米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

「だからピアノを習いなさい」黒川好子著

2017-05-01 04:05:35 | 教育
「だからピアノを習いなさい」

なかなかにキッパリとした本のタイトルですね
サブタイトルには・・・子供の生き方が変わる、正しいピアノの始め方・・・とあります。

本格的に始めたい人も、まだ迷っている人も・・・
ピアノを学ぶことで、子供の心身は大きな成長を遂げます。
本書は、ピアノを習う意義からその効用、習う時期の重要性、右脳と左脳を生かした練習法などまで紹介します。

正しく習えば効果的

                        


上記の言葉は、本の表紙に記してあること。

殆どレッスンで言っていることを代弁して頂いているような内容です

広く皆さんに(指導者、保護者の方々)読んで頂けるよう、できるだけ分かり易く書きました。。と、黒川先生は書かれています。
大変深い内容を、とても分かり易く書かれているので、ピアノ学習に限らず、そもそも学ぶということはどういうことか考えるのにも良い本です

ピアノを始める時期

音楽が今こそ大事な理由

何故ピアノを習うと頭が良くなると言われるのか

聴覚のゴールデンエイジ

記憶力のゴールデンエイジ

ソルフェージュとリトミックのちがい

リトミックの落とし穴

良い先生とは


などなど、まだまだ興味深い内容満載ですが、子供の発達段階を追い、脳科学的、心理学的なアプローチもあり、なるほど
という内容です。

殊に、幼い子供さんや思春期前の子供さんをお持ちのお母さま方(もちろんお父さまも)に、これから先、可愛い子供たちがどのように成長し変貌を遂げてゆくのか(決してコワい意味ではないです…ですがサナギの時期は必ず来ます!)、音楽を通してずっと寄り添ってきたものとしては、ちょっと心配に思う事もありますので、とても参考になります


良い先生・・・のところで・・・
生徒が辞めないでいるから、生徒数が多いから、コンクール入賞者が多いから、良い先生ではありません。
と書かれていて、ホンマに~~と思ったり
如何に自分の生徒がコンクールで入賞したか宣伝している先生がいますが・・(略)・・ヨーロッパではそのような宣伝をする先生はいません。
とも・・・。
「自分で音楽を考えていく」生徒を育てようとする先生こそが良い先生。。そして黒川先生の中では、子供たちが持っている能力以上にピアノを弾けるようにさせる先生・・という結論のようです。


私たちは現在、電子機器に囲まれて生活しています。
実は、脳の中で聴覚的・視覚的にも、感度がデジタル化されているおそれがあります。
つまり、複雑なものを感知しにくくなっている。
言葉や表情を表面的にとらえ、情報と物の中で何が本当か分からず、フェイクニュースにあっさりと騙されてしまう。。
現代人は、そんな情けない状態になってきています

子供の自発性が大切と思うなら、何でも早く正解を見つけなければと焦らないで、迷ったり困ったり、色々無駄と思えるような寄り道をさせてあげることも大切かも知れません。

これから弾く曲のCDをすぐに聴いたりするのことで、最近の子供たちの演奏から自発性が消えてしまった(ましてパソコンで聴く音などはもってのほかです)・・・とも語られています。

医学的にみても脳の機能を考えても、地頭を鍛え、本当の賢さを身に付けることが出来る…

長文になってしまうと読みにくいかも知れませんので、今日はこの辺で…。
是非手に取って読んでみてください

また内容に触れてみようと思います




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