イオンが食品加工ロボ
精肉盛り付けなど自動化 人手不足にらむ
日本経済新聞 朝刊 企業 (16ページ)
2017/4/11 2:30
イオンはロボットを導入し、生鮮食品加工の大幅な省力化を図る。将来的な人手不足をにらみ、人手のかかる精肉加工分野でスライスから盛りつけ、包装まで一貫して自動化できるロボットを開発、全国の加工センターに順次導入する。他の生鮮食品でも積極的にロボットの導入を進め、作業負担軽減に取り組む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/0f/bf2f7290ba2fe9617c84785e90b73543.jpg)
精肉加工は盛り付けと包装まで自動化した
人手不足が業界共通の課題になる中、スーパー各社は店内での加工・調理業務をできるだけセンターに集約しようとしている。ただ店舗だけでなくセンターでも人員は集まりにくくなっており、生産性向上の足かせになっている。
独自で機械の開発まで手掛けるスーパーは少ない。イオンは全国に店舗網と加工センターがあるという規模のメリットを生かし、他社に先行してロボット導入を進める。
新型ロボットは精肉加工機械のワタナベフーマック(名古屋市)と共同で開発した。豚バラ肉向けで、これまでの機械では肉の塊をスライスするだけだったが、パックの大きさに合わせて自動で盛りつけたり、包装したりできる。
従来の機械では2人がかりで1時間に約550パック作るのが限度だったが、新型では1人で1時間に最大1100パック作れるようになり、生産性は4倍に高まる。効果を見極めて、2018年中に全国8カ所のセンターにも順次導入する。投資額は数億円になるとみられる。
機械化によって手が空く従業員は、商品化に人手がかかる牛肉関連商品や味付け済み肉などの業務に回す。
加工した豚バラ肉は、将来的にグループ内のスーパーを中心に、2100店に供給する計画。イオングループの精肉を取り扱う総合スーパーや食品スーパーは3千店を超える。今後は豚バラとほぼ同等に販売量が多い豚のロース薄切りなどの工程も自動化する。
精肉盛り付けなど自動化 人手不足にらむ
日本経済新聞 朝刊 企業 (16ページ)
2017/4/11 2:30
イオンはロボットを導入し、生鮮食品加工の大幅な省力化を図る。将来的な人手不足をにらみ、人手のかかる精肉加工分野でスライスから盛りつけ、包装まで一貫して自動化できるロボットを開発、全国の加工センターに順次導入する。他の生鮮食品でも積極的にロボットの導入を進め、作業負担軽減に取り組む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/0f/bf2f7290ba2fe9617c84785e90b73543.jpg)
精肉加工は盛り付けと包装まで自動化した
人手不足が業界共通の課題になる中、スーパー各社は店内での加工・調理業務をできるだけセンターに集約しようとしている。ただ店舗だけでなくセンターでも人員は集まりにくくなっており、生産性向上の足かせになっている。
独自で機械の開発まで手掛けるスーパーは少ない。イオンは全国に店舗網と加工センターがあるという規模のメリットを生かし、他社に先行してロボット導入を進める。
新型ロボットは精肉加工機械のワタナベフーマック(名古屋市)と共同で開発した。豚バラ肉向けで、これまでの機械では肉の塊をスライスするだけだったが、パックの大きさに合わせて自動で盛りつけたり、包装したりできる。
従来の機械では2人がかりで1時間に約550パック作るのが限度だったが、新型では1人で1時間に最大1100パック作れるようになり、生産性は4倍に高まる。効果を見極めて、2018年中に全国8カ所のセンターにも順次導入する。投資額は数億円になるとみられる。
機械化によって手が空く従業員は、商品化に人手がかかる牛肉関連商品や味付け済み肉などの業務に回す。
加工した豚バラ肉は、将来的にグループ内のスーパーを中心に、2100店に供給する計画。イオングループの精肉を取り扱う総合スーパーや食品スーパーは3千店を超える。今後は豚バラとほぼ同等に販売量が多い豚のロース薄切りなどの工程も自動化する。