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☆森林の「キノコ」たちと

2016-10-30 | ♥ 植物同好会

 

 天気予報では雨は上がるが北風が吹き、外出はダウンを着てもいいくらい寒いです

と、いうことでしっかり厚着をして高尾駅に着きました

 

今日は多摩森林科学園で「キノコの観察」野外研究会に参加

講師は現在多摩森林科学園の研究員の根田仁先生ご指導の勉強会です

 

 

 

キノコは一年中発生する

生物5界説

DNA解析結果による系統樹

キノコはカビ(菌類)の仲間

キノコは胞子で増える (キノコの一生)

腐生菌(有機物を分解して栄養にしている)

キノコは強い分解力 

■落ち葉を分解する ⇒ ムラサキシメジ

■枯れ木を分解する ⇒ ヒラタケ

 

上記資料の説明をして頂き広大な園内を歩き探します

 

 

今日は 観察2回目の同行です

始めに飾るのは前回もたくさん載せました「アズマヤマアザミ」

関東の山林では陽当たり良い場所で見かけます

葉はトゲトゲ痛いのですが、花芽はたくさん付き可愛い花です

 

 

 アラゲキクラゲ(荒毛木耳) 表面に白い繊毛がある

 

 

エノキタケ(榎茸) タマバリタケ科

エノキ、カキ、コナラ、クワ、ポプラ、ヤナギなどの広葉樹の枯れ木や切り株に寄生する木材腐朽菌

売られているエノキタケのほとんどは光を当てずに栽培したもの

 

 

アカコブタケ クロサイワイタケ科 アカコブタケ属

 

 

カワリハツ(変わり初) ベニタケ科

成長すると平らになっていき、やがて少し反り返った形になります

表面の色は様々なタイプがあり、表面は湿気を帯びるとヌメリがでます

 

 

ツノマタタケ(角又茸) アカキクラゲ科ツノマタタケ属 

発生場所は針葉樹(スギ)や広葉樹の枯木、腐朽材

これ以上大きくならない

 

 

ハタケシメジ シメジ科シメジ属

しばしば、畑地や人家の庭先にも生じ路傍や公園地などに発生する

外生菌根を形成せず腐生的に生育する

 

 

 ツリフネソウ(釣船草、吊舟草) ツリフネソウ科

 

 

 

 

カワラタケ(瓦茸)タマチョレイタケ科

 枯れ枝や倒木などに多数群がって生える

 

 

 イヌセンボンタケ ハラタケ目ナヨタケ科

和名にイヌと付くが犬が好んで食するわけではなく

より役立たない(有用ではない)物に対する日本語の名付け方によるもの

この種の場合、味が悪く食用とならないがたくさん生えることから

 

 

キウロコタケ  ベニタケ目、ウロコタケ科、キウロコタケ属

傘/半円形、扇形~棚状

表面は灰白色~灰黄色の粗毛を密生し、不明瞭な環紋がある

 

 

 

 

 

スエヒロタケ

 

 

表   

 

 

 

ヒイロタケ (緋色茸)

発生場所は広葉樹の枯れ木、 サクラの枯れた枝など

気温が高く、日の当たる所でも生き延びる

 

 

キカイガラタケ(黄貝殻茸)キカイガラタケ科キカイガラタケ属

栄養摂取は褐色腐朽菌

 

 

裏側

子実層托はひだ状、ひだは分岐し、互いに癒着して迷路状~ときに放射状の溝状になります

 

 

 

 

 

キジョランの葉はアサギマダラが好きな葉と初めて知りました

急に寒くなりましたが、先週下見に来た会員さんはアサギマダラをみたそうです

 

キジョランの実

 

キジョランの花?

 

ミヤマフユイチゴ 

 

 

ゴウヤボウキ

 

 

 クロコブタケ(黒瘤茸) クロサイワイタケ科 アカコブタケ属

シイタケ栽培での害菌としてかなり有名

 

 

 

 アラカシの木の根元に「オオワライタケ」の群生

 

 

オオワライタケ(大笑茸)ハラタケ目フウセンタケ科チャツムタケ属

発生場所はアラカシ、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹

誤って食べてしまうと幻覚など精神状態が異常になり、笑い出すこともあることから毒キノコ 

誤って食べると5分から10分程度で、眩暈、寒気、悪寒などの症状があらわれ

そして、神経が異常に興奮する状態になり、幻覚、減少などの症状があらわれます

有害物質により顔面神経も刺激され笑っているようにみえるようです

 

 

 

 

 

 サネカズラ(実葛)マツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本

ビナンカズラ(美男葛)ともいうが、これは昔、つるから粘液をとって整髪料に使った

 談:大先輩の会員さま

 

<百人一首で歌われた>

 名にし負(お)はば 逢坂山(あふさかやま)の さねかづら

人に知られで くるよしもがな   

           
三条右大臣(25番) 『後撰集』恋・701

  ↓

 

ヤブコウジ サクラソウ科ヤブコウジ属

 

 

 お昼の休憩中

根田仁著書「きのこ博士入門―たのしい自然観察」先生自らサイン中

  

 

 

 

 

 

 エリマキツチグリ ヒメツチグリ科ヒメツチグリ属

担子菌門真正担子菌綱ヒメツチグリ目

 

 

ツチグリ(土栗) ツチグリ科ツチグリ属

担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目

 

成長するとヒトデのような形に外皮が開き

6~10つほどに分かれ、ツチグリらしい特徴的の形になります

 開いた外皮は硬くて厚みがあり、表面には地面にできるひび割れのような模様がでます

 また、湿気を帯びると開きやすいと言われています

 

 

 

ツチグリはとてもユニークな形状をしており

幼菌時は土に少し埋もれ、大きさは2~4cmほどで形は球型、白色~灰褐色をしています

 

ホウキタケの仲間 ラッパタケ科ホウキタケ属

 

 

ホウキタケの根っこ

 

 

 

 

 

アナタケ サルノコシカケ科のキノコの一種

 

 

 

 

 

 

 

テーダマツ 

 

 

 針葉3本 松ぼっくりにはトゲ

 

 

 カキシメジ(柿占地) ハラタケ目キシメジ科キシメジ属

 

 

コナラ、クヌギなどの混ざった広葉樹林内地上に群生する 

色は地味な茶色で、柄も縦に裂け、虫もつくという具合にいかにも食用になりそうですが 

食べると腹痛や下痢をおこす毒キノコです

 

 

センボンヤリの穂

 

 

コニシキソウ トウダイグサ科ニシキソウ属

( 帰化植物)

 

 

 

とても暑い一日になりました

会員の皆さま大変お世話になりました

ありがとうございました

 

※ 追々、誤字・誤記がありましたら、後日訂正いたします

 

 

 

 


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