ガヴァルニーは、はるか昔から人々の驚愕の的でした。
その名声は数々の探検・調査によって築かれて行きました。
16世紀以来冒険や感動を求めてやってきた植物学者や科学者、小説家、画家、詩人、山岳家たちが、
ガヴァルニーでピレネー登山の基礎を築いたのです
ヴィクトル・ユーゴが有名な詩「神」のなかで、
ガヴァルニー圏谷を≪途方もなく不可能な物体≫、≪自然のコロセウム≫と形容したときから、
ガヴァルニーは伝説となりました。 参照=地方観光オフィシャルサイト
フランスとスペイン国境にまたがるピレネー山脈
ガヴァルニーは、壮麗な氷河の浸食によってできた石灰石のカール(圏谷)で知られています
2万年以上も前に、巨大な氷河がガヴァルニーから下方のルルドにまで伸び、現在の地形をつくり上げました
標高3253mのマルボレ(Le Marboré)のほか、カールを囲むように3000m級の山が連なり、
山稜からはヨーロッパでもっとも大きな滝、落差422mのガヴァルニーの滝をはじめ、無数の滝が落ちて迫力のある眺めが楽しめます
フランス・ピレネー山脈一帯は、その豊かな自然と景観、
また、かつてのヨーロッパ山岳地帯の農牧民の生活様式を今に残す文化的価値が認められ
ユネスコの世界複合遺産、またフランスの国立公園に指定されています
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(案内ではハイキング初級 歩行距離5㎞、歩行時間2時間、標高差220m)
巡礼地:サンティアゴ教会を右手に見ながらスタート
雨上がりの朝、ホテルから歩いてガヴァルニー大渓谷へ
トレッキング用の馬でしょうか?
トレッキング道は〇落し物が。。。
ペンションのモーマットの 置物(日本では生息していません)
日本で愛されているのはオコジョでしょうか?
アンテナが沢山立っているのは、救助本部?の施設
シレネ・ヌタンス(Silene nutans)
ナデシコ科(Caryophyllaceae)マンテマ属 日本名:フクロナデシコ/シラタマソウ?
川のほとりの遊歩道を行くと、周囲には草原や針葉樹林
山頂左から アスタズー、マルボレ、タイヨン、ブレッシュ・ドゥ、ロラン、ル・ヴィヌマル
山小屋レストラン
ナド―橋(Le pont de Nadau)
石を積み上げた歴史あるとても美しい橋、カールと森を背景にフォトジェニックな美しさです
ナド―橋の上は普通の小石や砂利 ↓
過ぎ行く道サイドは、ランランラン (ハクサンチドリ)
ピレネーで3番目の高さを誇るペルドュ山とその渓谷は、
壮麗な美しさと特異な文化で世界複合遺産「ピレネー山脈のペルドュ山」として登録されています
背景にある雪と氷河に覆われたピレネーの山々は、歩き進むに連れて大きくなっていきます
終盤のクリスマス・ローズの大株
ダクティロザリ・マクラタ( Dactylorhiza maculata)
ラン科(Orchidacees科)ハクサンチドリ属
カールまでのハイキングは、しばらくは川に沿って歩きます
そうしてしばらく歩くと、topフォトのように、広々とした草原の中の道に出ます
このあたりは花がとてもきれいで、夏場には一面のお花畑になるそうです
近くにはピレネーアイリスの群生地もあるとのことですが、見れず残念でしたがハクサンチドリはたくさん出会いました
↓
※フランス語では カール → シルク( Cirque)
写真中央の道を歩いてる人々の前に立ちはだかる巨大な岩壁
これが、ガヴァルニー圏谷 (Cirque de Gavarnie*シルク・ドゥ・ガヴァルニー)
これは、2万年以上前に氷河が作り上げたカールの地形です
当時の氷河は、ガヴァルニーから30キロほど離れたルルドにまで及んでいました
氷河が気の遠くなりそうな年月をかけて削り取り作り上げた地形は、昔から多くの芸術家や作家たちを魅了し続けています
馬〇に気をつけ乍ら、、ロバかも知れないが、、
フィテウマ・スピカツム (Phyteuma spicatum)
キキョウ科(Campanulaceae) タマシャジン属(Phyteuma)
ナス科
また載せました(*´▽`*)、いっぱい咲いているんですよ
何だか日本人が置き始めたような小規模 ケルン
本来の目的とは違いますよね( ◠‿◠ )
半円形に広がる岩壁は3000m級の山々
カールを囲むように連なるモン・ペルデュ(3352m)、ピック・デュ・マルボレ(3248m)、タイロン(3144m)
この岩壁には413mの高さから水が流れ落ちるヨーロッパ最大の「ガヴァルニーの滝」をはじめ、たくさんの滝が岩壁の上から流れ落ちています
気持ちのいい森を抜け、オテル・ドゥ・シルク(HOTEL DU CIRQUE)が見えたらいよいよ到着間近です
自然の作った大劇場!ぐるりと半円形に広がる岩肌のカール、そのスケールの大きさに目を見張ります
リグスティクム・ムテルリナ( Ligusticum mutellina)
セリ科(Apiaceae)(Ombelliferes)(マルバトウキ属Ligusticum)
オテル・ドゥ・シルク (HOTEL DU CIRQUE)
一応、オテル・ドゥ・シルク まで今日のコース
以前はガヴァルニーの滝のすぐ下まで行けたそうですが、落石事故が(日本人も巻き込まれ)あったため禁止です
もう少し先(標識があるところ)までは自己責任において行けます
私は花探しも。。。
プリムラ・ファリノサ(Primula farinosa)
サクラソウ科(Primulaceae)、サクラソウ属 日本名:ユキワリソウ、ユキワリザクラ、ヨウシュユキワリソウ
ヴィキア・セピウム (Vicia sepium)
マメ科(Fabaceae ) ソラマメ属(Vicia)
アユガ・レプタンス (Ajuga reptans)
シソ科(Lamiaceae) キランソウ属
↓ 左の三つ葉は 雪割草(オオミスミソウ)の葉
岩壁の左側に、ヨーロッパ最大の落差413mのガヴァルニーの滝が見えます
アンティリス・バレシアカ (Anthyllis valesiaca)
マメ科アンティリス属
キンポウゲ科 Renonculacees/キンポウゲ属
ティムス・ポリトゥリクス(Thymus polytrichus)
イブキジャコウソウ/ハナハッカ属
ココまでです
自然の作った大劇場みたいですね
ぐるりと半円形に広がる岩肌のカール、そのスケールの大きさに目を見張ります
左下、二人立っているのが見えますか?
花に関しては日本で見られるようなものから似たもの、ピレネーの固有種と花の種類は豊富です
写真を撮り雄大な景色を見ながら、なにげなく当たり前のように繰り返される自然の摂理は本当に偉大です
(つづきます)
※なかなか進みません、訂正・追記は後日になります
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