先日、初めての歌舞伎観賞に行って来ました。
学生時代の親友から1月8日開催のフィギャアスケート観戦のお誘いを受けていたのですが、
断る形になり行くことができていなかったのです。
そんな時、私を元気づけるためにと今度は歌舞伎観賞へと誘ってくれました。
歌舞伎を観るのは今回が初めてです
このところ落ち込みがひどく自分でもこんなことではいけないと思っていた時のお誘い。
思い切って出かけることにしました。
難波にある松竹座で 「 寿 初春大歌舞伎 」 の夜の部でした。
午後4時開演・午後8時45分終了です。
開始時間が夕方なので、先にお茶をしてから松竹座に向かいました
館内です。
私達の席は2階の前列。ちょうど花道の上の席なので、舞台が良く見える場所でした
開演中は撮影禁止とのことで、開演前二人を写して貰うことに
歌舞伎に関しては、有名な役者さんの名前を知っているくらいで殆ど無知の私。
なのでカルチャーショックを受けることが多々ありました
まず一幕目が始まる時に、緞帳が人の手によってスルスルと開いていくのに驚きました
そして何よりも驚いたのは、舞台装置の素晴らしさ!! これは想像以上のものです。
一幕目 “八陣守護城” では、秀太郎のお姫様姿に見とれてしまいました。
二幕目 “廓 文章” では、藤十郎・扇雀親子共演の演技に曳き付けられていきました。
夕食は、幕間中に楽しみのお弁当を満喫
とっても美味しかったです。
三幕上演された中、私が一番感動したのは 三幕目の “江戸宵闇妖鉤爪”
幸四郎と染五郎親子が演じていた作品です。
妖しくも恐ろしい・江戸川乱歩の世界を歌舞伎に取り込み、松本幸四郎の演出により東京で初演され、
大きな話題となった作品の大阪初上演とのことでした。
染五郎のジャニーズ顔負けのバク転に驚き、何よりの見どころは最後の宙乗りです。
宙乗りでは、花道の上のロープで私たちの方に迫ってきました
私達は幸運にも花道の上の席だったので、染五郎の宙乗りが私達の真上に来た時は、
もう私達も周りの人も「 最高! 最高!! 」 と口々に大興奮
染五郎の素晴らしさ・歌舞伎の良さを堪能することができ大満足でした
観覧後、ロビーで記念に1枚ずつパチリ
終了時間が遅かったので、地下鉄難波駅で別れお互い帰路に
帰り際、知らない間に買ってくれていたお土産まで頂きました
頂いたお土産は携帯ストラップと一筆箋です。
初めての歌舞伎なので内容を理解するのは少し難しかったですが、充分に楽しめました
気分転換にもなり、本当に良かったです。
誘ってくれて有難うね。
友の優しい心遣いに感謝です
新年のご挨拶を兼ねた今年初のブログ更新を5日に予定していた前日、
娘から電話がかかってきました。
「 お義母さんが・・・お義母さんが・・・ 」 と聞こえないくらいの泣き声です。
電話の内容は、娘婿のお母さんが亡くなられたとの知らせでした。
本当に穏やかな性格で誰からも好かれてらした婿のお母さん。
亡くなる直前までお元気でいらしたと言うのに・・・。
私も、あまりにも急なことで涙が溢れて仕方ありません。
悲しくて・・・
辛くて・・・
寂しくて・・・
何も手につきません。
婿のお母さんのことは私のブログでも何回か登場しています。
昨年11月末には娘婿の提案で、私達としては40年振りだった万博にもご一緒しました。
人付き合いの下手な主人が、家族以外で気を許せた人は娘婿のお母さんたった一人でした。
両家で一泊旅行をしたり、日帰り旅行をしたりと、何度も行動を共にしています。
両家の親が会える機会を事あるごとに作ってくれた娘夫婦。
「 母の日 」 には、毎年二人の母親を食事会に招待してくれました。
娘婿のお母さんと私達とは接触が多い分、深い絆で結ばれていたのです。
ブログでは触れずにいたのですが、娘婿のお父さんが昨年の9月に
長い闘病生活の末、お亡くなりになられました。
婿のお母さんは、雨の日も雪の日も寒い日も暑い日も
365日ほぼ休むことなく毎日毎日看病に行かれていました。
そんなお義母さんを気遣って、娘夫婦も休みの日には
出来る限りお義母さんに代わり病院に通っていました。
一生懸命、婿の父親を献身的に看病なさった婿のお母さん。
なかなか出来ることではありません。
その看病を終えたお母さんに、これからはもっと楽しんで貰いたいと
娘夫婦が話していた矢先のことです。
娘婿は 「 涙が止まらない 」 と声を出して泣いているとのこと。
娘もお義母さんが大好きだったので 「 もっと長生きして楽しんで欲しかった 」 と
やはり泣いてばかりいます。
婿には関東にお兄さん、妹さんがご主人の海外赴任先の中国におられます。
妹さん一家は中国からなので、お通夜に間に合うかどうか心配だったけれど
ギリギリ間に合うことができました。
その婿の妹さんが娘に 「 実家があることは幸せよ 」 と言っているのを聞いた時は
婿の妹さんの寂しさ辛さが身に沁みて伝わりました。
親族の皆さんは、婿のお父さんが向こうでも看病して欲しいと
呼んだのかもしれないと口々に話していました。
私は娘夫婦に 「 お母さん、きっと幸せだったと思っていらっしゃるよ。 」 と話ました。
まだ信じられなくて、私自身もショックが大きく落ち着いていないのが事実ですが、
この現実を受け止めなければいけないと思っています。
3ヶ月半の間に両親を亡くした娘婿と婿の兄さんと妹さん、
そして我が娘も、少し時間が必要かもしれませんがこの辛い時期を乗り切ってほしいです。
私は婿のお母さんにお別れの日、心から 「 有難うございました。 」
と感謝の気持ちを伝えさせてもらいました。
新年早々そのようなことがあり、ブログの更新・そして皆さんのブログへの訪問もできず
ご迷惑、ご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
気持ちを切り替え、今年一年過ごしていこうと思っています。
遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願い致します。