先日(23日)、新緑の美しい大原野へ出かけました。山城地方でも最も古くから開けた場所で、1万年前の狩猟器などが神社の山の手から発見されています。先に睡蓮の花が見頃の大原野神社をご紹介しました。続いてすくそばの「正法寺」です。
正法寺は、真言宗の寺で、天平勝宝年間の創建です。その後、応仁の乱などで焼失され、元和元年(大阪城落城の年)に再興されました。全体的に新しいお寺の印象を受けますが、歴史は古いです。
門をくぐり、受付を済ませると、寺の中を自由に見ることができます。以前、あじさいの季節にまじくんと探検しています。(^m^)【前ぶろぐ】本堂に祀られている「三面千手観音」は、お顔の左右に化仏を配した全国でも珍しいお姿をされています。鎌倉初期の作、国の重要文化財指定、高さ2.6mの立派なお姿です。
このお寺のお庭は「鳥獣の庭」とよばれる石庭です。庭には枝垂れ桜が1本あり、桜の季節はたくさんの人で賑わいますが、この日はほぼ貸切(^^)庭石が、象、フクロウ、獅子、蛙、兎、亀・・・鳥獣戯画のようにお庭を楽しめます。
お庭を見ながらお抹茶を頂きました。(300円)お菓子に添えられたもみじがうれしかったです~。京都六大黒天霊場の第三番のご本尊の「走り大黒天」も、お庭が見える方丈にいらっしゃいます。けっこう大きな大黒様です。
境内の新緑がとてもきれいでした。
春日不動明王の前の紅枝垂れ桜は葉が茂っていました。今年は桜の季節に訪ねそこねましたが・・・紅しだれ満開の頃の様子は【09/04/11】にて。濃いピンク色の桜と、いかついお顔の仁王像、朱塗りの遍照塔とのコントラストが見事です。
法寿山 正法寺 http://www.kyoto-shoboji.com/ 拝観料:400円 駐車場無料
平成21年~27年まで、中興開山400年記念で境内整備事業が行われています。訪ねるたびにいろいろ進化してる気がします。(^^;)京都縦貫自動車道工事の騒音も少し落ち着きました。
大原野のある洛西の様子は【カテゴリ:西京区】にて。