日々の暮らしに輝きを!

since 2011
俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

「震災からの復興五輪」って何か変?

2013年09月29日 | つれづれ
 
2020年のオリンピックとパラリンピックの開催都市が東京に決まりました。決定の瞬間から安倍首相、招致メンバー、多くの国民の盛り上がりぶりがテレビ各局で流され、連日五輪関係の報道が多くなされています。この時期にこれに異を唱えるには勇気がいるようにも思えますが...。

確かにオリンピックは私達に夢と希望を与えてくれる、世界のスポーツの祭典だとは思います。しかし「震災からの復興」を掲げての2020東京五輪開催には、しっくりしないものを感じます。

政府はI
OC総会直前に巨額の国費を投じて、政府主導の福島第一原発事故の汚染水問題を解決する方針を表明しました。この汚染水問題解決は、東京五輪招致とは関係なくもっと早くに実施されるべきでした。オリンピック招致の為に行われたかに見える直前の汚染水対策には、やはり東京五輪招致が第一で、「震災からの復興」は二の次になっている様に私には思えます。

又、汚染水問題に懸念を示す海外メディアとの記者会見で、招致委員会の竹田会長は「福島から東京は250km離れており、皆さんが想像する危険性は東京にはない」と発言、「自分達の東京が安全ならそれでいいのか」と福島県民から反発をかったと伝えられています。この竹田会長の言葉は、震災からの復興を掲げた東京の本心を疑われかねない発言のようにも...。

現在、2020東京五輪で被災地をどうやって支援するかを、招致委員会、東京都、被災県が「復興委員会」を作り議論しているそうです。それによると、

 ①被災地を縦断する聖火リレー。
 ②サッカーの予選会場の一つを被災県の宮城県にする。
 ③東京に被災地の子供を招待する。
などなのだそうですが、これではあまりにも貧弱で根本的な被災地支援になっていないのでは、という気がしてなりません。

素人の私でも思いつく、
 ①五輪関連施設建設に被災者の方を優先的に雇用する。
 ②オリンピック開催中に必要な仕事に被災者を積極的に雇用する。
などなら、ある程度の被災者支援になると思うのですが...。色々難しい問題があるのはわかりますが、そのような直接的な支援策の議論が、「復興委員会」で未だなされていないのを不思議に思います。

さらに五輪開催の決定で、今後7年間は人もお金も東京へ東京へと一極集中するでしょう。被災地では人手や資材不足から人件費や建築費が高騰し、「震災からの復興」が遅れる事が懸念されています。私の周りでも、「もう既にその兆候が出はじめている」との声もあります。


この様な事から、私には「震災からの復興」と2020東京五輪開催は相反することに思われ、「震災からの復興」を掲げての2020東京五輪開催って何か変?という気がしてならないのですが。

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またもやガックリ!(プロ野球観戦)

2013年09月25日 | お出かけ

昨日はヤフオクドームで ソフトバンク vs オリックス戦を観戦しました。
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ソフトバンクは寺原、オリックスは金子の両投手が先発でした。寺原投手は立ち上がりを攻められ1回表に早くも2点を先取され、その後もよく言われる彼の気の弱さ、責任感の無さから5回までに10安打で4点取られました。オリックスの投手はエースの金子投手だったことから、ほぼ試合が決まった感じでした。

が、6回に内川のタイムリーで2点を入れ1点差に追いつき、
逆転の期待がかかったのですが、その後、金子、平野投手に抑えられ手痛い敗戦となりました。

ヤフードームで今シーズンは10回観戦しましたが、前々回、前回、今回と私が観戦した3試合は引き分け1、フォークスの負け試合2で、熱烈なファンとしてはガックリきてストレスがたまるばかりです。

昨日はロッテも西武も勝っているので、2位ロッテとは2ゲーム差、4位西武とも2ゲーム差になりました。クライマックスシリーズはヤフオクドームで観戦したいと熱望していますが、何だか危うくなって来たようです。今シーズンの残り試合はあと10試合ですが、何とか2位に浮上してほしいですね~。

新聞をみると、昨日の負けでフォークスは優勝が消滅したようですね。今シーズンは優勝は多分無理と感じていたので、それほどのショックはありませんが、選手が気落ちしなければいいのですが...。

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サンセットロード

2013年09月22日 | お出かけ

福岡市の西新から西に車で約3、40分走ると、糸島半島の西側に出ます。この辺りは豊かな自然ときれいな海につつまれた所で、玄界灘に沈む美しい夕陽を眺める夕陽鑑賞スポットがたくさんあります。「日本の夕陽百選」にも選ばれている「志摩サンセットロード」もこの辺りをいうようです。

先日のよく晴れた日の夕方、何となく夕陽が見たくなり、夫と糸島半島西側をドライブしてみました。

この日の日の入りは6時18分でしたが、そのだいぶ前から美しい夕陽をみるために、鑑賞スポットには人々が集まりはじめていました。

辺りを美しいオレンジ色に染める夕陽、切なくなるような景色。
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日の入りも近くなり、ロマンティック!
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水平線辺りに雲が出ているよう。

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一応サンセット、辺りはまだまだ薄暮。
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ふと、海と反対側の丘を見るとオシャレなビーチカフェ「サンセット」が。
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海の見えるオープンテラス席がステキ!
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潮風が心地よい、このオープンテラスで過ごしたひと時は最高でした。目の前の薄暮の海を眺めながらいただく糸島産の新鮮素材を使った料理は、なかなかのもので、美しい夕陽の絶景とビーチカフェ「サンセット」の美味しいお料理の、しあわせな初秋の午後でした。

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「おもしろ21通り」

2013年09月18日 | つれづれ

福岡市早良区西新のメインストリート「中西商店街」から少し入った所に通称「おもしろ21通り」と呼ばれる通りがあります。

通りの長さが5、60mあるかないかの細く短い通りですが、通りの両側にオシャレというか、今風というか、間口は狭いけど個性豊なお店が並んでいます。
Photo_3 <おもしろ21通り>

洋服のセレクトショップ、手作りパン、ブティック、コーヒー焙煎店、今風古着屋、有名洋菓子店、駄菓子屋、イタリアンレストラン、カフェ、居酒屋など30ほどの店がビッシリ軒を連ねている様子は、さながら神社の参道のようにも。土産物店だけはありませんが。
Photo

店先に豚のオブジェが...。
Photo_2

この通りは30年ほど前は、店先で仏花などを少し売っている家、靴、傘の修理、理容院などと一般の民家が混ざった、メイン通りからちょっと入ったところにある細い静かな道でした。

が、バブル全盛期の80年代後半、この通りにブティックなどを営む若い店主が増えだし、商店街の形になりました。それで通りに名前を付けることになり、20代の男性店主が考案した「おもしろ21通り」が採用されたのだそうです。

このインパクトのある通りの名前の意味は「おもちゃ箱をひっくり返したようなおもしろい通り」の意味と「21世紀」をかけたとのことです。それ以来この通りは「おもしろ21通り」と呼ばれています。時代とともに、どの通りも少しずつ変わっていくものですが、この通りの急激な変化は驚きです。

「おもしろ21通り」は細い短い通りですが、今はタウン誌などでよく紹介される、特に若い人達に人気のスポットになっています。

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民芸『どろんどろん』

2013年09月14日 | お出かけ

福岡市民劇場9月例会で劇団民芸の芝居『どろんどろん』を観劇しました。

この芝居は鶴屋南北の『東海道四谷怪談』が初めて舞台で演じられた時の裏側を、大道具師にスポットをあてて描いた作品です。なのでー裏版「四谷怪談」ーという副題も付いています。
Photo <リーフレット>

南北の「四谷怪談」には、死体がくるりと入れ替わる「戸板返し」やお岩の亡霊が通り抜ける
提灯抜け」という仕掛けがあるそうですが、勘兵衛とその弟子達による仕掛け作りの過程はなかなか興味深かったです。

が、しかし何代も続いた大道具師、長谷川勘兵衛を中心に人気作家鶴屋南北、看板役者尾上菊五郎の3人の意地とプライドのぶつかり合い、本音の言い合いは小気味よく、この芝居の見せ場じゃないでしょうかね~。

菊五郎が「芝居の出来が悪かったら、たたかれるのは役者のほうなんだ、客は道具なんか気にしていない」と決め付けると、大道具師の勘兵衛は「役者の芸はその場で消えてしまうけど、道具は後まで残るんだ」と切り返し、それを南北がとりなす。私達観客の心に入ってくるセリフの応酬でなかなか面白い場面でした。

三角関係の職人が殺人を犯し、「四谷怪談」に重なる怪談話が起きたりする話も、この芝居には盛り込まれているのですが、やはり3人の意地のぶつかり合いの場面が一番印象に残りました。

又、
私は芝居を見ても大道具、小道具にあまり目が向くことはありませんが、名作といわれる芝居には目に見えない裏方の方々の創意工夫があり、役者さん方と裏方の方々の日々の努力が一つのすばらしい舞台を作り上げているのだ、という事がこの芝居で実感出来ました。

ちなみに歌舞伎の世界で「長谷川」といえば大道具の事をさし、当代は十七代目に当たるそうです。

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