先週、タヒチに滞在してきました。
今回はタヒチ旅行の基本に戻り、離島滞在をボラボラ島に絞って大満喫
コースにしてきました。
普段の業務でお客様に、「ボラボラ島のホテルは混んでいますよ」なんて
ご案内を差し上げることがありますが、そのご案内が自分のタヒチ旅行
にも当てはまることをついつい忘れがちになってしまいます。
出発日の候補を幾つか設定のうえ、何とか希望内容で確保出来ました。
お天気は晴れの日が3日、曇りがちが2日のような印象です。
最初に宿泊したホテルは、お部屋のテラスの前にマティラエリアの絶景が
広がる眺望でした。
ボラボラ島のラグーンの景色で、私が一番素晴らしいと思っている高台
からの景色です。 このグラデーションが瞳のご馳走。
タヒチリピーターの弊社のお客様も一緒にご滞在されており、お客様も
こちらの眺望に大満足とのご感想でした。
本当にキレキレです。
私がボラボラ島で趣味としている、竜宮城で出会った魚のコレクションも
ご紹介しておきます。
最初は出現率の非常に高い魚です。
この2種類は普通に泳いでいるだけでも沢山見る事が出来ます。
チョウチョウウオとツノダシ。
続きまして、それほど数が多くなかったり、写真で撮影するのが難しい
魚を3種類。
特に一番上のレモンピールエンゼルは撮影が難しいです。
いつも忙しそうにヒラヒラしていますし、近寄ると隠れてしまいます。
次はチョウハンやセグロチョウチョウウオ、ウエヤッコダイといった
南国らしい魚です。
竜宮城にはこれらの魚もいないことはありませんが、見つけると嬉しく
なるということは、遭遇率が低いのでしょう。
一番上のセグロチョウチョウは模様が綺麗で、チョウハンは狸のような
模様が特徴的です。
下から2番目の、口が尖ったウエヤッコダイは私のお気に入りです。
アカヒメジをはじめとした、岩場に隠れている魚です。
これらの魚は少し散策をしないと出会えなかったり、いても岩場の奥に
隠れていたりします。
これらの魚を見つけるためには、積極的に色々なポイントを移動された
方が良いと思います。
次はオキフエダイやカスミアジ。
このあたりの魚になってきますと、出会えるかどうかは運にもよります。
私も1時間近く粘ってやっと見つけました。
今回、特に私はこのカスミアジのファンになりました。
見た目がとてもかっこよく、泳ぐのがとても速いです。
警戒心が強いのか、近寄るとすぐに逃げてしまいます。
2枚目がカスミアジです。
ここでご紹介しているのはほんの一部で、地味な魚も入れると実に多彩
な熱帯魚が竜宮城にいます。
ミヤコテングハギとブダイの仲間。
他にも群れを成している魚もいます。
上のモンツキアカヒメジは出現率が高く、いつも集団で優雅に横切って
いくイメージがあります。
下のシマハギの群れは圧巻でした。
その模様が囚人が着ている服に似ていることから、コンヴィクトという
英語名にもなっています。
さながら、囚人の大脱走のようでした。
竜宮城にお越し頂ければ、きっとお気に入りの魚が見つかるはず。
竜宮城から戻った私は一歳年を取っており、夕食時にバースデーケーキ
を頂きました。
前菜もメインも美味しかったです。
ご馳走様でした。
ホテルステイだけでも十分だと思いつつ、アクティビティにも参加して
きました。
数年ぶりにジェットスキーに参加です。
前回同様に私が乗ったのはシードゥーです。
参加人数が少ないためか、自由に走り回っても良い時間もありましたので、
前回よりも満足度が高かったです。
往路のエアタヒチヌイでワイルドスピードを観た私がぶっ飛ばしたことは
言うまでもありません。 最高にスカっとしました。
アクティビティセンターに帰る道中、リーダーと私の2台だけになりまし
たので競争してきました。
少し自信があったのですが、最後にはやはり負けることに。
同じような速度で曲がっているのに、直線になるとジリジリとリーダーに
離されてしまいます。
私がリーダーに負けたのではなく、シードゥーがウェーブランナーに負け
たのです。 ということにしておいて下さい。
ヤマハのウェーブランナーの性能は素晴らしい!
ジェットスキーから帰ってくると地元の青年が1人立っていました。
私はチェックというタヒチアンを知っているけど、君はチェックにとても
似ているね?
なんて青年に話かけたところ、「チェックはボクのオジサンです」と返事が
返ってきました。 確かにソックリ。
ボラボラ島で知り合いを探すのはそう難しくないのかも知れません。
チェックは最近、お寿司のビジネスに進出しているのだとか。
知り合いの件で思い出しました。
まんぼ~のHPのスタッフのタヒチメモリーでご紹介しているシュウヘイ
さんです。
シュウヘイさんはタヒチ在住歴が長く、約束をするわけでもなく何年かに
一度タヒチで再会します。
そんなシュウヘイさんとの再会もありました。
タヒチを舞台に繰り広げている私とシュウヘイさんの鬼ごっこは、これか
ら先も長く続きそうです。
この鬼ごっこには1つだけ悲しい事実があります。
何回タッチをしても、私が永遠に鬼であるという状況は変わりません。
シュウヘイさん、またタヒチのどこかで。
そう言えば、ボラボラビーチバーガーにも行きました。
ボラボラビーチバーガーとしてオープンしたはずのお店は、あっという間
に名前がブルーココに変わっていました。
なぜ名前を変えたのか理由を訊いてみたところ、ボラボラビーチバーガー
ではハンバーガー屋さんという印象が強くなってしまい、みんな昼食しか
来てくれないというものでした。
パスタは子供用のサイズまで設定してくれているので助かりました。
皆様も機会があれば是非。
ブルーココだけでなく、ボラボラ島には色々なレストランがありますので、
リゾート以外のお店をご利用されるのもお勧めです。
他にもモツピクニックに参加したり、釣りに出かけたり。
特に釣りが面白かったです。
日本ではボウズが当たり前の私も、ボラボラ島ではコツさえ掴めば次々に
魚を釣る事が出来ました。
これはロイと呼ばれている魚で美味しいそうです。
見た目はかなり毒々しいですけど。
釣りをしていると、どこからともなく地元の人が集まってきたり、夏休み
ということで子供がゾロゾロと付いてきます。
魚を釣って見せると、「オレもやらせてくれ」ということになるのは当然。
タヒチの人は丘からルアーで魚を釣る文化がないようで、私の釣具や
ルアーに興味を持っていました。
YOU、釣っちゃいなよ!
先程の魚のコレクションでご紹介したカスミアジ。
これがなかなかの強者で、ヒットすると右へ左へ大暴れします。
20cmほどしかないのに、相当引きが強かったです。
釣った魚は全部美味しいそうなので、地元の人にプレゼントしました。
「君たち、魚が食べたくなったらオレに連絡をしな」
さしてカッコ良くもない台詞を残して、私は釣り場を後にしたのでした。
ボラボラ島で暮らす地元の人との触れ合いも楽しい思い出です。
ボラボラ島ではもう1軒別のリゾートにも宿泊しております。
インターコンチネンタルタラソではのんびりをメインにリゾートライフを
楽しみました。
水上ヴィラの横長のインテリアが非常に好みであるという発見もありま
したし、タラソスパの勉強にもなりました。
アクティブに過ごす時もあれば、のんびり過ごす時もあり、強弱のある
タヒチ旅行を楽しむことが出来ました。
だいぶ割愛していますけど、このような感じのボラボラ島滞在です。
シュノーケリング、本島への利便性、その土地さしさ、ラグジュアリー、
ラグーンの絶景、山の景色などなど。
お客様によってもタヒチ旅行に求めるものは様々だと思います。
皆様のご希望を元にお勧めのツアーをご提案致しますので、タヒチ旅行
のお問い合わせを頂ければと思います。
一部のボラボラのホテルでは、既に来年の5月まで満室になっています
ので、お問い合わせもご検討もお早目に。
それでは、メリークリスマス。
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メリディアンボラボラからニュースレターをお届けします。
ボラボラ島のターコイズブルーのクリスタルウォーターやヤシの木、
サンゴやカラフルな熱帯魚に祝福されるウエディングセレモニーは
いかがでしょうか。
当ホテルの水上チャペルではガラスのバージンロードが特徴的です。
楽園タヒチにお越し頂いたこと、そしてこの楽園でウエディングを
挙げられた事が皆さまの一生の思い出になることでしょう。
11月02日~04日の3日間、ハワイキヌイヴァアが開催されました。
ハワイキヌイヴァアとは、毎年100艘を超えるカヌーが参加する
フレンチポリネシアの伝統のカヌーレースです。
1日目がフアヒネ島からライアテア島、2日目がライアテア島から
タハア島、3日目がタハア島からボラボラ島と、レーサーが速さを
競います。(最後のゴールはボラボラ島のマティラビーチ)
ハワイのみならず、南米やヨーロッパからも参加者が集まっており、
今年は日本からのチームも初参加のうえ完走しました。
ハワイキヌイヴァアも、年々盛り上がりが増しています。
メリディアンボラボラでは、ハワイキヌイヴァアのゴールインの様子
を船上から見学するアクティビティを催行し、船上ではDJの音楽や
お酒をゲストの皆様にお楽しみ頂きました。
ル・メリディアンボラボラでは、クリスマスイブ用の特別ディナーを
ティパニーレストランにてご用意致します。
クリスマスイブのプログラム(12月24日)
18:00~18:45:クリスマスポリネシアンショー
19:00~22:00:クリスマスエクスクルーシブティナ―
20:00~ :サンタクロースから子供達へのプレゼント
特別ディナーは当ホテルのシェフが監修しており、ソムリエによって
選ばれたシャンパンかワインも含まれます。
クリスマスイブディナーはご用意出来る座席数に限りがありますので、
事前予約をされておくことをお勧めします。
ボラボラ島のクリーンアップデーについて。
11月25日の午前8時~午前11時をボラボラ島のクリーニングデーと
して、それぞれのホテルがクリーニングゾーンを設定のうえ清掃を行い、
最終的に440kgものゴミを集めることが出来ました。
この取り組みは大成功だと言えます。
これからもポリネシアの環境を守っていきましょう。
最後はタートルセンターから2匹のウミガメについて。
約1年前にマウピティ島の漁師が見つかったビックママは、アゴに
ダメージを負っており、自分でエサを食べることが出来ない状態に
なっていました。
そんなビッグママもタートルセンターで治療を受け、今では自分で
エサを食べることが出来るようになりました。
ビッグママのお別れセレモニーは盛大に行われ、元気な姿で海に
帰って行きました。
マティラエリアのラグーンでジェットスキーのガイドによって発見
された若いウミガメのヌテアは、直ぐに我がタートルセンターに
運ばれてきました。
タートルセンターにやってきた頃のヌテアは9,35kgで特に外的な
病状はありませんでしたが、少し弱っていました。
ヌテアも今ではすっかり元気になり、海に帰って行きました。
メリディアンボラボラでは、毎日午前10時半にタートルセンターで
治療プログラムのご紹介等を行っていますので、ウミガメに関する
知識の共有のためにセンターにお越し頂ければ幸いです。
Good luck Big Mama and Nutea!!
イアオラナ。 日本の皆様。
メリディアンボラボラから最新のニュースレターをお届けしました。
ハネムーン、ウエディング、記念のご旅行など、皆様のタヒチ旅行の
ご滞在先にメリディアンボラボラをお選び頂ければと思います。
スタッフ一度、心よりお待ち申し上げております。
Raj DEVAS
Director of Sales and Marketing
Le Meridien Bora Bora
タヒチ旅行の専門店・お問い合わせはこちらへ
今回は恒例のおまけです。
振り返ってみると、充実した10日間のタヒチ旅行だったと思います。
復路のエアタヒチヌイでは、タヒチで撮影した写真を振り返りながら
成田に帰ろうと思います。
2018年末頃からエアタヒチヌイはボーイング787を順次導入します。
ボーイング787はエコノミークラスが3-3-3の配列で、新設される
プレミアムエコノミークラスが2-4-2の配列。
ビジネスクラスは2-2-2の配列のままですが、フルフラットシート
が採用される予定です。
エアタヒチヌイの現行モデルの模型にプレミアが付いたりして。
初日にパペーテに到着してからフアヒネ島に向かうまでに時間がありま
したので、パペーテ市内に寄り道をしました。
何気なく釣具屋さんにお邪魔しました。
その土地の釣りのスタイルを知るには、釣具屋さんに行くのが一番だと
思います。
タヒチらしく番手の大きなリールがメインになり、大物狙い丸出しの
ルアーが目立ちました。
いつかタヒチでマグロやロウニンアジを釣ってみたいものです。
釣具屋以外にも市内をブラブラしてマルシェに行ったり、レストラン
で昼食を食べたり。
ヒナノのお店はクリスマスセールで大混雑です。
人混みは苦手なので今回は遠慮しておきました。
観光客だけでなく地元の人も沢山買い物に訪れています。
マイタイラピタビレッジのブティックの写真を数枚。
本や絵ハガキ、民芸品やパレオ等が販売されていました。
陶芸品は、ホテルのオーナーであるピーター・オーウェンさんの作品
も混ざっています。
・篠遠先生
・アーティストのボビーさん
・ピーター・オーウェンさん
皆様はそれぞれ面識があります。
篠遠先生の研究には、本編でご紹介した以外にもご苦労がありました。
ホテルの関係者からは、マラエの復原よりも島のインフラ整備を優先
するべきだとの声も出てきます。
マラエの復原を地元の人に協力して頂きたいのに、「そんな事をすれば
ツパパウ(幽霊)が出る」なんて怖がってしまう人もいたのだとか。
先生の研究を快く思わない人も多かったのでしょう。
篠遠先生の研究がタヒチの人にとって良い事であることを広めるため、
ボビーさんが篠遠先生のために作った歌がタオテシノトです。
なんていい話なんだ。
これからマイタイラピタビレッジにご宿泊される方は、ミュージアム
にも足を運んで頂きたいと思います。
反時計回りに見学すると、歴史の流れに沿うようになっています。
展示品の説明の中で、バイトオティアと書いてるものはマイタイ
ラピタビレッジのあたりで出土したものです。
マイタイラピタビレッジのあたりはバイトオティア遺跡とファヒア
遺跡という同年代の2つの遺跡が地続きで存在していたそうです。
本物のパトゥもありますし、釣り針にも色々な種類があり、ヤシの実
を剝くための道具などもあります。
一番右のフサフサが付いているのは、タコをとるための仕掛けです。
本編でご紹介したラピタ土器は、フィジーのシンガトカやバヌアレブ
島で発見されたものです。
シンガトカには砂丘があるのですが、片っ端から掘り起こせば今でも
何か出てくるのではと思ってしまいます。
複製品が混ざっているとは言え、よくも1軒のホテルがこれだけ沢山
集めることが出来たものだなと驚きます。
博物館行きになってもおかしくないものが混ざっています。
マイタイラピタビレッジの食事をご紹介していませんでした。
写真を見返すと不思議なことが起きています。
朝食の時にメニューの写真を撮り、ジュースの写真を撮り、ジャムの
写真を撮り、なぜか肝心の料理の写真がありません。
間違いなく食事をしましたし、仕事柄写真を撮り忘れることもないは
ずなのですが。
夕食の写真は残っていました。 普通に美味しかったです。
女性ダンサーが1人だけでもタヒチアンダンスを踊ってくれたことが
ゲストとしては嬉しかったです。
夜にふと思い立ったことがありました。
マイタイラピタビレッジに復原されているマラエを昼間に見た時の
記憶を辿ると、マラエの左右にライトアップの装置があったような。
ナイトバージョンのマラエを撮影したら、カッコイイ写真になるかも
しれないな。
ということで、私はカメラを持ってマラエに向かいました。
ハイ、チーズ。 カシャ♪
オオオオ。 オバケかゾンビでも出てきそうな雰囲気です。
遠くの野良犬の鳴き声が生温かい風に乗って聞こえてきますし、周囲の
草や葉は不気味にサワサワと音を立てて揺れています。
少し怖くなってきましたけど、こういうのは気の持ちようです。
目の前にあるのがマラエだと思わないようにすれば大丈夫。
松本君と櫻井君がもう少し近くに見えるように角度を変えて。
大野君が相場君に少し被っているから、大野君を少し左に交わし。
二宮君はそのままでOK。
ハイ、チーズ。 カシャ♪
自分なりに満足の一枚が撮れました。
フアヒネ島のアクティビティで訪れたファウナヌイ湖の写真です。
湖となっていますけど実際には海水ということで。
バエアさんが道路脇の葉っぱでお皿を作ってくれた時の様子です。
マイタイラピタビレッジの周辺を散策している時に見つけた、製作中
のバンガローの骨組みです。
これはマイタイラピタビレッジのすぐ隣にあるペンションのお部屋に
なるそうです。
バンガローを作り始めてから完成するまでを一度早送りで見てみたい
ものです。
フアヒネ空港の売店です。
フアヒネ島の次はモーレア島に行きました。
ポリネシアやタヒチの歴史に詳しい博士と一緒にモーレア島を訪れ、
車で島を案内して頂きました。
これはショッピングモールを訪れた時の写真です。
それから、山奥にあるマラエを見に行く探検に出かけました。
モーレア島で島内観光などのアクティビティにご参加を頂きますと、
道路脇にある大きなマラエを訪問することがあります。
この大きなマラエを出発地点として山奥に足を進めると、他にも
幾つかのマラエが点在しています。
綺麗に残っているマラエもありましたし、森林の一部と化している
ようなマラエもありました。
アーチェリーのプラットホームとして使用されていたマラエもあり、
見応えがありました。
誰でも入ろうと思えば入れますが、ガイドが一緒でなければ危ないと
思いますので、単独での探検はお控え頂いた方が良いと思います。
マラエの探検後はモーレア島のレストランを見学したり、農業学校を
訪問したり、海沿いのレストランでランチを頂いたり。
モーレア島はアクティビティも多く、ホテル以外のレストランもあり、
景観も独得で興味が尽きません。
モーレア島ではソフィテルモーレアに1泊です。
ちなみに、ヨーロッパ人が到着したあたりに住んでいたポマレ1世は、
ジェームズ・クックのようにラッキーだったと言えます。
偶然そこに住んでいたことがラッキーです。
ブログでは書く事が出来なくてとても残念なのですが、ポマレ1世や
ジェームズ・クックにも負けないくらい篠遠先生もラッキーだったと
思います。
歴史に名を残すような凄い人には幸運も味方するのでしょう。
Kレストランでディナーを頂きました。
モーレア島の後はティケハウ島へ。
ティケハウでは、仲良くなったファラというタヒチアンのスタッフと
行動を共にしていました。
モツピクニックに行ったり、一緒に釣りに出かけたり、ツヘラヘラ村
にも行きました。
ファラとのツール・ド・ツヘラヘラも楽しかったです。
私はシャア専用の赤い自転車を選びました。
全力で立ち漕ぎをしても離されるばかり。
先頭になって振り切ろうとしても、ずっと笑顔で真後ろにいます。
何が悔しいって、彼は終始ヒナノビールを呑みながら走っていました。
ファラはサツキさんファミリーのお友達だと言うから驚きです。
ティケハウパールビーチリゾートの前はマニヒパールビーチリゾート
に在籍していました。
カナの子分にあたるそうで、ツルギ君やミランちゃんの事も小さい時
から知っているそうです。
ファラが新郎で、女性のスタッフが新婦。
このように仮定してタヒチアンウエディングも挙げて頂きました。
ティケハウパールビーチリゾートのディナーの写真です。
私がティケハウパールビーチリゾートに来るのは今回で3回目です。
回を重ねるごとに食事も美味しくなっていると思います。
それは嬉しい事であるのと同時に、初めて宿泊した頃のキツい食事と
再会出来ないことを意味しており、いくばくかの寂しさもあります。
残すべきものは残し、変えるべきものは大胆に変える。
口で言うほど簡単ではないのでしょう。
次回の訪問時にどのようになっているのか楽しみです。
10日間のタヒチ旅行に沢山の思い出があり、それらの中から強いて
どれが一番かと考えてみますと、バエアさんとのフアヒネドライブが
楽しかったなと思います。
あの寄り道がフアヒネの滞在をより思い出深いものにしてくれました。
私の場合はアレで良かったのですが、とりとめもなく寄り道について
考えてみることにしました。
学校の帰りや塾に行く途中、待ち合わせの前後と、誰もが一度は経験
がある寄り道。
寄り道によって効率良く行動することが出来ますし、時には寄り道が
素敵な思い出になることも。
ジェームズ・クックにとっては、雑貨店に奉公に出されたことが人生
の寄り道であり、その後の運命を変えたのかも知れません。
篠遠先生の場合は明らかで、ホノルルでの寄り道をきっかけに太平洋
の考古学研究が始まりました。
理想の寄り道って何だろう。
自宅があるA地点から、目的地となるB地点を目指すとして。
何回でも寄り道をすれば良いというものではなく、寄り道を繰り返す
ことで目的地への執着が薄れてしまう人もいらっしゃるかと思います。
おそらく、5回目あたりからその兆候が顕著に表れ、7回目以降になり
ますと、「家に帰りたい」との帰巣本能もよぎることでしょう。
人がこのような思考に到るには、寄り道先で新しいものに触れたことに
よる刺激と、疲労の蓄積が密接に結びついているのでは。
無理のない寄り道を実行するには、極端に目的地へのルートから外れ
るような場所には行かず、せいぜい1ヶ所に30分が良いところ。
そして、あまり脳や体に刺激を与えるような場所には寄り道をしない
ことが理想的ではないかと思います。
寄り道した先でバンジージャンプやボルダリングを行い、とても感動
する映画を観て号泣し、更に旧友と再会して喫茶店へ。
あまり現実的ではないと思いますが、このような寄り道は好ましく
ないのかも知れません。
バンジージャンプを達成したあたりで、目的地のことはどうでも良く
なっているはずです。
寄り道の回数についても考えてみました。
旅行業界や航空業界で使用する航空機予約端末によれば、この地球と
言えども、飛行機を3回も乗り換えれば大抵の目的地に到着すること
が可能です。
ということで、本屋さんやコンビニなどの緩い寄り道を1回か2回、
多くても3回までという寄り道が妥当なのかも知れません。
「プーン♪ 当機はこれより、トントゥータ国際空港に向けて着陸態勢に
入ります。」
おやまあ。 言ってるそばから早速寄り道です。
パペーテを出発して成田に向かうはずの飛行機は、ニューカレドニアに
向かっていたようです。
パーソナルモニターを見て、なぜか飛行機が左に向かって飛んでいるな
とは思っていました。
体力も余っていることですし、私はこの寄り道を思いっきり楽しむこと
にします。
それでは、皆様の寄り道が有意義なものになりますように。
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フアヒネ島の旅行記も今回が最後です。
ラピタ人やクック船長、篠遠先生やフアヒネ島の観光ポイントの話題に
触れたところで、最後はクック船長が亡くなった後のお話です。
18世紀にヨーロッパ人がタヒチにやってきた頃、タヒチは首長国同士が
争いを繰り返す戦国時代でした。
1789年にイギリス海軍のキャプテン・ブライは、自国の奴隷のために
タヒチにパンノキの苗木をもらう目的でやってきました。
過酷な航海を行っていた乗組員が楽園タヒチでは楽しい時間を過ごし、
そこからまた航海に出るとなれば不満が爆発するのも当然。
この時に起きたのが有名な「バウンティ号の反乱」です。
今の時代にタヒチ旅行を楽しまれている皆様も、旅行後には乗組員の
気持ちが少なからず分かるのかも知れません。
「また今日から仕事なのか」「明日にでもタヒチに戻りたい」
反乱は起こさないまでも、グチの1つも言いたくなりますよね。
反乱によってブライ艦長は救命ボートに乗せられて追放されました。
反乱後のバウンティ号の乗組員を大きく2つのグループに分けますと、
海軍の追跡を恐れて航海を続けた結果、ピトケアン島に到達したのが
Aグループ。
バウンティ号が一度タヒチに戻った時に船を降り、自分の身をタヒチに
かくまってほしいと願い出たのがBグループ。
Bグループの身をかくまったのが、後のポマレ1世です。
Bグループをかくまった見返りに銃を手に入れたポマレ1世はその後の
戦いを有利に進め、武力でタヒチ島とモーレア島を制覇し、ポマレ2世
がソシエテ諸島を制覇。
ポマレ3世は短命で子供の時に亡くなり、ポマレ4世がフランスと少々
いざこざを起こしたことで、1842年にフランスの保護領となりました。
大まかにこのような流れで、現在の仏領ポリネシアになっています。
マイタイラピタビレッジにお話を移動します。
こちらは敷地内を散歩しているだけでも色々な楽しみがあります。
ゲストが簡単に気付きやすいポイントとして、部屋番号を記載している
板がウヌになっています。
初日にフアヒネ空港に迎えに来てくれていたスタッフが持っていた看板
の柄もウヌになっていました。
プレミアムレイクバンガローのデッキにはカヌーのデザインが施され、
バンガローはカヌーをしまっていたカヌーハウスをイメージしています。
テラスから張り出した赤い出っ張りがカヌーです。
プールサイドのベッドも全てパラヒラアの形で統一されていますし、
庭に植えられたヤシの木の根元や道路脇、何気ないところにもマラエを
意識したような石が置いてあります。
さらに注意深く見ていくと、敷地内に置かれている岩にペトログリフが
描かれています。
ペトログリフはポリネシアの全域で見られ、文字を持たなかった人が
壁や岩に描いたとされます。
当時の文化や何かしらの伝説を語っているのか? 一体何のために?
それにしても先人は難しい宿題を残したものだなと思います。
ここで私から、学術的ではない仮説のお話をひとつ。
ペトログリフにしてもイースター島のロンゴロンゴにしても、現代人は
このようなものを見つけると何かしらの意味があるに違いないと先入観
を持つことが多いです。
そしてその意味を考え、学者さんは古い本を読み返してみたり、議論を
交わしてみたりします。
実はそれほど深い意味はないのでは・・・。
ある日、暇を持て余した1人の先人が妙なイタズラを思いつきました。
「ヨーシ。毎日退屈だから岩に絵でも描いてみようかの」
「未来の人が見つけたらビックリするかも知れんな。 クックックッ」
「タッテタッテ♪ ヨッコヨッコ♪ マールかいてチョン♪」
「なかなか上手く描けたわい。 ケンちゃんも描いてみるかい?」
このようなイタズラが先人の間で流行し、やがてそれは先人から先人へ、
島から島へと受け継がれることになります。
絵心のある者は独自のセンスを磨き、絵心のない者は洞窟でひっそりと
絵描きの練習をしたり。
なんせ時間はありますから、絵の構図には現実も空想も混ざり、無限大
に広がっていったのでしょう。
そんなイタズラが流行ったことは遥か昔のことになり、時を超えて奇怪な
絵が世界のアチコチで見つかることになります。
発見した絵を眺めて我々は頭を悩ませ、そんな我々を先人は天国から
見て笑っているのかも知れません。
「おやおや、アレの事でみんな悩んでおるわい」
「あのイモ虫はワシが描いたし、トカゲ男はケンちゃんの力作じゃ」
「はてさて、あっちのナスカの地上絵とやらもワシの影響であろうか」
「まさかこんな大事になるとは思わなかったの」
「その宿題は永遠に解けはせんよ。 オーホッホッホ~♪」
我々は先人に、一杯食わされているのかも知れない仮説のお話でした。
他にもガーデンにラピタ土器のような物が置いてあったり、レストランの
前にはウメテが置いてあります。
私が一番驚いたのは犬の足跡です。
これはリゾートを建設した時に野良犬が敷地に迷い込んだのではなく、
あえてこのようなデザインにしています。
ラピタ人の航海には鶏や犬も伴ったとされるからです。
、
「マイタイラピタビレッジを建設するにあたり、希望するイメージを
デザイナーに伝えたところ、全く希望と異なるデッサンが仕上がって
きました。 あの時は本当に困りましたよ」
「最初から全部やり直して下さいとデザイナーにお願いをして、自分が
納得出来るまでとことん希望を実現しました」
建設時の秘話と共にリゾートやミュージアムを案内して下さったのは、
オーナーであるピーター・オーウェンさんです。
オーウェンさんによりますと、クック船長がフアヒネ島にやってきた
時にも、マイタイラピタビレッジに宿泊していったそうです(笑)
クック船長は私と同じ101号室にお泊まりだったとか。
どうりで素敵なお部屋だと思いましたよ。
フアヒネ島での滞在を振り返ると、これまでのタヒチ旅行とは異なる
不思議な時間を過ごしたような気がします。
滞在中は時間が止まっていたような、過去に戻ったような。
宿泊したマイタイラピタビレッジは、豪華さや洗練されたリゾート感
は後回しで、とにかく古代のポリネシアを彷彿とさせるようなホテル
に仕上がっています。
リゾートでは観光客らしい人にはあまりお会いしておらず、リゾートから
飛び出してみても、昔ながらの暮らしを継続しているような地元の人の
姿が見られるばかり。
アクティビティ等で訪問した場所も特別に観光地化された場所はなく、
手つかずの自然が溢れており、ポリネシアの原風景を楽しむ事が出来
ました。
また、そのような原風景に偉大な冒険家の姿を投影することで、彼らが
すぐそこにいるように感じられたと思います。
美しいラグーンや水上バンガローのイメージが先行するタヒチが、
ポリネシアのルーツに影響していることはあまり知られていません。
この地を舞台に繰り広げられた大冒険や歴史に想いを馳せてみれば、
タヒチの深い魅力に触れることが出来ると思いますし、滞在後には
景色の見え方やタヒチの受け止め方も異なってくることでしょう。
マイタイラピタビレッジにご滞在のうえ、悠久のポリネシアを楽しむ
タイムスリップはいかがでしょうか。
遠く過ぎ去ったはずの世界が、この先に甦ります。
《取材協力》
・エアタヒチヌイ
・エアタヒチ(国内線)
・タヒチ観光局
・足立善太(タヒチヌイトラベル)
・瓜生美彦(アンデス日本ツーリスト)
・フアヒネ島のバエアさん
・マイタイラピタビレッジフアヒネ
・インターコンチネンタルフレンチポリネシア
《参考書籍》
・[1]楽園考古学
・篠遠喜彦 / 荒俣宏
・平凡社 (1994/05)
・[2]Revatahiti Inflight Magazine (July/2014)
・Laurance Rudzinoff
・Voyages de Cook
長年の研鑽がもたらした輝かしいご功績は、これから先どれほどの時を
経ても決して色褪せることはなく、人類の遺産として未来に受け継がれ
ることと思います。
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