先日、建仁寺(けんにんじ)へ出かけました。先に、塔頭の両足院で行われている「寅市」と「方丈」の様子をお伝えしました。続いて、本坊の中庭をご紹介します。
本坊の中庭は「潮音庭(ちょうおんてい)」と称し、中央に三尊石、その東に座禅石、周りに紅葉を配した四方正面のお庭です。
軒先の赤い毛氈に腰をおろして、のんびり庭を眺めました。ちょうど、水やりをしていたところで、緑が一層爽やかに感じました。座る位置の向かい側の部屋には、国宝の「風神雷神図屏風」の複製が展示されています。
「〇△?乃庭」と称するお庭もあります。この3つの図形は宇宙の根源的形態を示すそうで、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(?)水(〇)火(△)で象徴したものとも言われています。
その後、専用履きを履いて、法堂へ行きました。明和2年(1765)上棟され、正面の須弥壇にはご本尊の「釈迦如来座像」と「脇侍」が祀られています。天井には、平成14年(2002)、創建800年を記念して「双龍図」が小泉純作氏により描かれています。
東山の観光地を歩くと、よくこの天井画の案内板をあちこちで見かけます。今までは、新しいものなので、それほど見てみたいと思いませんでしたが・・・実物を見ると、白黒ベースの絵ですが、くっきり色鮮やかな感じで、とても素晴らしかったです。
このほかにも、思いのほか広い境内は見どころがたくさんあります。またの機会に訪ねたいと思います。
建仁寺 http://www.kenninji.jp/index.php