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テレビでクリムトが紹介されていたので、「あーウィーンに見に行きたい」と思いました。
行けないけれども。
たしか26年ぐらい前に日本にやってきた『接吻』です。
実物を見に池袋に行きました。
それはそれは感動したことを覚えています。
グスタフは1862年生まれ。私よりちょうど100歳年上です。
この絵は、45歳頃に描かれた絵です。
愛おしい、そんな思いが伝わる美しい絵です。
光琳の金箔を思い起こさせます。それもそのはず琳派の影響を受けているそうです。
グスタフの絵はどの絵も好きです。
『抱擁』というんもあったはずです。甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる絵と
言われています。確かに妖艶です。
愛人に400通もの手紙を送っています。だからあんな絵を描けるのかも知れません。
独身を貫いたグスタフの愛の心模様はどうだったのでしょうか。
結婚しなかったけれども、自立し、お互いを尊重しあい
終生変わることのない愛を貫いたと言われています。
この絵の向こうには、2人で過ごした湖を描いているといわれています。