俳優マチュー・アマルリックが監督・脚本・出演を務め、
「ナントに雨が降る」などの名曲で知られるフランスの伝説的歌手バルバラを題材に撮りあげた
新作映画でシャンソン界の女王バルバラを演じる女優ブリジットは、
バルバラになりきるため彼女の性格や歌声、動作などすべてを真似して自分の中に取り込もうとする。
バルバラの存在はブリジットの中で少しずつ大きくなり、心身ともにバルバラに支配されていく。
映画監督のイブもそんな彼女にのめり込み、2人は次第に現実との境目を見失っていく。
バルバラ本人の貴重なステージ映像も交えながら、一個人のアイデンティティの崩壊と再生を描く。
アマルリックの元パートナーであるジャンヌ・バリバールが主人公を熱演。
2017年・第70回カンヌ国際映画祭ある視点部門でポエティックストーリー賞を受賞。
出典:映画com
バルバラ セーヌの黒いバラ 公式サイト
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ストーリー
フランス、パリ。
撮影スタジオでは、フランスを代表する国民的シャンソン歌手バルバラを描く映画の撮影準備に入っていた。
主演はブリジット(ジャンヌ・バリバール)。
監督はイヴ(マチュー・アマルリック)。
ブリジットは役作りのために撮影期間中に用意された住まいにグランドピアノを準備し、その部屋はさながら映画のセットと同じようだ。
スタッフから「脚本は日々変わる」と言われると、彼女はこう返すのだった、「わたしも変わる」と。
ブリジットは憑かれたように、バルバラの仕草や表情をまねる。
わずかな口角のあげ方、手先の動き、もちろんその特徴のある歌声。
やがて、誰も演じえないと言われていた伝説の歌手が、カメラの前に姿を現すのだった。
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一方、イヴはバルバラが歌ったキャバレーや劇場での証言を集め、彼女の人生に足を踏み入れていく。
少年のころに出会った彼女の曲に救われた経験のあるイヴは、映画監督という立場を超えて、
ブリジット演じるバルバラに憑りつかれていき、自分を見失っていくのだった。
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そしてイヴ以上に、ブリジットはバルバラと化していく。
自分の人生を歩んでいるのか、あるいはバルバラの人生を歩んでいるのか。
撮影されている映画は、バルバラを描いているのか、あるいは別の誰かの人生なのか。
さらにはスクリーンのこちら側にいるわたしたち観客すらも、その境界線に惑わされ、バルバラなのか、ブリジットなのか、
もはや曖昧になったふたりの人生の輪郭を追体験することになる。
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その生涯はツアーの連続で、自分の家をもたなかったバルバラは、映画の最後にこう語る。
「ステージは、わたしの船」と――。 愛を求め、しかしその愛に苦しんだ永遠の旅人、バルバラ。
彼女の名曲は永遠に色褪せることはなく、今日もどこかで耳にする。
バーのカウンターで泣く男の耳元にも、それは届くのだった
マチュー・アマルリック監督作
フランスのシャンソン歌手バルバラの映画を撮っている映画監督の役をマチュー自身が演じ、
バルバラ役の女優を実生活の元パートナーであるジャンヌ・バリバールが演じている。
役にのめり込むあまり次第にバルバラに支配されていく女優に、どんどん魅了されていく映画監督。
勝手にエキストラ役で出演して台本にない絡みまで始めてしまい、、、
最近の傾向で(フランスのシャンソン)歌手の自叙伝か、くらいの感覚で観賞したが、
進むにしたがって、バルバラか主演女優ブリジットか?混乱しながら観てしまった
映画の中で映画を撮っている、複雑さ、、、
しかしバルバリの数多い曲に魅了され、久しぶりにフランス・パリを想い慕った
ナントに雨が降る・黒い鷲・我が麗しき恋物語
いつ帰ってくるの・小さなカンタータ・パリとゲッティンゲン
ピエール・愛していると言えない・不倫
脱帽・・・ ほか約50楽曲
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ピアノの前での弾きかたりは、
そっと語りかけてくるようで今でも頭から離れない☆
Barbara - Göttingen:パリとゲッティンゲン (1967)
Barbara l'aigle noir.:黒い鷲(1970)
※ バルバラは来日公演4回果たしています
つづきは次頁
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