ライアテア島のテメハニ高原にだけ咲くと言われる不思議な花、
ティアレ・アペタヒの話題です。
タヒチで花と言えば、ティアレ・タヒチが有名ですね。
ティアレ・タヒチはリゾートの敷地にも咲いていることがありますので、
我々が目にする機会も多いです。
こちらはティアレ・タヒチです。
ティアレ・アぺタヒはその希少性から、実際に見ることが出来た人は、
非常に運が良いと言われています。
昔は豊富にあったティアレ・アペタヒは、現在はそのほとんどが折ら
れてしまい、絶滅が危惧されるまで数が少なくなってしまいました。
そして、これまでに植物学者を含む沢山の人がティアレ・アペタヒを
テメハニ高原以外の場所で育てることに挑戦しましたが、成功した
人は誰もいません。
ここの土に何か特別なものが含まれているとか、珍しい菌類が影響
しているのではと推測されていますが、明確なものは何も発見されて
いません。
ティアレ・アペタヒについては、ポリネシアの伝説も幾つかあり、私が
聞いたことがある3つのうち、2つをご紹介します。
【 伝説1 】
テメハニ山の斜面は、亡くなった人の魂が天国へ行く時の通り道だと
言われています。
そして、その魂を導くのが、「神の手」 ティアレ・アペタヒ。
ティアレアペタヒは、5枚の弁が手のようなカタチで咲くのが特徴です。
この花はつぼみの状態から咲くときに、徐々に開いていくのではなく、
弾けるように一気に咲きます。
その時にかすかに「ポンっ」と音がします。
その音と手で、魂を天国に導いている。 というお話。
【 伝説2 】
かつて、テメハニ山のふもとで暮らす漁師が漁に出ましたが、魚は
1匹も釣れませんでした。
漁師の奥さんは「気にしないで、明日また漁に出ればいいのよ」と
漁師をなぐさめました。
ところが、次の日も次の日も魚は取れず、ある日漁師はとうとう家に
帰って来なくなりました。
心配した奥さんは漁師を探しましたが、漁師は別の土地で女性と
結婚して暮らしていました。
これに怒った奥さんは、テメハニ山に登り、降りてこなくなりました。
漁師は自分の行いを後悔し、家に戻りましたが奥さんはいません。
テメハニ山に登って奥さんに許しを請いましたが、奥さんは許して
くれず、決してふもとの家に帰ろうとはしませんでした。
とうとう根が張り、奥さんは花に姿を変えてしまいました。
怒ったティアレ・アペタヒは、今でも山から降りようとしないのです。
というお話。
あとは、亡くなった女性の伝説がありますが、こちらは割愛致します。
もちろん、私自身も実物のティアレ・アペタヒを見たことはありません。
タヒチで販売されている雑貨等の中に、時折ティアレ・アペタヒがデザ
インされているものを見かける事があり、実際のティアレ・アペタヒを
見つけたような気分を楽しんでいます。
手染めのパレオにはティアレ・アペタヒがモチーフになっているものも
ありますので、皆様も機会があれば、是非探してみて下さい。
こちらは、まんぼ~のオフィスにある、ティアレ・アペタヒのパレオです。
デザインが気に入っているので、鑑賞して楽しんでいます。
いつかまた、テメハニ高原に沢山のティアレ・アペタヒが咲きますように。
タヒチ旅行のお問い合わせはこちらへ