日々の暮らしに輝きを!

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俳人杉田久女(考)、旅行記&つれづれ記、お出かけ記など。

晩秋の京都 ~東福寺、伏見稲荷大社~

2017年12月14日 |    京都(2017)

三日目は京都南部にある東福寺、伏見稲荷大社と京都御所近くの京都府庁を廻りました。

東福寺は広大な寺域を持つお寺で、山門、法堂、方丈などの重厚さにいつも圧倒されます。この日も大勢の観光客が訪れていました。
<法堂>

通天橋を見上げる洗玉澗の紅葉を愛でながら、並んで進みましたが、以前に較べると遊歩道がきれいに整備されて歩きやすくなっていました。


先に通天橋に上がった方々が、私達がいる下の洗玉澗の紅葉を楽しんでおられるのがこんな感じで見えました。


順番が来て通天橋にあがると、ここから見る洗玉澗の紅葉は一段と美しく、上から見下ろす形になるので他とは違った風情が感じられます。もみじの上から下まで落葉のない目の覚めるような美しい紅葉でした。



伏見稲荷大社へは、東福寺前の道をしばらく歩きました。伏見稲荷大社へ行くのは今回が初めてでしたが、予想外に大勢の観光客が来ておられ、それも7割位はアジアからの方々だった様な気がします。朱色の建物が空に映えて明るく開放感がありました。



伏見稲荷大社といったら千本鳥居ですが、それは本堂の背後にありました。70mにわたり朱色の鳥居が隙間なく並んでいて、行きと帰りで二列ありました。明治時代以降「願い事がかなう様に」との思いから神社に奉納された鳥居がこの数になったのだそうです。


こちらら側へ戻る時に、鳥居に奉納者の名前、年月日などが書かれているのがみえました。


上の写真で着物姿の若い女性が数人写っていますが、今、京都では若い女性がレンタルの着物を着て、寺社巡りをするのが流行っている様で、至る所で見かけました。特に外国人の方々が多い様で、帰国した時、スマホで撮ったその写真を友人達に見せることで、だんだんと流行りだしたのだと思われます。皆さん、きちんとヘアーや着付けをしてもらって、とても可愛らしくよく似合っていらっしゃいました。

今回は二泊三日の小旅行でしたが、もみじ狩りには最高の時期だったらしく、美しい京都の紅葉に酔いしれました。やはり京都は桜の時期と紅葉の時期が一番いいようですね。











晩秋の京都 ~嵯峨野~

2017年12月08日 |    京都(2017)

二日目は嵯峨野の二尊院、祇王寺、嵐山公園を廻りました。小倉山展望台がある嵐山公園の正式名称は嵐山公園・亀山地区というそうです。

嵯峨野を散策しながら二尊院前に着くと、下の写真の様な立派な総門が私達を迎えてくれました。聞けばこの門は伏見城の「薬医門」を移築したものだそうで、写真からはあまり感じられませんが、実際は非常に重厚感がありました。


総門を進んだ先の参道が「もみじの馬場」と呼ばれている場所で、ここの美しい紅葉は見ごたえがありましたね。


二尊院にはその名前の由来となった釈迦如来と阿弥陀如来の二尊が本尊として祀られていて、本堂でそれを拝観しましたが、厨子まではかなりの距離がありそのお顔はよく見えませんでした。
<二尊院本堂>

二尊院の裏山は小倉山だそうで、本堂横の長い階段を登りきった所に法然上人廟があり、更に山道を進むと藤原定家が住んでいた時雨亭跡があります。小倉山のここで定家は百人一首を編纂したと言われています。小倉百人一首の小倉とはこの山の名前なんですね。
<時雨亭跡>   


時雨亭跡からは京の街が一望出来ました。
<京の街>

     「 忍ばれん ものともなしに小倉山 軒端の松ぞ 馴れて久しき 」   藤原定家

とはいうものの、時雨亭跡と言われている場所は嵯峨野に他にも2カ所あるらしく、実際にどこにあったのかは千年以上の途方もない歳月が流れた今となっては、不明ということでしょうね。

嵯峨野を散策しながら祇王寺まで行きましたが、杉並木や竹林の小径など嵯峨野らしい景観の中を歩きました。途中に野々宮神社もありました。






祇王寺はよく雑誌などで見かけますが、お寺とは言うものの祇王の悲しい物語にふさわしい、つつましやかな草庵で、晩秋の雰囲気もいいな~と思います。この日も大勢の見学者が訪れていました。
<祇王寺>

嵐山中心部から渡月橋を渡らず、保津川沿いの道に沿って少し歩くと船着き場があり、そこが嵐山公園への入り口になっています。この公園の頂上辺りにある小倉山展望台をめざして登ると、百人一首を刻んだ歌碑が所々に配されていて、読みながら登りました。よく知られた道綱の母の歌碑もありましたよ。


     「 嘆きつつ 独り寝るよの 明くるまは いかに久しき ものとかは知る 」

                                      右大将道綱の母

展望台からは小倉山と保津川がよく見えました。下の写真の夕日に照らされた山が小倉山で、川は保津川です。二尊院の裏山は小倉山という事なので、二尊院はこの山の向う側にあるのですね。


小倉山と反対の方向を見ると夕日の中の京の街がよく見えました。


展望台からの素晴しい景色を楽しんだ後は、竹林の小径を通って嵯峨野の中心部に戻りました。


   












晩秋の京都 ~永観堂~

2017年11月26日 |    京都(2017)

11月20日~22日にかけて夫と晩秋の京都を旅しました。永観堂、二尊院、祇王寺、嵐山公園、東福寺、伏見稲荷神社を巡りました。平日でしたが、この時期の京都は美しい紅葉を見ようと大勢の観光客でごったがえしていて、とくにアジアからの旅行者が多いのに驚きました。

永観堂総門前に着くと、観光客の多さとともに美しい紅葉が目に入ってきました。


中に入ると東山を背景に境内は美しい紅葉で染め上げられ、ため息が出る程でした。






背景のお堂は御影堂です。


境内の一番高いところにある多宝塔にも上ってみました。
<多宝塔>      

上がると、京の町が一望出来ました。


永観堂の阿弥陀堂には「みかえり阿弥陀」という、よく知られた阿弥陀様がいらっしゃいます。阿弥陀堂の正面廊下に座っても厨子まで結構な距離がありよく見えませんでしたが、廊下を右に廻ると首を左にかしげ、振り向いておられる「みかえり阿弥陀」様をかいま見ることができました。やさしいお顔でした。
<阿弥陀堂>

阿弥陀堂前の紅葉です。目がさめるようでした。 


放生池の周りの紅葉もすばらしかったです。


放生池横の一角に与謝野晶子の歌碑がありました。ここは彼女の歌人としての出発点になった場所ですね。

     「 秋を三人 椎の実なげし鯉やいづこ 池の朝かぜ 手と手つめたき 」  晶子

<与謝野晶子歌碑>
           
京都はこれまでに何回も訪れていますが、紅葉の名所として知られた永観堂には行ったことがありませんでした。今回はもみじ狩りには最高の時期だったらしく、他では見られない程の美しさで紅葉に酔いしれたという思いになりました。

                      

今までは京都滞在中の一日は、先斗町のとあるお店で夕食と決めていましたが、今回は友人のブログにあった祇園のど真ん中、白川に架かる巽橋が目と鼻の先のお店を予約しました。何となくお茶屋さん風のたたずまいで、暖簾をわけて今にも舞妓さんが現れそうな雰囲気(^-^)  炬燵席で繊細な京料理を堪能しました。いいお値段でしたが、お酒もなかなか美味しくずばらしい祇園の夜になりました。