師走に入って深夜は冷えるようになりました。
この時間帯…午後10時を回っています… あれほどごった返した観光客がホテルに帰り始めたのでしょうか、潮を引くように閑散となってきました。
「それで…」河田部長は考えていました。
タクシーで送ると誘ったら話を茶化されてつい考え込んでしまいす。(笑)
… この子は果たして俺のことどう思っているんだろうか…
まだ一緒に手を取り合った温もりが残っていました。
「あのさぁ」
え~い!ヤケクソだ!!…(笑)
「これから飲みに行かないか!?」
藪から棒なアタックでした。
いかにもブキッチョな河田部長らしいと言えばそうなのでしょうが…
しかしこの時間から飲みに誘うなど…おまけに二人きりでしょう… (苦笑)
いかにやけっぱちでも度を過ぎているのではないかな(笑)(天の声…)
そして…
「え~今からですか?」案の定金沢さんは驚いた声を上げました。 電車の時間はまだ余裕はありましたが、飲みに行けば何じゃかんじゃで一時間くらいは直ぐに経ってしまうでしょう…
それから電車はもう無理でしょうね…
…この男!!勝負をかけてきたな(笑)
その証拠にせっかくリラックスしていた態度が又ぎこちなく変わっていました…
どんな風になったかと言いますと、まず目を見張って肩を怒らせ息巻いています。
…こんなに意気込んで大丈夫かしら(笑)
金沢さんは思いましたが、かえってこれだけ本気の異性を見たのは始めてだったかも知れません。 金沢さんは悩みました…
この河田部長は既婚者! このままついていっても自身が望む結果にならないのは分かりきっています。
遊びに終わるのは火を見るより明らか…
さて… 熟考すること 数秒の…後に口を開くと「部長、後悔しませんか!?」
真っ直ぐ見つめていました。
「いや…」河田部長も腹を決めていました!「けっして遊びじゃあないから…」
と勢い言いましたが、遊びじゃあなかったら、一体何なんだろう… もちろん家族のある河田部長です。
「それってどういう意味ですか?」
さっそく痛いところを訊いてきました。
「それは……」
言葉に窮した河田部長がゴモゴモしていると、
「ははは♪冗談ですよ♪」金沢さんは笑っていました。
「え!」
困り果てた河田部長が驚くように見つめます。
「私嫌な女ですよねぇ」そう言うと自慢の栗色の髪を撫で上げました。
「だって誰も誘ってくれないから面喰らっちゃったんです(笑)」
ごめんなさいね… 金沢さんは頭を下げました。
「と、とんでもないよ、謝らなくちゃいけないのはこっちの方だから…」慌てて手を振ります。
その仕草が妙に可笑しかったのか金沢さんは笑いました。
つられて河田部長も「ははは♪」「ハハハ♪」二人は顔を見合わせて笑いました。
笑い終わると「じゃあ部長の奢りですね♪」「ああ、任してよ!帰りも面倒見るからさ…」
…「そんな良いことばかり言っても大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
胸を叩きます!!
「本当に大丈夫ですか?」
見上げるように聞き返しますが、その顔は嬉々としています。
「絶対大丈夫だよ!」そうですか…
まじまじと見詰めてから「じゃあ私部長のうちに泊めてもらいますから♪」
「ええ~俺のうちに…」
「そうですよ(笑)だって最後まで面倒みるからとおっしゃったじゃあありませんか♪」
…
金沢さんは勝ち誇ったように言いました。
………
こうして新しいカップルが誕生したのでした…
ただし世間の目を隠れて…ですが(笑)
ちなみに会社の規律は予想以上に厳しくて社内の不倫は軽くて左遷です。
四十半ばの河田部長…ご存じかな(笑)
先ずは二人に乾杯です(笑)
この時間帯…午後10時を回っています… あれほどごった返した観光客がホテルに帰り始めたのでしょうか、潮を引くように閑散となってきました。
「それで…」河田部長は考えていました。
タクシーで送ると誘ったら話を茶化されてつい考え込んでしまいす。(笑)
… この子は果たして俺のことどう思っているんだろうか…
まだ一緒に手を取り合った温もりが残っていました。
「あのさぁ」
え~い!ヤケクソだ!!…(笑)
「これから飲みに行かないか!?」
藪から棒なアタックでした。
いかにもブキッチョな河田部長らしいと言えばそうなのでしょうが…
しかしこの時間から飲みに誘うなど…おまけに二人きりでしょう… (苦笑)
いかにやけっぱちでも度を過ぎているのではないかな(笑)(天の声…)
そして…
「え~今からですか?」案の定金沢さんは驚いた声を上げました。 電車の時間はまだ余裕はありましたが、飲みに行けば何じゃかんじゃで一時間くらいは直ぐに経ってしまうでしょう…
それから電車はもう無理でしょうね…
…この男!!勝負をかけてきたな(笑)
その証拠にせっかくリラックスしていた態度が又ぎこちなく変わっていました…
どんな風になったかと言いますと、まず目を見張って肩を怒らせ息巻いています。
…こんなに意気込んで大丈夫かしら(笑)
金沢さんは思いましたが、かえってこれだけ本気の異性を見たのは始めてだったかも知れません。 金沢さんは悩みました…
この河田部長は既婚者! このままついていっても自身が望む結果にならないのは分かりきっています。
遊びに終わるのは火を見るより明らか…
さて… 熟考すること 数秒の…後に口を開くと「部長、後悔しませんか!?」
真っ直ぐ見つめていました。
「いや…」河田部長も腹を決めていました!「けっして遊びじゃあないから…」
と勢い言いましたが、遊びじゃあなかったら、一体何なんだろう… もちろん家族のある河田部長です。
「それってどういう意味ですか?」
さっそく痛いところを訊いてきました。
「それは……」
言葉に窮した河田部長がゴモゴモしていると、
「ははは♪冗談ですよ♪」金沢さんは笑っていました。
「え!」
困り果てた河田部長が驚くように見つめます。
「私嫌な女ですよねぇ」そう言うと自慢の栗色の髪を撫で上げました。
「だって誰も誘ってくれないから面喰らっちゃったんです(笑)」
ごめんなさいね… 金沢さんは頭を下げました。
「と、とんでもないよ、謝らなくちゃいけないのはこっちの方だから…」慌てて手を振ります。
その仕草が妙に可笑しかったのか金沢さんは笑いました。
つられて河田部長も「ははは♪」「ハハハ♪」二人は顔を見合わせて笑いました。
笑い終わると「じゃあ部長の奢りですね♪」「ああ、任してよ!帰りも面倒見るからさ…」
…「そんな良いことばかり言っても大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
胸を叩きます!!
「本当に大丈夫ですか?」
見上げるように聞き返しますが、その顔は嬉々としています。
「絶対大丈夫だよ!」そうですか…
まじまじと見詰めてから「じゃあ私部長のうちに泊めてもらいますから♪」
「ええ~俺のうちに…」
「そうですよ(笑)だって最後まで面倒みるからとおっしゃったじゃあありませんか♪」
…
金沢さんは勝ち誇ったように言いました。
………
こうして新しいカップルが誕生したのでした…
ただし世間の目を隠れて…ですが(笑)
ちなみに会社の規律は予想以上に厳しくて社内の不倫は軽くて左遷です。
四十半ばの河田部長…ご存じかな(笑)
先ずは二人に乾杯です(笑)