは違って、近づかないとよく見えない様なホントに小さい作品でした。
それを着ている人は描かれてなく、衣装のみで何となくシュールな感じがしますが、そこにない体が一層リアルに迫って来るようにも感じました。
世界で最も有名な絵、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』は2点存在するという説があるのだそうです。ルーブル美術館にある1点と、もう1点が『アイルワースのモナ・リザ』と呼ばれているもので、その絵が今回の展覧会の目玉として出展されていました。個人蔵なのであまり人の目に触れる機会が無いらしく、今回が世界初公開だそうです。
上のポスター写真の中心に置かれている絵がそれで、ルーブルの『モナ・リザ』よりモデルが幾分若く描かれていて、ダ・ヴィンチによる未完成作で真筆ではないかとの説が根強くあるのだそうです。そう言われたらモデルに瑞々しい存在感があり、そうかもしれないと思えてくる絵でした。
本展には12点の『モナ・リザ』が出展されていましたが、それはダヴィンチの弟子やその周辺作家によって描かれたものです。同時代や後の世代の多くの芸術家がダヴィンチの『モナ・リザ』に影響や刺激を受け、これだけの『モナ・リザが』が描かれたんですね~。
その他、レオナルドと弟子との共作『岩窟の聖母』や、レオナルド派の作品、同時代の画家たちの作品などが多数展示されていました。
この日、午後からは福岡大学教授、浦上雅司さんの講演会、「モナ・リザはなぜ傑作か」がありました。
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