米子 西野ピアノ教室 musica felice

米子市のピアノ教室・・日々思うこと徒然なるままに。
幼児から受験生、大人の方いらしてます。
音楽は心の対話ですね。

おススメの本~子育てについて、コンクールについて

2019-02-03 04:54:37 | 本の話
「スタンフォード大に3人の息子を合格させた50の教育法」
「究極の家庭教育 メソッド48」
「子育てで絶対やってはいけない35のこと」~東大はもはや滑り止め~~なんとも強い印象の言葉です。


内容よりいくつか
・子供を他人と比べてはいけない
・子供の代わりに選択してはいけない
・結果だけを重視してはいけない
・子供に依存してはいけない
・国際交流の場で必要な文化・教養を身に付ける
・周りに流されず自分の意見が言える子に
・思春期の子供から悩みを聞き出すには
・家事は「お手伝い」ではなく「責任」と意識させる


とても信頼できる知り合いの方から紹介して頂いた本ですが、タイトルは本を手に取って頂くために付けられたもので、本来はもっとシンプルな家庭教育や子育てのお話。
アグネス・チャンがTVでアイドルとして歌っていたのは私が中学生の頃。
クラスメイトにはファンもいましたが、その後の活動も素晴らしいですね。
カナダのトロント大学で児童心理を学び、その後アメリカのスタンフォード大学で教育の博士号をとったアグネス・チャンさんはユニセフのお仕事もしておられるとお聞きしています。




コンクールについて
自分の力で感じ、考える人を育成したいと考えています。
目先の結果に捕らわれることなく、落ち着いて長期的な視点に立って大人が見守ることが大切ですね。
音大その他の先生方とも連携をとりながら、じっくりと先を見据えた取り組みをしてゆきたいと思います。
そのようなお考えの御父兄も多くいらっしゃり、人としてどう成長して欲しいかということを一緒に考えて下されば幸いです。また、多くの人の前で弾くこと、同じ年代の子供たちが演奏することを聴くのはとても勉強になりますが、結果につては偶然性もあります。「喜び過ぎず悲しみ過ぎず」と生徒さんにはお伝えしています。
必ずしもコンクールで結果を出している子の演奏が専門家からの評価と一致する訳ではありません。
また、評価される、人と比べられる、ということは精神面でとてもストレスになるという一面もあります。
ここ数年、長年お断りし続けた審査員を引き受けて思うところは、実体験に基づいた子供たちの意志が反映された演奏こそが美しく力強いということ。そのために多くの遊びや学び、生活の中の体験が必要です。できるだけコンサートなど生の音楽を聴いたり、他の方とのアンサンブルを大事にして下さい。How-toを学んで結果を出してゆくやり方には必ず限界がやってきます。じっくり子供たちの成長を見守ってあげて頂ければ嬉く思います。

今の時代、もうすでにコンクールを受けて育ってきた人たちが親御さんになっているという世代。
音楽のお仕事についている方や、かなりの音楽性やテクニックをお持ちの方も結構いらっしゃいます。
でもちょっと辛かったかなぁ・・という声も。。
卒業生に聞いても、個人的に受賞したことより、お友達とアンサンブルした事の方が思い出に残っているようですね。
コンクールとは程よい距離を保ちながらお付き合い下さることをおススメします。



Artist who has something to say.
Artist=Person

この言葉は菅野恵理子著「ハーバードは音楽で人を育てる」からの引用です。



「蜜蜂と遠雷」恩田陸 
直木賞、本屋大賞ダブル受賞の内容にこれからの示唆が読み取れますね。



これからの子供を巡る新しい方向・教育的視点に立って育んでゆければ嬉しく思います



:in addition
*子ども時代に夢中で歌った思い出をもっている人は、大人になってからも歌い方が違うのです。そして、自分からやる気になってするのでなければ、何も生まれないということを、子どもたちは気づいています。(ゾルタン・コダーイ)

*速くできる、手が抜ける、思い通りにできる。……ありがたいことですが、困ったことに、これはいずれも生きものには合いません。(中村桂子) 

:for your information
コダーイ・ゾルターン(Kodály Zoltán, 1882年12月16日 - 1967年3月6日)は、ハンガリーの作曲家、民俗音楽学者、教育家、言語学者、哲学者。 コダーイの研究、「コダーイ・メソッド」は音楽教育やリトミック等に多大な影響を与えた。

中村 桂子(なかむら けいこ、1936年(昭和11年)1月1日 - )は、生命誌研究者、JT生命誌研究館館長。理学博士(東京大学、1964年)。文部科学省中央教育審議会委員(第1期~第2期)同 国立大学法人評価委員会委員(第1期) 日本学術振興会21世紀COEプログラムプログラム委員会委員(平成18年度)

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