この本は、映画になりそうな気がしました。
主人公の元妻を殺されたペットの葬儀屋役は、椎名詰平
主人公みたいな、小児科医は妻扶木聡・・・・
主人公の元妻は、ちょっと神経質な感じで 鈴木保奈美。
そんなキャストがいい。
久しぶりに鳥肌がたちました。
娘を殺されたことがきっかけで離婚した夫婦。
その夫が主人公です。そして、さらに元妻が殺されたことから、物語が始まります。
犯人はすぐにつかまってしまうのですが、どうして殺したのか?
を、探っていくうちにいろんなことがわかっていくのでした。
富士山の樹海へ、いろんな理由でいかなければならなかった人たちの
心の重い十字架を思いました。
殺してしまった人たちの、苦しく切ない理由が十字架なのでしょうか。
前作の『祈りの幕が下りるとき』の、父親の娘への愛情と
似ている部分もありました。