先日(16日)、京都府京都文化博物館で開催中の「シャガール展2012~愛の物語~」へ行ってきました。シャガールは、1887年、帝政ロシア領のヴィテブスクに生まれたユダヤ系の画家です。妻を一途に愛し、愛や結婚をテーマにした作品を多く残したことから、「愛の画家」として知られています。
シャガールの作品は、私が若いころ(^^;)インテリアパネルや版画など、身近に親しむことができました。1985年に97歳で亡くなった事も人気に拍車をかけ、ちょうどバブル期だったためか、投資の対象としても扱われていたと思います。実際に今も私の部屋には、いつか本物を飾れればと・・・大きな模写が飾られています。(結局未だに模写、まぁ趣味嗜好も年齢とともに変わりつつあるし・・・)
シャガールの絵は、愛や結婚など明るい題材の割にはどこか影を感じます。また、サーカスを描いたものにも独特の孤独観みたいなものを感じます。それは、彼が、ユダヤ系ゆえに若いころ数々の苦難を受けたことに原因があるのでしょうか。見る方の気持ちの問題かな?幸せいっぱいの絵も手放しで喜んで見れない感じが・・・。今回の展示では、晩年の版画はもちろん、若いころに描いた油絵や壁画が見れてとてもうれしかったです。
音声ガイド(500円)には展示作品100点のうち、重要かつ転機となった作品27点が解説されています。過去に聞いた音声ガイドよりも少し長めの解説のような・・・そのぶん、聞きごたえがあります。
下の写真は博物館の休憩スペースです。庭に見えるのは、織田信長が足利義昭の居館として築いた「旧二条城(二条新弟)」の工事の際に、付近の寺院から石仏を徴発し、割って石段や石垣に利用したものだそうです。のちに豊臣秀吉によって埋められていたものを発掘したものです。当時の様子を宣教師ルイス・フロイスが記録しています。
京都府京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp/index.html
シャガール展は11月25日までです。 見学所要時間のめやす:60分~90分
【おまけ】文化博物館の1本東側、歩いて3分程、堺町通りにある「トラットリア あるとれたんと」でランチを頂きました。江戸末期の商屋を利用した雰囲気あるイタリアンレストランです。
パスタランチ(900円)を頂きました。その日の3種類のパスタから選べます。貝柱とかぼちゃのペペロンチーノ、ドライトマトソースを選びました。自家製パン、サラダがついています。あまり辛くなく、かぼちゃの甘さもあっさり、つるっと頂きました。(^^)
ランチの後、プラス200円で珈琲(エスプレッソ)が頂けます。イタリアンローストの濃い味です。添えられたフォームミルクをたっぷり入れていただきました。
【もひとつ、おまけ】あるとれたんとさんの向かいには、イラストレーターの永田萌さんの「ギャラリー妖精村」があります。原画展を見てきました。(無料)永田萌さんは「カラーインクの魔術師」と呼ばれる技術と色彩感覚、花と妖精をテーマにした夢あふれる作風で知られています。
作品やグッズの販売も行われています。絵葉書(150円)やクリやファイルなどお求めやすいものもたくさんあります。