Anti-aging 抗加齢医学

超高齢化社会を迎える日本です。
高齢者の健康保持が国家的な課題となっており、個人の幸福という観点からはかりでなく、
アンチエイジングは、社会の経済効率を考える面でも重要となっているそうです。

昔は「不老」とか「寿命を延ばす」という考え方でしたが、今は疾患の予防や
治療への応用という考え方です。

今日の午後に「Japanese Journal of Aromatherapy」を読んでいたら、
「認知機能に及ぼすアロマ効果の行動実験による評価」を、
甲南大学知能情報学部が発表していました。
今日はおりしも「物忘れ外来」、私も心配なこともたびたびあったので・・・・・

加齢に伴う身体面の変化および精神面の変化を統合的に緩和あるいは抑制することを
目的としたアンチ・エイジングによるQuality of Life　の向上が重要となり
様々な方法が提案されているようです。

誰もが簡単に経済的に日常的に実践できるアンチ・エイジングは、

　「ウォーキング」　30分

「定期的なウォーキングは、血圧を降下させ、脂質代謝を改善させ、精神状態を
良好にさせ、虚血性心疾患のリスクを改善する効果がある。」とあります。

そして、大切な「記憶」です。私も最近短期記憶が不安になります。
火をつけたまま電話にでたりすると、忘れそうになります。
この、何かをしていて、別のことが入ってくるとそれを忘れる・・・・
「近似記憶」が怪しいのです。

その記憶や計算などを無臭でやった場合と、アロマオイルを使ってやった場合とで
比較した研究結果でした。明らかにアロマオイル（ここではペパーミント）を
使った場合の方が、速さや正確さに有意差がありました。

だから、クリニックの処置室では早速ペパーミントやローズマリーのオイルの
芳香浴をしながら仕事をする提案をしたしだいです。
だって、心電図とりながら、電話にでたり、話しかけられたり、別の医師に
吸入おねがいねー、インフルの検査もねー、熱が高い人がいますよー、
採血もあるって、エコーの予約ねーーとか・・・・・・
様々な種類のことを処理しているので。



ハナミズキが綺麗に咲いていますね。