Let’s Challenge!!

人生で大切なことは、失敗してもいい、チャレンジすること!! 楽しみながら・・・
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夏から秋へ・・・

2008年09月16日 | 大切なこと
まだ少し動くと汗ばむ気温ですが、秋だなぁと感じる今日この頃
庭の花も夏から秋へと移行し始めています


大好きなルリマツリの花、何といっても色が大好き
すでに咲き始めて2ヶ月くらいは優に咲いている
  

夏の代表的な花、ペチュニア
今年は定番色の濃いピンクに淡いピンク色の八重咲きのペチュニアが仲間入り
  

こちらも定番の夏の花、千日紅(?)                    清楚という言葉がぴったりのゼフィランサス
かわいらしい色と形                              春から休みながら咲いている
すでに3ヶ月は咲き続けている
  


そして、秋へ・・・

                   もうすぐ・・・  シュウメイ菊のつぼみが

      





現在81歳の同居している義父は、脊柱管狭窄症を患っている
どんな病気かというと、簡単にいえば背骨の中を血管や神経が通っている
加齢などで脊柱管が狭くなり、血管や神経を締め付けているような状態なのだと
発症したのが60歳位の時だったので、すでに20年近く経過している
どんな症状かというと、脊柱管が細くなってしまったために血の流れが悪くなり、しびれとマヒそして痛みも伴っている

発症した時、大学病院で診てもらった時には『5分位で歩けなくなったら来て下さい』と言われたらしい
そんな先生もないのではないかと、その先生の意図したことを知りたいと思った

義父は、特攻隊で出陣を間近に控え、終戦となり生還?した人
戦争を知らない私にも、特攻隊がどんな使命を持って訓練されていたかはなんとなくではあるが想像できる
イメージからすると、強靭な体と心をもった人・・・である
そんな義父にもとても意外な面がある
抜歯をして血を見るだけで失神する
そして手術が怖くて怖くて・・・
そんな風に先延ばしにしてきたのが今回の治療


昨年5月に、手術を決心し病院へ
しかしながら、先生の言葉は冷たく『時期が遅すぎる!』と
80歳を超える老人にとても攻撃的な言葉を発した
私も、何故こんなに長い期間痛みに耐え、麻痺もかなり重症になってからするのかと思っていた
義父には申し訳ないけど先生のおっしゃった、≪ものにはやるべき時期がある≫ということに同感だった
それでも、手術しか今の症状を改善する望みはない
やっても、20年もの長きにわたり締め付けていたものを元に戻すことには限界があり
最悪の状態にしてしまってからの手術がどれほどの改善を望めるのかという問題にもなる
今やるのであるなら、もう少し早く勇気を出して欲しかったと私は思う
それから2週間後、心筋梗塞の発作を起こした
心肺停止の時間がかなり長かったので、先生も助かるとは思わなかったようだ
そんなことがあり、今回の手術がもっと大変な状態になってしまった
心筋梗塞を起こしたのも、先生に言われたことでショックを受けたのか
診察を受けた日以来、食がだんだん細くなりとうとう食べれなくなってしまった時に起こった

昨年かなり厳しい状態だということを指摘され、さらに心筋梗塞の治療をしている義父にとっては大変な手術だというよりも不可能な手術だということになる
カテーテル治療の際血管に、血管がつぶれないようにステントと言われているものを入れている
それに、血液が付着しないために血液をサラサラにする薬を飲んでいる
もし、手術をすることになったら、それを止めなければならない

そんなリスクがあることも承知の上で、また手厳しいことを覚悟して再度病院を訪問した
今度は、息子である夫も会社を休み同行
すると、昨年とは全く違い穏やかに手術の可能性を話された
『命をかけてする必要があるかだね。ご家族も含めよく考えてみて』とおっしゃった
義父は、『そんなに難しい手術なんですか?』と質問
『そうじゃないよ。難しいのはあなたの心臓。耐えられるかどうかの問題なんだよ』と
結局、右足の改善は見込めないけど、左足が将来的に右足のような状態になることを防止するための手術だと説明された


そこで、夫と私は心臓の先生にお話しを伺いに行きました
すると、先生は『同じ状態でも人によって判断を変えます』とおっしゃられた
『このような手術のときには、必ず判断をする立場になって辛いんですけどね・・・』とため息交じりに少しおどけて
『まず、本人が強く希望していること。まだあれだけ頭がしっかりしていたら手術をしてあげなければ逆に可哀そうですよ』と
責任を取らされる立場の先生がそんな風におっしゃってくださった
私たちは、先生の勇気あるご判断と、患者に対しての愛情を感じずにはいられませんでした
義父は通院するとき必ず、前回の通院から今日までの症状・血圧(一日4回計測)・脈拍を表にして持参する先生や看護師さんも驚く模範患者
歳をとり、先生に伝えたいことなどがスムーズに出てこないので文章にしていると義父は言う

内視鏡で切開せずに受けたいと思っていた義父の希望は叶えられそうもないけど手術は受けられそうです





 奇しくも敬老の日、久しぶりにお寿司をとってささやかなお祝いをし
 その報告ができた

 義母はまた複雑な気持ちでそれを聞いていた
 義母は『命をかけてまで・・・』という先生の言葉が気になっている
 義母は、結婚以来義父に寄り添って生きてきた人
 義父に万が一のことがあったらと考えている









私の人生も、季節でいえば夏から秋に入っている頃かも    (それ以上かもしれないけど
病気で通院をしているわけでもなし、仕事もしているとそんなことを考えることはないけど
義父母を見ていて、自分の残された人生を自分らしく生きるためにはいろいろな部所のメンテナンスは必要だと・・・
心と体を鍛えなければと痛切に感じる
決して“手遅れ”にならないように・・・