いやいや、詳しすぎるマスターのお陰でラピタ人に関する知識が急激
に増したように思います。
途中からまったく記憶がありませんけど。
さっ、今回はマイタイラピタビレッジの客室のご紹介です。
客室は全部で3タイプあり、それぞれがリゾートの敷地内にある池を
囲むように配置されています。
こちらはガーデンバンガローです。
マイタイラピタビレッジの客室は、どれも天井が高くスッキリとした
インテリアが特徴的です。
室内にはポリネシアの歴史が感じられるように、ラピタ人の航海に
関係する道具のレプリカが飾られています。
レセプションやミュージアムに飾られている絵画は、ハワイ出身の
ボビーさんというアーティストの作品で、各部屋にも作品が飾られて
います。
客室設備は、デスク、セーフティーボックス、コーヒー&紅茶セット、
テレビ、トイレ、エアコン、各種タオルにアメニティグッズです。
モダンなインテリアの中にポリネシアのテイストを散りばめています。
特別に豪華ではありませんが、客室だけを見ても3つ星ホテルという
扱いが妥当なのかはよくわかりません。
何でも星を付ければ良いというものでもないと思います。
特にこのようなホテルには。
テラスの周囲を手入れされた植物が囲み、適度にプライバシーも配慮
され、ガーデンバンガローでも十分だと思いました。
タヒチあるあるの1つ。
資料でWi‐Fiが可能となっていても、実際には繋がりませんでした。
静かにのんびりと雰囲気を楽しむには、むしろ繋がらない方が良いの
かも知れません。
プレミアムガーデンバンガローは、ガーデンバンガローをスイートに
したお部屋です。
続きまして、私が宿泊したプレミアムレイクバンガローのご紹介です。
ガーデンバンガローよりも少し広いです。
プレミアムレイクバンガローの定員は大人3名と子供1名まで。
ファミリーのお客様には嬉しい定員です。
ソファが1台のベッドになり、更にその下からベッドがスライドする
タイプを採用しています。
ソファの脇には何気に釣り針のデザインが。
ここまで細部にまでこだわるとは凄い。
マニアには堪らない演出です。
バスルームは明らかにガーデンバンガローよりも広くなり、ここだけは
ラグジュアリーな印象になります。
先程のガーデンバンガローと同様に、どのお部屋のシンクもカヌーの
ような形をしています。
これはウメテというポリネシア伝統の入れ物がモチーフになっており、
現在のボウルのようなものでした。
アメニティはシャンプー、コンディショナー、シャワージェル、石鹸と
シンプルです。 これでも十分でしょう。
タオル類はハンドタオルやバスタオルなどをご用意しています。
お部屋のご紹介はこれくらいで十分と思いつつ、もう少しだけお付き
合い頂ければと思います。
セーフティボックスやティーセットの写真も撮影しましたので、折角
ですからご紹介しておきます。
空き巣じゃあるまいし、引き出しを物色するような行為は私の趣味に
合わないのですが、これも仕事なので慣れました。
どこに何が入っているかわかりませんからね。
取りあえずは一通り見てみないと。
ガラガラ…。
ふと壁に視線を向ければ、パトゥが飾られています。
パトゥは昔の人が戦の時に使用していた武器です。
木やクジラの骨を削りだしてパトゥを作っていたのだとか。
パトゥで敵対する部族をバシバシやっていたのでしょう。
現在のタヒチからは想像もつかない世界です。
屋根のあたりにはラピタ土器の模様になっている箇所があります。
外からの光が室内に降り注ぐと、天井の近くにある板にはその模様が
綺麗に浮かび上がります。
間違いなくオシャレ。
テレビはリモコン操作により台の中から上昇してくるタイプです。
そうとは知らずに私は台の上に携帯電話や水を置き、リモコンを触り
ながら室内を徘徊していると背後で物音が。
上昇してきたテレビによって携帯電話と水が床に落ちてしまい、救出
があと少し遅れれば携帯がアウトになるところ。
このような小さなハプニングがありました。
この台の上には何も置かないことをお勧めします。
テラスもガーデンバンガローよりも少し広く、目の前には池の景色が
広がっています。
弓なりのベッドは、タヒチ語で椅子を意味するパラヒラアというものを
イメージしており、マイタイホテルのロゴにもなっています。
室内の椅子やテレビの前の台も同じデザインです。
パラヒラアは昔の人の権力の象徴でもありました。
1回目の記事で、マイタイラピタビレッジの前身がバリハイホテルで
あったというお話に触れました。
このあたりは元々湿地帯で池が多く、バリハイホテルの建設時に池の
中から沢山の遺物が発掘されました。
ホテルの建設に必要な盛り土をブルドーザーで掘っている時にパトゥ
が発掘され、その後もザックザック。
一番凄かったのは、ラピタ人のカヌーの残骸です。
長さが7m、幅が50cmもあるカヌーの側板が2枚。
更に12mのマストや4mにもなる舵取り用の櫂までが発掘されました。
この残骸によりラピタ人の航海は伝説ではなく考古学的に立証される
ことになり、それまではヨーロッパ人の絵画でしか知ることの出来な
かったカヌーの大きさも解明されました。
カヌーの残骸だけでなく住居の柱も発掘されたことで、このあたりは
元々集落であったものが数百年前に津波で埋まった遺跡であると考え
られています。
まさに、ポリネシアのポンペイと呼ぶに相応しい場所です。
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