
恒例のがんカフェが終わると、通信と一緒に手紙を同封しています。
60通ぐらいだすので、全員には書くことができませんが、気になる人や親しい人には
手紙を書いています。
今回も、乳がんやその他のがんを抱えながら腎臓移植をされた方に。
アップルパイを焼いて持ってきてくださったので、お礼の手紙です。
私が25年ぐらい前に、病棟で一緒に仕事をしていた大先輩で、今はリタイアしています。
子供が生まれておっぱいがはって困っていた時に、助産師の資格もある彼女が
家に来てくれて、乳房のケアをしてくれました。
みるみるうちに乳腺が開通して、噴水のようにおっぱいがでたのを
バスタオルでうけとめたことを、今でも覚えています。
そして、ものすごく胸が楽になったのでした。
病棟が異動になったり、訪問看護ステーションにでたりなどして
お目にかかることはほとんどなくなっていたのですが、風のたよりで
がんカフェに来て下さるようになりました。
うれしい再開です。
また、緩和ケア病棟時代のボランティアさんもがんカフェには毎回参加して下さっているので
お手紙を書いています。
ご主人をがんで亡くしてから、カフェに来られなくなった方がいますので
毎回手紙を書いています。お返事もくださいます。
そうしたところ、一緒にボランティアをしている方から手紙を頂きました。
「・・・・・彼女の悲しみははかりしれないので
私も彼女の寄り添っていきます。カフェはお休みしますね…。」
こうして緩和ケア病棟のボランティアを通じて知り合った方々の関係は
深いものになっていて、涙がでました。
支えると寄り添うの違いについて、よく話されていますが
支えるには技術が必要ですが、寄り添うことは技術がなくてもできる・・・・・
信頼や友情や愛情があれば、誰でもできるスピリチュアルケアです。