宮城県庁は前日の夕方に見学の予定でしたが、東北地方は私が住む北部九州より日没が早いのですね。それを忘れて、鳴子峡から仙台に着いた時は少し暮れかかっていたので、予定していたその日の見学は取りやめ、翌日の早朝にホテルから一人で県庁見学に出掛けました。
まずJR仙台駅に寄ってみました。仙台駅前を西に走る、クリーンベルトのある片側4車線の立派な通りは青葉通りと呼ばれています。ケヤキ並木がキレイですね~。この通りを2km位西に走ると広瀬川が流れています。広瀬川の向こうの高台には西公園や仙台城址が広がり、東北大学の一部の学部もここにあるようです。
<JR仙台駅>
<青葉通り>
この通りに限らず、仙台市中心部は道幅が広くスッキリした感じがしました。タクシー運転手さんに聞いた話ですが、市の中心部は戦災で焼け野原になってしまい、戦後に市長になられた方の考えで、現在の街の原型が出来たのだそうです。その時「こんな広い通りが何故必要なのか」と随分批判を浴びたそうですが、彼の考えに沿って都市計画され、現在のスッキリした景観になったとのことでした。
宮城県庁はJR仙台駅の北西約1.5km位の所にあります。県庁周辺は緑が多く、「杜の都」と呼ばれるにふさわしい景観を醸しています。特に庁舎前の銀杏並木は綺麗でした。
<宮城県庁>
県庁HPによると、現在の県庁舎は、平成元年5月に完成したそうで、地上18階、地下2階建て、高さが89.8メートルだそう。雨水利用システムやソーラーシステム,空調や照明などの自動監視制御により、省資源・省エネルギーに対応した建物で、地方自治体では初めて本格的なLAN(構内情報通信網)を取り入れたインテリジェントビルなんだそうです。
丁度朝の出勤時間で、県庁職員の方々が次々に庁舎に入られるのと一緒に私も中に入りました。入るとすぐに予想外に広いロビーになっています。まだ早くて受け付けも閉まっていたので聞けませんでしたが、おそらくここでは色々な催しが行われたりもするのではと思います。
<ロビー>
18階が展望ルームになっていて、仙台市の街並みが一望でき、林立するビル群や秋の深まりを感じさせる景観をじっくり見ることが出来ました。
<18F展望ルーム>
下の写真は展望ルーム南側の窓からの景色で、下側に少し緑が写っていますが、写真には写っていない更に下は「匂当台公園」と呼ばれる公園があり、木々で覆われ秋の深まりが感じられる公園でした。左下方に交差点が写っていますが、この交差点を広瀬川方面に右折すると、七夕まつりが行われる通りの一つの定禅寺通りです。
定禅寺通りを何故か一枚も写していないのが自分でも不思議ですが、定禅寺通りは立派な通りで道の両側にはケヤキ並木が続き、道の中央部には遊歩道付きの緑地帯が設けられていました。そこにもケヤキが植わっていて、いわば「杜の都、仙台」を象徴する様な通りだと感じました。
宮城県は肥沃な沖積平野が広がる米どころで、「ササニシキ」「ひとめぼれ」などはよく知られています。
又、全国屈指の水産県で、金華山・三陸沖合には親潮(寒流)と黒潮(暖流)の潮目が形成される世界有数の漁場を有し,マグロ,カツオ,カジキ,サンマをはじめ多種多様な魚が豊富に漁獲されます。沿岸ではノリ,カキ,ワカメ,ホタテガイ,ギンザケ,ホヤなどの養殖が盛んです。
県庁HPによると、【東日本大震災により,水産業は甚大な被害を受けましたが,国内外の皆様からの御支援と関係者の懸命な努力により着実に復旧しています。引き続き,関係者が一丸となって「水産みやぎの復興の総仕上げ」の実現に向かって取り組んでまいります。】と書かれています。
宮城県の人口はH.30.11.30現在で推計2,313,443人
(県庁所在地 宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号)
(県庁見学日 H.30.10.31日)