営業マン(ウエディング)

2022年12月01日 | その他

今日は、ウエディング会社の営業マンがお越しになります。
女性なので、営業ウーマンと呼ぶのが正しいのかも知れません。

国内を担当していた時から面識はあり、先月から海外担当の部署
に異動になったそうです。

どことなく、余裕のある雰囲気が漂ってる女性なんですよね。

研修で南国を続けて訪問してるとの噂は耳にしており、その研修が
落ち着いた頃でしょうか。

ピンポーン♪

そうこう言ってる間に到着したようです。 ガチャ。



「どうも、まんぼ~さん。ご無沙汰しています」

「海外担当になったので、先月は色々な国を研修で訪れてました」
「最初に行ったのはフィジーだったんですよ」

「フィジアンのおもてなしや笑顔に癒され、私もすっかりフィジーの
ファンになりました

「調べると募金が出来るみたいなので、帰り際に10万円分の募金
をしました。何かに役立ててくれるといいな」

「まんぼ~さんは、何か募金とかされたりするんですか?」

まぁ、微力ながら募金をしたことはありますよ。
自分から言うようなことでもないので黙ってますけど。

(コンビニでレジの横の募金箱に10円を入れたなんて言えない)

(しかも、手が滑って箱に入ったなんて言えるはずがない)





「フィジーの次にタヒチにも行ってきました」

「ラグーンの綺麗なブルーやタヒチアンダンス、アクティビティにも
感動して、私もタヒチアンダンスを始めようかなと思ってます」

「天体観測をしたいのに、普通のオプションでは対応が出来ない
そうなので、星座に詳しい博士をホテルに呼んでもらいました」

「そしたら、南十字星が見えて夢が叶いましたよ」
「まんぼ~さんも、タヒチで南十字星を見ましたか?」

あれ、以前に言ってなかったかな。
残念ながら、僕はまだ見てないんですよ。

紛らわしい南十字星もあって、見つけるのが難しいんですよね。

(電波塔の光を、南十字星と間違えて眺めてたとは言えない)

(しかも、15年後に間違いに気付いたなんて言えるはずがない)





「モルディブにも行ってきたんですよね」
「水上ヴィラやイルカのジャンプや夕日が印象に残ってます」

「たまたま父の知り合いのレーサーと空港で一緒になったので、
色々なお話をしましたけど、体のアチコチを骨折してきたとか」

「去年は優勝を争ってる時にバイクから吹っ飛んで、肋骨と鎖骨
が折れたけど、そのまま最後まで走って優勝したそうです」

「まんぼ~さんも、骨折とか経験したことがあるんですか?」

まぁね、男の人生で骨折くらいは勲章ですよ。
武勇伝を語るのはダサいので、僕の伝説は言いませんけど。

(お風呂場で椅子から転んで小指を骨折したなんて言えない)

(しかも、それで救急車を呼んだなんて言えるはずがない)





「そろそろお昼時なので、失礼しようと思います」

「ここから歩いて3分ほどのところに、シェフが素材にこだわった
イタリアンのお店がオープンしたので、行ってみるんですよ」

「ランチなら3000円くらいのコースからあるそうです」
「よかったら、まんぼ~さんも一緒に行きませんか」

あ~、タイミングが少し悪いな。

僕も行ってみようと思ってたんですけど、先月頃からダイエットを
始めてるんですよ。 またお店の感想を教えて下さいね。

(ランチのために既にカップ焼きそばを買ってるとは言えない)

(しかも、それを凄く楽しみにしてるなんて言えるはずがない)



ふぅ~。なんとか乗り切れたぞ。

これからは、海外担当としてご活躍されることでしょう。

彼女はそもそもが裕福なので、色々と会話が合わないんだよな。
お話をする度に、こちらの秘密が増えてしまうというか。

おまけにオシャレで美人なので、かっこ悪いボロを出さないように、
自分が不自然な態度になっているような気がします。

ウエディングだけに、あがってるのかな。




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