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否定疑問文の答えがややこしいのは日本語のほうだ

2020-07-05 | くらべて文法(西・英)
否定疑問文の答え方が、日本語とスペイン語では違うので、通訳現場でも混乱を招きます。「はい」なのか「いいえ」なのか、いったいどっちなの? 私は今日、視覚的にこの違いを体験しました。

これは日本語でのZOOM会議中のことです。

参加者はメキシコ人、エルサルバドル人、そして日本人の、日本語講師たち。主催者が「ここまで、問題はないですか?」と聞いたとき、参加者は全員ミュートにしていて、カメラに向かってこう表現しました。

メキシコ人:(首を横に振ってNOを示す)
エルサルバドル人:(首を横に振ってNOを示す)
日本人:(首を縦に、つまりうなずいて「はい」を示す)

画面上、同時に異なる反応が見えたため、私は一瞬動揺しました。

そこですかさず主催者は確認:「大丈夫ですね?」

メキシコ人:(うなずいてSIを示す)
エルサルバドル人:(うなずいてSIを示す)
日本人:(うなずいて「はい」を示す)

つまりみんな「問題はない」「大丈夫」なんですよ。

では否定疑問「問題はないですか?」の答え方の違いですが:
ラテン系の二人は「問題」が「ない=NO」なので「問題はNOです」と首を横に振るのに対し、日本人は「問題がない」まるごとに対して「はい」なのでうなずいてしまうんです。

これだけで終わらせてしまうと、必ず誤解、のちに問題が生じます。上記は日本語ベースの質問&回答例ですが、スペイン語でも英語でも否定疑問文で聞かれると、おそらく日本人の首の振り方は他国の人と逆になってしまうでしょう。

ここで例文を出して説明するのはやめておきます。とにかく否定疑問で聞いた時にはかならず答えを確認してくださいね。(;^ω^)