営業マン(おまけ)

2022年12月31日 | その他

今月もぜんぜんノルマに達成してないんだよな。

電話営業はやり尽くしたし、担当エリアの訪問先はほとんど制覇
したから、これ以上は成績が伸びるとは思えない。

だからと言って、そんな言い訳が課長に通用するわけがない。

俺だってお前くらいの頃はな・・・。
みたいなお説教モードのスイッチが入って、機嫌が悪くなるだけだ。

手元の訪問リストには入ってないし、事前のアポイントもないけど、
ダメ元でここに行ってみることにしようかな。

ピンポーン♪ ガチャ。



「と言うわけで、まんぼ~様に有益なお話だと思います」

「元本保証ではありませんが、長期的に見れば高配当を得ている
お客様がほとんどですから、ご検討頂けないでしょうか?」

なるほど。 要するにこれはギャンブルですよね。

私も人並みにギャンブルをやったことはありますけど、自分に向いて
ないと思ったから、やめたんですよ。

パチンコやスロットは、頑張って稼いだバイト代が一瞬でなくなるし、
少しだけ時間を潰したい時に限って、大当たりで意地悪するんです。

新装開店や新台入荷でも負けたことはあったし、台の設定がモノを
言う世界だと思いますね。

パチンコ台の前で笑ったこともありますけど、トータルでは泣いた方
が多いかな。



「そうでしたか」
「それで、どうやってパチンコ台に裏ロムを仕込んだんですか?」

裏ロム? 大当たりの確率を変える不正な基盤のことですよね。

あれに出会った時は、ある種の感動を覚えましたね。
これしかないって思いましたから。

裏ロムを設置するためには台を開ける必要がありますから、営業中
にやるのは現実的ではないんですよ。

仲間が目隠しになって、営業中にやる人もいますけど、あのやり方
はスマートじゃないし、バレる確率が高いです。

だから、私は閉店後にお店に忍び込む方が多かったかな。
落ち着いて作業が出来るので、侵入する方が安全でオススメ・・・。

って、コラ! 何を言わせるんですか。

信じる人がいますから、変なパスは出さないで下さい。
それに、裏ロムを仕込んだなら泣かないでしょ。



競馬も同じようなものですよ。

所持金を全て賭けた馬が、スタートの直後に落馬したことがあったな。
一発逆転を狙った大勝負だったのに。

チカラが抜けて、全身がグニャグニャになったんだから。
あれ以来、元町のウインズにも行ってないですね。

「そうでしたか」
「それで、警備員に高校生とバレた時はどうしてたんですか?」

バレた時? 競馬だけに、走って逃げるんですよ。

人混みをかき分けながら、ウインズのエスカレーターを1階まで全力
で駆け降りるんです。

建物の外まで追いかけてくることは珍しくて、3回に1回程度かな。

外まで追いかけてきても、曲がり角を2つ過ぎて後ろに警備員の姿が
なければ、あとは余裕のウイニングランでしたね。



1人だけ、南京町まで追いかけてきたガッツのある人がいたな。
まぁ、それでも振り切りましたけどね。

ちょうどその時、南京町では春節の催しが開催されていて、ドラゴン
の被り物が広場で踊ってたんです。

あの・・・。 適当なところで止めてもらえませんかね。

「あぁ、止めた方が良かったんですか」
「面白そうな話だから、ついつい続きが気になってしまって」

パチンコでノリツッコミを使ったから、今回はパターンを変えてアナタ
からのツッコミを待ってたんです。

なのに、放置して話を聞いてるから、私もやめ時が分からなくて。
この話で南京町まで私を走らせたのは、アナタが初めてですよ。

私のような勤勉な高校生が、競馬なんてやるわけないでしょ。

とにかく、そのような事情でギャンブルはやらないんです。
折角のお話なのに、申し訳ありませんね。



「それは残念ですね。 いいお話だと思ったのですが」

「パチンコや競馬とは違いますけど、本質的にはギャンブルである
ことは否定できません」

「ご興味をお持ち頂けた場合は、この名刺の電話番号かアドレスに
お気軽にご連絡を頂ければと思います」

「それでは、今日はこれで失礼させて頂きます」

ちょっと待って下さいよ。 まだ帰らないで下さいって。

御社からのお話を聞いたんですから、弊社の話を聞いて下さっても
良いのではありませんか。

本当なら2時間コースが基本なのですが、パンフレットを配りに行く
用事があるので、今日は1時間にまとめますから。

とても有益なお話だと思いますよ。



※ それから半年後

京都府在住のM・K様。
タヒチハネムーンでのご利用、誠にありがとうございました。

営業マンとしてお越し頂いた日が昨日のように思い出されます。

初海外でご心配とのことでしたが、ボラボラ島の美しいラグーンや
タヒチの伝統、アクティビティもご満足頂けて何よりで御座います。

ボラボラ島の他にも魅力的な島がありますので、タヒチリピートの
際にも、まんぼ~に飛び込んで頂ければ幸いです。

それでは、いつまでもお幸せに。 マルル~♪




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営業マン(旅行会社)

2022年12月26日 | その他

日本には、約10000社の旅行業者が存在すると言われてます。

私が在籍してるのは、世界中の幅広い地域を取り扱う旅行会社で、
現在は法人担当の営業をしています。

一般のお客様や他の旅行会社の人と関わる機会は多くないですが、
そんな私にも旅行業界の先輩と呼べる人がいます。

南国リゾートのセミナーで隣の席になり、色々とお話をしている間に
仲良くなったまんぼ~先輩。

たまに会って世間話などをする間柄ですが、今日は珍しくオフィスに
来てほしいと連絡があったので、やってきたところです。

たしかここだったな。 ピンポーン♪ ガチャ。



「おぉ、良くきてくれたね。久しぶりじゃないか」
「早速だけど、営業のネタでビーチ沿いのホテルを探してたよね?」

「いいホテルを知ってるし、営業マンとも仲良しだから、この名刺の
人に連絡をすれば良くしてくれるはず」

「デリケートな人だから、横柄な態度は取らないでよ」

「同じ旅行業界で頑張る仲間として、困った時にはお互いに助け合う
べきだと思うんだ」

えっ! ありがとうございます!
課長からガミガミと催促されてたので、凄く助かります。

同じ旅行業界の仲間として助け合う。 心に響く名言ですね。

まんぼ~さんが困ってる時には、僕も全力でサポートをしますから。



「それとさ、これから本格的に寒くなるでしょ」

「外回りの営業は大変だと思うし、ダウンが欲しいと言ってたから、
君のために買ってきたよ。クリスマスプレゼント」

「何もロゴがついてなくて、シンプルなデザインが好きだって言う
から、アチコチのお店を探して見つけてきた」

えーっ! わざわざダウンを買ってくれたんですか。
そうなんですよね。こんな感じのデザインが好きなんです。

これまでに色々なコートを試しましたけど、やっぱりダウンが最強
だなと思ってたんです。

軽くて温かいし、これで真冬の外回りも頑張れますよ。
何よりも、まんぼ~さんの心が温かいです。



「それからさ、毎日ちゃんとご飯は食べてるか?」
「忙しいからって、ついつい食事が適当になってるのでは」

「営業マンなんだから、ちゃんと体力をつけておかないとダメだぞ」
「君のために、出前でお寿司を取ったから食べてよ」

えーーっ! お寿司を取ってくれたんですか。

僕は毎日お寿司でも大丈夫なくらい、お寿司が大好きなんです!
営業は体力勝負ですから、ここは遠慮なく頂きます。

美味しいですね! お腹もいっぱいになりました。

ほうれん草を食べて、無敵になったポパイの気持ちが分かります。
今なら何でも出来るような気がするな。

それでは、そろそろ失礼しようかな。



「まぁまぁ、お茶を入れるから、まだゆっくりして行ってよ」

「知り合いからとても美味しいクッキーを頂いたからさ、君にも是非
食べて欲しいと思ってね」

「遠慮はしなくていいから、このクッキーを食べてごらん」
「美味いか? 美味しいか? どっちだい?」

クッキーまで頂いていいんですか。 至れり尽くせりだな。

これは美味しいです。花の形が可愛いですし、甘酸っぱいオレンジ
のジャムも濃厚なチョコクリームも最高です。



「美味しいでしょ。こんなにも美味しいクッキーは1人でも多くの人に
知ってもらうべきだと思ってるんだ」

「それでさ、ここにお土産のパンフレットが5000冊もあるんだよな」
「どうしても、僕が配らないといけないことになってしまってね」

へ~、それは大変ですね。 5000冊って凄い量ですよ。

「そう思うだろ。とても1人で配れる量じゃない」
「僕は困ってる。 果てしなく困ってる」

そりゃ困るでしょ。 2ヵ月はかかるんじゃないですか。

「今日から全力でサポートをしてほしい」
「僕が先輩だから1000冊で、君が4000冊なんだよ」
「旅行業界の仲間だし、ダウンで真冬も大丈夫だし、お寿司で無敵」

いや、それはそれですから、僕が配るのは違う・・・。

「一緒に頑張ろうぜ。 ポパイ」



おかしいと思ったんだ。 なにがポパイだよ。

さんざん恩を売って、断れない状況にしたかったんじゃないか。
自分が1人で5000冊を配るのが嫌だから、俺を呼びつけたな。

百歩譲って、2000冊と3000冊で分けるならまだしも、なんで俺が
4000冊になるんだ。

世の中、美味しい話には裏があるもんだ。
色々な意味で、いっぱい食わされた。

クソっ! 旅行だけに、道連れにしやがって。




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営業マン(お土産)

2022年12月19日 | その他

先輩と後輩、それは決して変わることのない縦社会の縮図です。

優しくて友達のように接することが出来る先輩もいますが、大抵は
気をつかう存在ではないでしょうか。

私の先輩がお土産屋さんの営業マンとして活動しており、何かしら
用事があるそうで、今日は来てしまうことになりました。

出来ればお会いしたくないですが、どう頑張っても、逃げ切るには
限界がありますからね。

ピンポーン♪ ピピピピ、ピンポーン♪ ピンポーン♪

何回も押すなよ。クイズ番組じゃないんだから。  ガチャ。



どうも先輩! 心よりお待ちしてました。

「おう、まんぼ~じゃないか。久しぶりだな」
「最後に会ったのが、いつなのかも思い出せないぞ」

「全く連絡が取れないから、俺のことを忘れてたんじゃないか」

忘れるなんて、とんでもありません。
最後にお会いしたのは何年も前ですよね。

先輩には学生時代から可愛がって頂きましたが、テストの直前に
消しゴムを隠して頂いたことが、特に思い出深いです。

あのピンチを乗り切ったからこそ、今の自分がありますから。

(忘れたくても、忘れられないんだよ)



「ハッハッハッ! ちゃんと覚えてるじゃないか」

「そうだそうだ、そんなことがあったな」
「絶対に間違いが許されないプレッシャーは凄かっただろ」

「物を隠すシリーズなら、靴を片方だけ隠したり、集めてるマンガを
1冊だけ隠したパターンも思い出したぞ」

「本当によく遊んでやったもんだ」

そうです。そうです。 本当に楽しかったですね。

(靴もマンガもコイツが犯人だったのか・・・)





「なんだかんだと、俺たちも長い付き合いじゃないか」

「それでだな、俺も何かとお前には世話になったと思うから、今日は
お返しに素敵なものを持って来てやったぞ」

「遠慮はいらないから、このクッキーを食べてみろ」

いえいえ、先輩が食べてないのに僕が先に食べるわけには・・・。

「それはいいから、次から次にクッキーを食べてみろって」
「美味いか? 美味しいか? どっちだ?」

これは美味しいですね。サクサクしてて、甘すぎることもなく上品な
味のクッキーだと思います。

(どれだ、どれにワサビが入ってるんだ)



「そうだろ。こんなにも美味しいクッキーは沢山の人に知ってもらう
べきだと俺は思ってるわけだ」

「そこで、新聞配達の経験があるまんぼ~が活躍するんだよ」

「お土産のパンフレットを5000冊持ってきてるから、それを近所の
家やマンションのポストに配ってきてくれ」

えーーっ! 僕が配っていいんですか!

いやいや、願ったり叶ったりって、本当にあるんだな。
手首の感覚がなくなるくらい、何かを配りたいと思ってたんですよ。

色々な意味で美味しいな~。

(本当は悲しいけど、嬉しいフリをしなければ)



「よし、今日の用事はこれで終わりだ」
「今から出張でニューカレドニアに行くことになってる」

「そろそろ関西空港に行かないと飛行機に間に合わなくなるから、
空港に向かうことにする」

えーーっ! もう帰るんですか。来たばっかりじゃないですか。

関西空港がコッチに来てくれたらいいのに。

あの空港は海にプカプカと浮いてますから、橋をガチャっと外して、
スイスイーっと移動できるはずです。

もっとゆっくりして下さいよ。 残念だな~。

(本当は嬉しいけど、悲しいフリをしなければ)



やっと大魔王が帰ったか。 塩をまいておこう。

どうせロクでもない用事だと思ってたけど、予想どおりだったな。
ああやって、都合の良い時だけ先輩風を吹かせにくるんだ。

って言うか、ワサビの方が良かった。

新聞配達はやってましたけど、自転車で朝刊を250冊配るのに、
3時間以上はかかってた記憶があります。

配達用の自転車もバイクもないのに5000冊って。
いったい何日かかるんだよ。

ハァ~。 お土産だけに、荷が重いって。




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営業マン(ダイビング)

2022年12月12日 | その他

ジェットスキーやパラセーリング、サンセットクルーズや小島への
ピクニックなど、南国のリゾートにアクティビティは欠かせません。

今日はダイビングセンターを経営しており、ご自身が営業マンでも
ある人がオフィスにお越しになります。

仕事と趣味のダイビングを兼ねて、タヒチの島々を訪問してきたと
メールに書いてました。

何か共有出来るようなお話があればいいのにな。

ピンポーン♪

そうこう言ってる間に到着したようです。 ガチャ。



「まんぼ~さん、お久しぶり」

「来年のダイビングの料金と資料を持ってきたので宜しく」
「体験ダイビングもファンダイブもダイブパッケージも揃いました」

どうもどうも、ありがとうございます。
これでダイビングのツアーも販売できます。

「ダイビングはさておき、タヒチの各地でまんぼ~さんを知ってる
人に何人もお会いしましたよ」

そうですか。 誰だろうな。

あの人かな? それともあの人? あの人かも知れないな。







「最初にお会いしたのは、タハア島のツルギ君です」
「子どもの頃にまんぼ~さんに会ったことがあると言ってました」

おぉ!ツルギ君に会いましたか。
ツルギ君とはドラゴンボールごっこで遊んだりしましたね。

僕のことを何か言ってましたか?

「はい、まんぼ~さんのことは、もう許してるって言ってました」

許してくれて良かったな。ツルギ君には悪いことをしたんですよ。

って、なんでやねん。 いいことしかしてないと思うけどな。

まぁ、子どもの記憶は曖昧なものですからね。







「その次に、モーレア島でトゥットゥレに会いました」
「ゴルフ場でアルバイトをしてるプロレスラーみたいな人です」

あぁ、トゥットゥレね。 懐かしいな。
2メートルはあったでしょ。 タヒチ島からモーレア島に通ってたはず。

1人でプレイをするのは面白くないので、トゥットゥレとゴルフ対決で
遊んだんですよ。 あれは楽しかったな~。

トゥットゥレは僕とゴルフをしたと言ってたでしょ??

「いえ、ゴルフのことは特に何も言ってませんでしたよ」

「でも、まんぼ~さんが帰った翌日から、ゴルフ場の全ての規則が
厳しくなったと言ってましたね」

たぶんね、彼はゴルフボールが頭に当たったんですよ。
誰かと記憶がゴチャゴチャになってますね。







「ティケハウ島では、エリーって人に会いました」
「タヒチの離島では珍しく、本格的に格闘技を習ってるみたいです」

はいはい、ターミネーターみたいだったでしょ。
相撲で勝負をしたいって言うから、稽古をつけましたね。

僕の影響で、ティケハウ島に相撲の文化が伝わってると嬉しいな。

「たしかに、ティケハウ島のビーチでは相撲をしてる人がいました」
「周囲で見てる人も、まんぼ~、まんぼ~と言ってましたよ」

そうでしょ。思った通りだ。
でもなんで、まんぼ~って言うのかな。

「反則をしたのに負けることを、ティケハウ島ではまんぼ~と言う
ことになってるみたいです」

ハッハッハッ。 エリーはそんな冗談ばかり言ってるんですよ。

クソっ! あいつだけは・・・。







「ボラボラ島の観光協会のデイビッドさんをご存知ですか?」

デイビッドさん? 知ってる・・・。 いや、知らないですね。
その人には申し訳ないですが、存じ上げない名前ですよ。

さぁ、この話はやめて、外にラーメンを食べに行き・・・。

「デイビッドさんが、ボラボラ島の裏話を教えてくれました」

「12月にボラボラ島のホテルの本部長が集まる忘年会があって、
最後のジャンケン大会が最高に盛り上がるらしいです」

へ~、そうなんですか。 凄い景品が出るのかな。

「景品は何も出ないそうですけど、ジャンケンで負けたホテルが、
まんぼ~さんを泊めることになってるらしいです」







「他にも、まんぼ~さんを知ってる人が・・・」

もういいです! もう聞きたくない!

まんぼ~の影響で防犯カメラの売れ行きが伸びたとか、保険料
や税金が上がったとか、そんな話ばかりだと思いますから。

みんな元気そうなのは良かったけど、どいつもこいつも人の顔に
泥を塗るようなことばかり言ってるし。

ほんの少しくらい・・・。

じゃなくて、幾つもまんぼ~との楽しい思い出の話があるでしょ。

チッ! ダイビングだけに、耳が痛くなる話だったな。




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営業マン(記憶に残る人)

2022年12月08日 | その他

今回は、少し角度を変えた営業マンのブログです。

皆様のお勤め先にも、様々な業種の営業マンがお越しになるのでは
ないでしょうか。

何ごともなくお帰りになり、その後も特に強く記憶に残らない営業マン
が圧倒的に多いと思います。

私も同じような状況ですが、個性的な人や珍しいやり取りがあると、
いつまでも記憶に残るものですね。

ピンポーン♪ はい、どちら様ですか?



※ 沖縄県

沖縄県の観光を盛り上げるために、アロハシャツを着た営業マンが
お越しになりました。

まんぼ~は沖縄旅行を販売していないので、お帰り頂くことになり
ましたが、営業マンは手に持っているお菓子を渡そうとしてきます。

紙袋にドッサリと入っていたので、上司から全て配ってくるように
言われてるのかも知れません。

なんなら、配り終えるまで帰ってくるなと言われていたのかも。

ですが、沖縄旅行を販売していないのに、まんぼ~がお菓子だけを
受け取るのは違うような気がします。

・意地でもお菓子を渡そうとする営業マン
・意地でもお菓子を受け取らないまんぼ~

玄関で両者の譲れない戦いがあり、受け取ってくれるまで帰らない
と言い出したことで、こちらが折れてお菓子を頂きました。

その後に私が沖縄旅行に行ったので、お返しにはなったかな。



※ オフィスチェアー

肘掛けが無い方が楽だよね。 南国だから色はブルーでしょ。

オフィスの椅子が壊れたので、カタログを見ながらどれにしようかと
悩んでいた時のことです。

「そのようなご希望であれば、こちらの椅子が断然にオススメです」

オフィス用品の営業マンがオススメする椅子があるので、それを買う
ことにしたのですが、さらに営業マンがこのように言います。

「本当にこれで大丈夫ですか?」

オススメだと言うから買うのに、大丈夫ですか?って何なんだ。
そう言われると、大丈夫か心配になってくるじゃないですか。

まぁ、今のところは大丈夫ですけど。



※ 買う気はないです

「まんぼ~さん、何か必要なものがあれば言って下さいね」

まぁ、そう言われても大抵のものは間に合ってますからね。

強いて言えば、カタログに載っていたカウンターが欲しいですけど、
青と緑しかなかったですし。

ドアに合わせた茶色のカウンターがあれば買いますけど、ないもの
は仕方ないです。(存在しない色を言っておけば買わなくて済むな)

「あぁ、そうだったんですね」

「あのカウンターは前のパネルだけを交換することが出来て、茶色
のラインナップもあるんですよ」

「カタログには載ってませんけど」

えーっ! なくていいのに・・・。
じゃなくて、そうなんですか。茶色があるなんて良かったな。

そんな流れで、買わざるを得なくなりました。



※ ファッション

何度かお会いしたことがある営業マン。

どこで買ったのかな?と思うような柄のスーツに、あまり営業マンが
しないようなサングラスをしています。

話をしてみると普通の人ですが、その特徴的な外見にばかり意識が
いってしまい、なんとなく怖い印象なんですよね。

営業先で配るために、自分の出身地や趣味、特技等をまとめたA4
サイズのプロフィールをいつも持ち歩いています。

何か思うところがあったようで、最近になってプロフィールのデザイン
を大幅に変えてみたのだとか。

変えるのは、ソコじゃないような気がする。



※ 覚えてない

お世話になりました。
担当の部署が変わっても頑張って下さい。

最初にお越し頂いた日のことを鮮明に覚えてますよ。

たしか、ここに来る途中でホームラン級に道に迷ってしまい、海まで
クルマで行ってましたよね。

「いや、覚えてないですね」

やっと到着したと思ったらパンフレットを会社に忘れてて、上司から
凄い勢いで怒られてましたよ。

「いや、覚えてないですね」

他の営業先にいる仲間がトラブルになって、ドラマのように大急ぎで
助けに行ってたじゃないですか。

「それは覚えてます」

自分のカッコいい登場シーンだけは覚えているようです。



※ 独特の営業スタイル

「ヨロシク」

数ヵ月に一度やってくる元気のない営業マンは、俯きながら小声で
それだけを言い、カウンターに名刺を置いて帰ります。

滞在時間にして、10秒もあるかないか。
用事があれば連絡して下さい。ってことなのかな。

私なら話だけでもきいて欲しいと思うのですが、そんな気は皆無の
ようで、ただ名刺を置いて帰るだけなのです。

この営業スタイルはアリなのかな?と疑問に思いつつ、そんなこと
が何年も続きました。

まともに会話をしたことがありませんし、何の営業マンなのかも良く
分からないのですが、カウンターに残されていく名刺を見て、ある
ことに気付きました。

どんどん偉くなってる。

いつの間にか係長さんになってるし、気が付けば課長さん。

今頃は役員さんになっているのかも知れません。



頂いた名刺を見返すと、このような営業マンを思い出しました。

人材派遣や印刷会社、広告関係やウェブ関連、証券会社などなど、
色々な営業マンがいらっしゃいます。

その数は、日本の人口の約1割にもなるとか。

雨の日も風の日も、靴底を擦り減らしながら、名前だけでも覚えて
下さいの精神で、沢山の営業マンが活躍しています。

次回は、どんな営業マンがお越しになるのかな。




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