毎年伯母(母の姉)から梅干しが届く。
塩分が控えめでとてもおいしい。
母は毎日それを食べていた。
夏の暑いときには、水のなかに梅についてきているシソの葉をいれ冷やしておくと、暑さでぐったりして帰ってきたときには疲れが取れる。
母はそれをポットに入れて、ソファに横になりながら飲んでいた。熱中症予防として。
梅は一日の難逃れ
朝の梅干しは身体にいい。
でも朝はバタバタしてすぐに忘れてしまう。
これからは、梅干しを1つ口に入れてから出かけよう。
伯母から電話がきたときに、また梅を送るからねといわれた。
まだひと箱あるし、私ひとりだからいいのに。
「縁がきれないようにね、送るから、〇〇ちゃん(弟)とわけて食べて」
今、伯母は高崎にいる。
来月早々盛岡に墓参りに行くと従妹が言っていた。
もう歩けないので伯母は車いすだそうだ。従妹が車で連れて行くらしい。
会いたいけれど、まだ母を思い出してしまうので、会えない。
なんだかみんな急に年をとってしまったような気がする。
元気な老人は80代でも90代でもシャキッとしているけれど、その差はいったいなんだろう。
そして私はどんなふうに老いていくのだろう。
ひとりきりで、やっていけるのだろうか。
今、真剣に、老人ホームには、自分の意志がしっかりしているうちに、早めに入ろうと思っている。