まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都:智積院「国宝障壁画」

2008年03月05日 | 京都市東山区

先日(29日)、第42回非公開文化財特別公開中の智積院(ちしゃくいん)へ出かけました。まずは、特別公開中の宸殿の襖絵をご紹介しました。前のブログにて。

P1080392受付で、拝観料を払うと、宸殿拝観の前に国宝の障壁画を見学できます。収蔵庫(写真左)に一堂に展示されています。楓、桜、松に秋草など大きな壁画が展示されていますが、過去に何度か火災などにあい、原形の4分の一以下にカットされています。

作者は、長谷川等伯(はせがわとうはく)一派で、等伯は石川県の七尾で生まれ、墨絵を中心に仏画や肖像画を描いていました。その後上京して狩野派の門をたたきましたが作風が合わず、狩野派と対立する立場となった人です。障壁画のうち、等伯の長子久蔵の25歳の作である桜図と、その久蔵が26歳で急逝した翌年に父である等伯が描いた楓図は、日本の壁画を代表するものとして知られています。

収蔵庫には、対立していた狩野派の障壁画も展示されています。狩野派の壁画は大きな松の木が1本描かれていますが、どーんと重圧感のあり、豪華で装飾的な感じです。一方、長谷川派の壁画は、写実的でつい見上げたくなるような枝の広がりを感じる木です。

この壁画も残念ながら撮影が禁止されていますが、水彩画による模写が大書院に飾られています。こちらは、撮影OKです!(写真下)実際はこの4倍の高さがあったそうですから、楓も桜も驚くほど大きな木だったんでしょうね。(@@)

P1080400_2 P1080410

実際の壁画は、顔料で色付けされているので、これほど鮮やかではありません。左が楓図(等伯:父の作品)、右が桜図(久蔵:子の作品)です。写実的な楓や桜の木に対して、抽象的に背景の池が描かれています。また、桜の花は貝の粉を盛り上げて彩色されており、電灯のなかった当時、暗闇に桜の花が浮かび上がって見えたそうです。この若くして急逝した久蔵の桜図の技巧を真似て、楓図が描かれています。久蔵の死には才能を妬んだ狩野派の陰謀という説もあるそうです。

P1080402 P1080404

そのほかにも、長谷川一派による国宝の障壁画の模写が書院に飾られていて、とても華やかです。

この後は、庭園の様子をご紹介します。次のブログにて。


京都:智積院「非公開文化財特別公開」

2008年03月04日 | 京都市東山区

先週(29日)、第42回非公開文化財特別公開中「智積院(ちしゃくいん)」へ出かけました。

智積院は、真言宗智山派の総本山で、江戸時代、豊臣秀吉の子、鶴松の供養のためのお寺「祥雲寺」の跡地に玄有僧正が紀州根来寺の塔頭の智積院を再興しました。東大路通りに面していて、自宅から清水寺へ行く時に、いつも前は通っていましたが、訪ねるのは初めてです。

P1080391 P1080497

今回特別公開されているのは、宸殿です。京都画壇を代表する堂本印象の華やかな襖絵を見ることができます。残念ながら、一切写真撮影ができませんが、パネルやチケットにふすま絵が使われていましたので、せめてものご紹介に・・・。(写真上)宸殿は今でいうところの応接間で、華やかなお茶を楽しむ女性の絵もあれば、自然や動物を描いた水墨画の襖絵もあり、同じ人物の作品とは思えないです。

P1080387_2 P1080428

境内のあちこちには、梅の花が咲いていて、時折風が吹くと梅のいい香りが漂います。もう、春かな?なんて思っていても、まだまだお天気が定まらないですね。今夜また雪が降ると予報がでてますが・・・。

この後は、庭園と国宝の障壁画をご紹介します。次のブログにて。

特別公開拝観料:800円(一般公開含) 駐車場:無料

智積院 http://www.chisan.or.jp/sohonzan/index.html


京都:宝鏡寺「春の人形展」御所ゆかりの雛

2008年03月03日 | 京都市上京区

昨日、人形の寺として有名な宝鏡寺(ほうきょうじ)の春の人形展へまじくんと出かけました。昨年も、ここのお雛様を見に一人で出かけています。

P1080474 P1080475

宝鏡寺は皇室ゆかりの尼門跡寺院で、江戸時代には代々内親王が住持されていました。そのため御所ゆかりの御人形が多数所蔵されております。お寺の詳しい由来などは【前ブログ】でどうぞ。

P10804777 P1080481

昨年は、お雛様の前で写真を撮ることができなかったんですが、今年は写真撮影用のお雛様も展示されていました。

このほかに、たくさんのお雛様がガラス越しではなく手の届く所に展示されています。まじくんは興味津々で、調度品やふすまの絵を触りたくて仕方がない様子でした。「触ってはいけない」事を教えるのに一苦労です。また、小さなお寺の廊下は、ずんずん歩くと軋んだ音がします。「まじくん、忍者の歩きでござる!」と囁き、こそーっと歩きました。(^m^)

売店には、俵屋吉冨さんの雛菓子【前ブログ】や、かわいいミニュチュアのお雛様が展示販売されています。数も多くお値段も市価よりかなりお得です。

人形展は4月3日(木)まで行われています。(一般600円 小中学生300円)

宝鏡寺 http://www.hokyoji.net/

おまけ:すぐ近くに裏千家の茶道資料館があります。茶道に縁がなくても、気軽に入れます。「新春の遊びカルタ」が展示されていて、お茶も頂けます。(一般500円、大学生400円、中学・高校生300円、小学生以下無料)カルタの展示は1階と2階に分かれています。百人一首や世界のカルタなどが展示されていておもしろかったです。ただし2階の展示室はお香の香りがきつく、まじくんはゆっくり入ることができませんでした。小学生以上なら平気かも?

P1080472 P1080470

展示を見たあとは、お抹茶を頂きました。この日は二條若狭屋さんのお菓子でした。和菓子は季節感があっていいですね。「これ、何の絵?」「わらび」「なに?それ?」「去年年の春、富山のおばあちゃん家に行った時、山で採ったでしょ。」「あ、あれか・・・まじくん、いっぱい採ったね。」なんて会話も弾みます。お抹茶もおいしかったです。まじくんの分も出していただき、拝観料500円で・・・ものすごくお得ですよね。(^^)V


京都小川珈琲「お米のロール」

2008年03月02日 | グルメ・お土産

昨日、梅宮大社で出かけた後、小川珈琲の葛野大路(かどのおおじ)店へ寄りました。小川珈琲は1952年設立の会社で、京都市内はもちろん、近畿一円を中心にたくさんの直営店があります。

いちごのお米ロールセット(710円)を頂きました。ここのお米ロールは、しっとりしてとてもおいしいです。なお、まじくんはイチゴショート(420円)とアップルジュース(530円)です。*セットの場合は50円引きになります。しかし、珈琲屋さんのジュースって高いなぁ。(^^;)

20080301145958 20080302085702

帰りに、レジに置いてあったお菓子を買ってきました。お米ロールのラスク(280円)と珈琲豆ホワイトチョコレート(262円)です。お米ロールのラスクはふわっと軽くてやわらかで す。珈琲豆チョコレートは、チョコの真ん中に珈琲豆が入っています。かりっとした珈琲豆を噛むと、口の中に珈琲の苦みと香りが広がります。(珈琲豆のチョコはQBBの商品です)

京都 小川珈琲 http://www.oc-ogawa.co.jp/


京都:梅宮大社「梅・産祭」

2008年03月01日 | 京都市右京区

明日は、梅宮大社の「梅・産祭(うめ・うめまつり)」です。梅・産祭は、梅宮大社のご祭神 木花咲耶姫(木花=梅の雅称、又は梅・桜を指す)とニニギノ尊の結婚後の即授子・安産を祝って米から酒を醸した故事によります。

P1080468 P1080465

毎年、梅が見頃を迎える3月第1日曜日子授けと安産、諸々の産業繁栄を祈願し、神酒及び神苑の梅より造った梅ジュースを無料接待するお祭です。

P1080436 P1080439

神苑(拝観料500円)の梅は、早咲きのものは満開でしたが、それ以外は3分咲きぐらいでした。梅の花は、桜ほどの派手さはないものの、いい香りとかわいい花が魅力ですね。

P1080442 P1080458P1080452 P1080447

ゆっくり写真を撮りたかったんですが、まだまだ花が少ないのと、雨が降り出したので、早々に帰ってきました。

入れ違いに、県外の団体バスが2台入ってきました。今年は開花が遅くて気の毒だなぁと思ってしまいました。この神社は、春の桜の季節(八重桜と霧島つつじの競演が素敵です)と、花菖蒲の季節に訪ねています。

梅宮大社 http://www.umenomiya.or.jp/