阿寒湖観光の翌日は、阿寒横断道路を通り屈斜路湖、摩周湖を観光しました。
阿寒横断道路の終点近くに「900草原」と呼ばれる場所があり、そこは約900haの広大な牧場で弟子屈町を見下ろす高台です。1000頭の牛が放牧されているそうですが、その牛がどこにいるのか分からないほどで、北海道の広さ、雄大さを実感できる場所でした。
<900草原>
<900草原>
「900草原」から屈斜路湖への道の両側は牧草地や原生林など次々に変わり、北海道らしなぁ~と感じました。
<牧草地>
<原生林の中の国道>
屈斜路湖はカルデラ湖では日本最大の大きさだそうで、湖の真ん中に周囲12kmの中の島が浮かび景観に趣きを添えています。
<屈斜路湖>
美幌峠は屈斜路湖を一望できるビュースポットで、標高525mのここから眺める湖は雄大で素晴らしいものでした。上の屈斜路湖の写真は美幌峠から撮りました。
<美幌峠>
屈斜路湖から摩周湖の順で廻りましたが、摩周湖に着く頃には霧が出て来て小雨も降り出し、文字通り「霧の摩周湖」になりました。写真は摩周湖第一展望台から撮りましたが湖の中の豆粒の様な島はカムイシュ島と呼ばれているそうです。
<摩周湖>
ついには、湖全体が霧に包まれこんな感じになりました。
<霧の摩周湖>
この日の宿泊は知床観光の拠点ウトロでしたが、ウトロの少し手前に、知床八景の一つで日本の滝百選にも選ばれている、オシンコシンの滝があります。流れる滝の水しぶきがかかるほど間近まで近づくことが出来るので迫力がありましたが、少し寒さを感じる程でした。
<オシンコシンの滝>
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6日目は釧路でレンタカーを借り阿寒湖に向かいました。
途中、阿寒湖への道筋にある釧路市丹頂鶴自然公園に寄ってみました。ここは丹頂鶴を絶滅の危機から保護し飼育している公園で、一年を通じて見学でき、20羽の丹頂鶴を出来るだけ自然に近い環境で育てています。
<釧路市丹頂鶴自然公園>
着いたのは9時過ぎで、まだ観光客も少なくゆっくり見学できました。一つ一つの柵が広く自然に近い静な環境が保たれている様です。
それぞれの柵につがいで暮らしているようですが、間近で見る丹頂鶴は豪華で動きが優雅ですね。こんなに何羽もの丹頂鶴を見たのは初めてです。
阿寒湖では阿寒観光汽船に乗りました。お天気がよかったので、新緑に包まれた美しい岸辺の景色を見ながら、静かな湖上を遊覧船でゆったり巡るのはよい気持でした。
<阿寒湖>
船からは雄阿寒岳や活火山の雌阿寒岳が望め、素晴しい景観でした。
<雄阿寒岳>
<雌阿寒岳>
この遊覧船のルートは「まりも」の生息地である阿寒湖の中のチュウルイ島に停泊し、そこのまりも展示観察センターでまりもを見るというものです。まりもは水槽に入っていて間近に観察できるようになっていました。
<チュウルイ島>
まりもは糸状の藻が絡み合い、湖の緩やかな流れにより球状になったものだそうですが、球形のまりもを見ていると、触ってみたい様な何だか不思議な気がしてきます。この水槽の中のまりもは、冬になると湖に戻されるそうです。
両側が原生林の舗装道路を20分ほど走行し、雌阿寒岳のふもとにあるオンネトーにも行きました。友人から素晴しい所なので、ぜひ行く様にと言われて訪れたオンネトーですが、その言葉通りの美しい湖でした。
<原生林の中の舗装道路>
<オンネトー>
上の写真の右の山は阿寒富士、左は雄阿寒岳です。オンネトーは深い森に包まれた小さな湖で湖底から湧き出す温泉の硫黄分により湖面の色が季節や天気、時間帯で変化することから五色湖とも呼ばれているそうです。この日も真っ青な美しい湖面で、湖畔には遊歩道があり、ゆっくりした時間を過ごしました。
オンネトーから戻り、阿寒湖畔のアイヌコタンに寄りました。アイヌ民族が暮らし、その文化を守り伝承している集落がアイヌコタンと呼ばれています。伝統的な民芸品やアイヌ料理の店などが軒を連ねていました。
<アイヌコタン>
5日目は、ほぼ一日かけて洞爺湖から札幌、札幌から釧路へとJRで移動しました。新幹線が無いので、結構時間がかかりますね。
移動中の車窓からは広大な十勝平野が見えました。作物が植わっている畑、暫くすると牧草地、所々に集落、と次々に変わってゆく景色を飽かず眺めました。
夕方近くに釧路駅に着きました。駅前のホテルにチェックイン後、片側3車線の立派な通りの北大通りを10分位歩き、釧路川に架かる「ヌサマイ橋」まで行きましたが、通りに人が少なく閑散としていて、何だか釧路市は街に元気がない様に感じました。
<JR釧路駅>
<ヌサマイ橋>
「ヌサマイ橋」は歌に歌いこまれたりしているためでしょうか、よく知られた橋ですが、ごく普通の橋でした。ただ、日本の橋にはあまり見かけない4体の彫像、「道東4季の像」が橋上に置かれています。その彫像は日本を代表する彫刻家、船越保武氏などによるものだそうで、下の写真はその一体です。
「ヌサマイ橋」を渡った所に、石川啄木が76日間記者として勤めた釧路新聞社の建物が「港文館」として復元され、2Fに啄木関係の資料が展示されていました。
<港文館>
「ヌサマイ橋」の下、釧路川に沿った所には炉端焼きの店がテントを張っていて、ここで夕飯を頂きました。中に入ると若い中国人ビジネス客(?)のグループがいて、かなり騒々しかったです(^-^)
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翌日は釧路湿原を観光しました。「くしろ湿原ノロッコ号」に乗り湿原をゆっくり巡りました。この列車は見どころでは時速10~25kmのスピードで走る観光列車で、窓は開け放たれ心地よい風を感じながら、原始の姿をとどめる湿原を間近に見られる様になっています。途中「岩保木水門」などが見えました。
<ノロッコ号>
<岩保木水門〉
途中「釧路湿原駅」で降り、細岡展望台に上りました。この展望台からは蛇行する釧路川が見え、湿原の雄大さが実感できました。
<釧路湿原駅>
<細岡展望台>
この日は観光後、時間があったので釧路駅近くの和商市場に行ってみました。ここで釧路名物の「勝手丼」を作りました。「勝手丼」とはどんぶりにご飯をついでもらって、下の写真の様に並んでいる具材の中から好みの物を選んでご飯の上にのせてもらい、自分だけの海鮮丼を作り、お店の横のテーブルで頂くというものです。自分の好きな具だけというところが嬉しいですね(^-^)
<和商市場>
<具材>
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4日目は札幌から北斗3号で洞爺湖に向かいました。
JR洞爺駅は小さな駅ですが、駅前には2008年7月に開かれた洞爺湖サミットを記念して、参加国の国旗が飾られていました。
洞爺駅から洞爺温泉まで行き、ここから出ている遊覧船に乗って洞爺湖を巡りました。この日はとても爽やかなお天気で岸辺の緑がコバルトブルーの湖水にさえ、美しい景観でした。
船からは有珠山や昭和新山、洞爺湖温泉街が見えました。洞爺湖の真ん中あたりに浮かぶ4つの島を総称して中の島というらしいですが、遊覧船は中の島の一つにしばらく停泊、下船しました。
中の島には下の写真の様な遊歩道があり、運が良ければ野生のエゾジカに会うこともあるそうです。周りの木はトドマツのようです。
洞爺湖から見えた有珠山には山頂までのロープウエイがあり、山頂の展望台からは洞爺湖、昭和新山などが一望できます。昭和新山は火山活動によって昭和19年に畑の中に突如出来た山だそうですが、こんなに近く見えたのには驚きました。又展望台から少し歩くと銀沼火口が見えました。
<洞爺湖>
<昭和新山>
<銀沼火口>
洞爺湖温泉には洞爺湖サミット記念館がありました。忘れていましたが、この時の日本の首相は福田首相だったんですね。首脳たちが並んだ写真、首脳夫人達と地元住民達との交流等の写真、会議に使ったテーブルなど様々なものやパネル等が展示されていました。
<洞爺湖サミット>
首脳達が実際に円卓会議に使ったテーブルも展示されていました。そのテーブルは地元の木を使って地元で作ったものだそうですが、その横に国宝の俵屋宗達の「風神雷神図屏風」が置かれていました。実際はこれの現物を当日の会議の場に飾ったのでしょうかね~。
<円卓テーブル>
この日は洞爺湖サミットの主会場になった「ザ・ウインザーホテル洞爺」に宿泊しました。有珠山の展望台からは、横の山にさえぎられて全体が見えなかった洞爺湖が、ホテルの部屋からは真正面に見え、夕方でしたが素晴らしい景観でした。
<夕陽の「中の島」>
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2日間札幌の街を観光した後、レンタカーで小樽に向かいました。札幌から小樽までは、車で40分位だったでしょうか、かなり札幌に近いという印象を持ちました。
最初に小樽観光のメイン、小樽運河に行ってみましたが思い描いていたほどのことはなく、何となくガッカリしましたね。
一番の写真スポットの浅草橋から運河を撮ったのが下の写真ですが、この橋の上は観光客で溢れていて、それもほとんどが中国人観光客で、中国語が飛び交い中国にいる様な錯覚に陥るくらいでした。倉庫群を眺められる様に運河の片側はプロムナードになっています。
<小樽運河>
運河見学後、小樽のメイン通りの堺町通りを歩いてみました。この通りの両側には小樽ガラス、オルゴール、キャンドルなどから人気スイーツまで、様々な可愛いお店がならんでいます。
堺町通りの交差点はメルヘン交差点の愛称で呼ばれ、多くの観光客で賑わっていました。下の写真の正面の建物は小樽の老舗洋菓子店「ルタオ」の本店です。1Fが菓子店で2Fがカフェになっています。「ルタオ」のドゥーブル・フロマージュは小樽を代表するスイーツだそうで、2Fでそれを頂きましたが、期待に違わない美味しさでした。
<メルヘン交差点>
メルヘン交差点の一角に小樽オルゴール堂本館があり、このお店の前に以前のカナダ旅行の記事にも書きましたが、バンクーパーで見たのと同じ蒸気時計がありました。カナダの旅でお仲間が言われていた、カナダの時計職人が作った小樽の蒸気時計に出会うことが出来て嬉しかったです。
<メルヘン交差点の蒸気時計>
小樽観光後に積丹半島の海沿いの道を走行して神威岬に向かいましたが、途中、小樽から程近い丘の上にある「ニシン御殿」に寄ってみました。
「ニシン御殿」は、明治から大正にかけニシン漁で財を成した網元が建てた番屋と呼ばれる住居兼漁業施設が海沿いに並んでいたらしく、それの一つをここに移設したもののようです。中は立派な造りで番屋での生活の様子が再現されていました。豪華な神棚に目を奪われました。
<ニシン御殿室内>
<神棚>
積丹半島の海沿いの道から見える海の色は「積丹ブルー」と呼ばれている様で、この日もお天気が良かったので綺麗でした。この辺りはウニの産地らしく、うに丼のお店が沢山あり、そのうちの一軒でそれを頂きましたが、とろける様な甘みがありおいしかったです。お値段もそれなりのいいねだんでしたが(^-^)
積丹半島の北西に突き出た神威岬は積丹半島ドライブのハイライトで、駐車場横から岬の突端まで約800mの遊歩道が伸びています。
<神威岬>
大勢の観光客が訪れていて、両側に海を眺めながらの爽快な遊歩道ハイキングを楽しみました。
海抜約80mの神威岬の突端の景色はこんな感じでした。海の中にスッと立つ岩は海中に立ち尽くす乙女の化身とも言われる神威岩だそう。海は日本海です。
岬には神威岬灯台もありました。
<神威灯台>
神威岬は小樽市から車で約1時間40分の距離で、小樽観光後時間がおありの時は、寄ってみられてはいかがでしょうか、素晴しい所でした。特にウニの漁期である今頃、6月~8月がいいですね。
夕方遅く、その日のうちに札幌に戻りました。
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