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ワクチンを打ちたいを叶える

2012年04月26日 | 雑記
「癌の末期で、ただ死を待つばかりではなくできることをしたい、
母が父にやってあげたいと思っていることをどうしてもやりたい」と
おっしゃって、往診の相談にみえた息子さん。

診療情報提供書がないため、詳しい病状がわかりません。
でも「癌の末期です、ただそれだけなんです」とおっしゃるばかり。
「一日でも早くワクチンを打ってあげたいんです、連休明けまで
待っていたら、ますます衰弱するじゃないですか、待てません」
ということでした。

ケアマネージャー、医師、家族と私と相談して
明日往診に行って、お母さんに注射を教えることにしました。

このワクチンというのは、丸山ワクチンです。
今までずっと通院していた病院は、病院に連れて来れなければ
注射はできないので、往診で打ってくれるところを探しなさいということで
当クリニックにいらっしゃいました。

「もう、3日もお風呂に入っていない、母も疲れています、介護はどうなるんでしょうか?
注射は? 看護婦さんは?」

同居していない息子さんが大変心配しています。
自分もなかなか来れないそうです。
で、結局明日往診に行くことになったのです。

ケアマネに、訪問介護を急いで入れることを依頼しました。
訪問看護はどこも断られました。

 えーーーーーーーどこもないの?

うちはまだ訪問看護を始めていません。
でも、たぶん保険請求できないけど、行くことになりそうです。

このまま家で看取ることを考えて、体の清潔を保てるよう、お母さんの負担も軽くなるよう、
そして、ワクチンも打てるよう、サポートすることにしました。

今日は午前は認知症のグループホームに往診。具合の悪い方がいて、臨時もありました。
午後も往診。血圧が徐々に下がっている膵臓がんの患者さんもいて、臨時往診しました。
夕方買い物をしていると、肝臓がんの患者さんのご家族から、熱が下がらないから
どうしたらいかという電話がありました。

連休前に、患者さんもご家族も不安が大きいようです。
いつでも電話していいですよーーーと、伝えました。



往診前に見つけた、道端のダンデライオン。