「森ノ宮駅から徒歩10分」
台北の観光局さんから頂いた招待状には、このような記載がありま
したので、その内容に従って歩いています。
灼熱の太陽がアスファルトを焼いており、日陰になる街路樹も少なく、
外を歩いている人も僅かです。
既に汗でビショビショですし、意識が遠くなって千鳥足になってますし、
10分どころか30分は歩いている感覚でしょうか。
普通なら、他の参加者らしき姿もあるでしょうけど、それもない。
そもそもセミナーなんて存在してなくて、自分だけ騙されてるのかな。
「普段から仕事で関わっていない旅行先のセミナーに参加してこそ、
意味があるものだよね」
「色々な地域のセミナーに参加すると、運営の仕方が違っていたり、
何かしら勉強になることがあるかも知れない」
「だから、専門地域でないセミナーにも、お誘い頂ければ積極的に
参加しておくべきなんです」
なんてことを私は普段から言っていますが、今ほど自分自身の発言
を撤回したいと思ったことはありません。
こんなにも暑いなら、オフィスから出るべきではないのです。
フラフラになりながら、なんとか目的地に到着しました。
会場には既に沢山の人が集まっており、涼しい顔をして談笑してる
人が多く見られます。
おそらく、普段から台湾の観光業に関わる人が、ご挨拶や世間話
をして楽しんでいるのでしょう。
見渡すかぎり、お風呂上がりのようになっているのは自分だけ。
何か飲み物はないかなと思ったら、タピオカがあるじゃないですか。
タピオカを飲むのは、生まれて初めてだな。
ただのデンプンだろうと思っていましたけど、ヘロヘロになっている
私にはこの甘さが嬉しく、タピオカで生き返りました。
徐々に汗も引いてきて、その後に偉い人によるご挨拶があったり、
台湾料理を味わったり。
ルーローハン(豚肉飯)、ジーローハン(鶏肉飯)、台湾カステラも
頂いたりして、どれも本当に美味しいです。
料理だけでなく、アーティストによる演奏も素敵でした。
私は台湾に行ったことがありませんので、何もかもが新鮮で楽しい
時間を過ごしています。 ランタンを頂いたのが特に嬉しい。
このようなセミナーって、旅行業界の関係者だけでなく、一般の人
にもご来場頂けるようになれば良いのにな。
ずっと、タヒチ観光局さんにもお願いしているのですが、なかなか
実現には至らないようです。
その昔、ソワレタヒチというイベントがあり、一般の人にもご参加を
頂いたところ、かなり盛り上がっていたような記憶があります。
現地から沢山のタヒチアンダンサーが来てましたし、タヒチ旅行に
ご興味のある人や、タヒチ旅行をお申込みの人も喜ばれてました。
タヒチファンの人であれば、なおさらです。
私の知る限り、一般の人が参加できたのはアレが最初で最後です。
フランスや南アフリカ、カリフォルニアやモンゴルなどのセミナーに
参加したことがありますけど、どこも基本的には旅行業界の関係者
だけがお越しになっています。
やはり、それはもったいないですよ。
言い方は良くないと思いますが、どうせ料理はいつも余ってますし。
販売促進で作られる観光局やホテルのグッズだって、多くの人の
手に渡ってこそなのです。
少しでも多くの人にセミナーをお楽しみ頂いた方が、旅行業界に
とっても良いことだと思います。
貸し切る会場の都合や定員などの問題があるかも知れませんが、
そのあたりは何とでもなるのでは。
旅行博だけでなく、このようなイベントには、どんどん沢山の人に
お越し頂ければ良いのです。
タヒチ観光局さん、セミナーに一般の人も来場できるように開催を
宜しくお願いします。
あっという間に時間が過ぎて、あとは景品が当たる抽選大会を残す
だけとなりましたが、私は用事があるので一足先に失礼しましょう。
南国専門であるにも関わらず、セミナーにお誘い頂いた台北観光局
の皆様に御礼を申し上げます。
出口のところで、バッグに入った沢山のお土産を頂いて。
また来た道を戻るのか・・・。
お土産があることで荷物が増えてますし、往路より復路の日差しの
方がキツいように感じられます。
頭がボーっとして、そこにいるはずのない、シマウマが見えてるな。
ハァ・・・ ハァ・・・ あと少しで森ノ宮駅だな。 と思っていたら。
あれ。 なんかオカシイことになってないかな。
ホテルから駅までは一本道ですし、一足先に出発した私は誰にも
追い抜かれていません。
なのに、なぜ目の前を歩いている人が、自分と同じ台湾のお土産
が入ったバッグを持ってるのだろう。
私は追い抜かれたことにも気付かなかったのかな。
それとも、地元の人しか知らない近道が存在してるのかな。
なんて思いながら駅が近づいてくると、私はとある事実を知ること
になるのです。
送迎バスがあるんかいっ!!
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