『生活はつづく』に引き続き
『蘇える変態』
最初の「おっぱい」の1行で・・・・
舌を吸うと、母乳の味がしませんでしたか。もちろん自分の舌の話で、
誰かとするディープキスの話ではない。
そこからはじまる、おっぱい談義。実はバストは小さいほうがいいという結論。
そして、痛い話。
くも膜下出血で手術をし、回復するまでの様子がとてもいいです。
どんなに頭が痛いのか、手術の前後の様子とか、麻酔から覚めた時の様子とか
とてもわかりやすいです。
若い可愛い看護師のみかた。座薬を入れてもらうときに、とてもエロくなれなかったことに
残念がったり…。
脳動脈瘤のクリッピングで、頭がい骨を開ける手術の大変さ、
痛み、恐怖の表現がとても面白くてやめられませんでした。
再発がわかって二度目の手術の際に、難しい手術のため、有名な脳外科医が
登場しますが、なぜかちんこの話になり、楽しい診察だったことに
救われていました。
そういう闘病を地獄と呼び、「地獄だより」と題していました。
私も若い頃、脳外科があったので手術後の緊張感ははんぱではありませんでした。
術後の管理が難しく、急死もありましたし。
とくにくも膜下出血後の方で、障害がなく過ごしていた患者さんは知らなかったので
とても勉強になりました。
動脈瘤が破裂しないように見守っていても、破裂してしまった人もいましたし。
「手術するまでの間、気を付けた方がいいことはありますか?」
「ないよ」
「血圧とか気にしなくていいんですか?」
「破裂するときは破裂するし、死ぬときは死ぬんだから」
「えええ!」
「何も考えずに楽しく生きなさい」
星野氏と医師のやりとりが絶妙でした。