米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

コンクールについて・・・

2017-05-02 07:18:07 | おもうこと
コンクール・・・今とても盛んですよね。。

でも、あまり加熱し過ぎると結果ばかりに気持ちが行ってしまい、内面の成長を遂げているか見逃してしまうこともあります


「今回は残念でしたが、これは本人にとって良かったと思います」
むかしこのように仰っていたお母様がありましたが、とても賢い方だな・・と思います。
その子の状態によって、色々な時があります。
この方(当時の子供さん)も現在30代後半・・今では成長し、大変活躍されています。

その子の心の内が、どのように動き、内的変化や成長を遂げているか・・。
これが大変重要な事です



ここのところ、お母様方ともじっくり話し合い、結果に翻弄されない考えをしっかり持っていただいています。
そして、近ごろは若いお父様もとてもご理解頂いています!
きっと職場での多くの経験を積まれ、どのような人を育てるべきか、よくご存じだからではでしょうか


「受賞してもしなくても喜び過ぎず悲しみ過ぎず」

熱狂が一番冷静さを失わせます。
恐らく脳科学的には、ドーパミンが関わっていて、報酬系の・・つまり喜びや嬉しさと繋がるのですが、過ぎると攻撃性にも繋がるある意味脳内麻薬でもある・・らしい・・詳しくは中野信子さんや、池谷裕二さんの本をご参考に!

イチロー選手もずい分以前ですが「受賞することは嬉しい。しかし麻薬のようでもある。3割バッターである自分は、打点の倍の悔しさを味わってる」
つまり約3分の2は打てていないことの悔しさが自分を育てている、そういうことが重要である・・というような内容だったと思います。
さすが!哲学を持っておられる


「苦労するということと分かるということは同じ意味です」

これは尊敬する小林秀雄のことば。



さて、今年は上記のことを踏まえ、コンクールに参加してみたい、、という子たちが少しの人数ですが参加してみることにしました

また、6月末には海外で開催されるコンクールにも参加予定の生徒さんがいます。
きちんと現地の有名なプロフェッサーが審査して下さり、良い結果で通過することが出来ました。

でも、そこに最終的な答えがあると思っている訳ではなく、ヨーロッパの子供たちに交じり、彼らがどのように音楽を感じているのか、自分たちも参加することで、より身近に感じてきたいというのが本当の気持ちです。

ずい分以前からお話し頂いていたのですが、やっと・・私も行ってみることとなりました
現在音大の4回生になっている生徒さんが中学生の時に受けに行ったことはあるのですが、私はついてゆくことが出来ず・・本当に久しぶりなヨーロッパ・・どんな珍道中になる事でしょうね

ちょっとドキドキですが楽しみです


ということで、きちんと冷静に受け止めること、そして結果はあくまでもその時のこと。
たくさんの人の前で弾かせて頂くこと。
同じ曲を様々な解釈で弾く人がいる・・それを体験する。

そのように解釈すればよいのではないかと思います


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