プルル♪プルル♪
携帯が鳴りました…
窓田本部長、とあります。
そうか…私はその時窓田本部長が一緒に乗るのに気がつきました。
予定では鬼塚専務と高辻役員になっていましたが、急ぎの用事ができたのでしょう…今までも追加で同乗することがたまにありましたから♪
「高村さん?窓田です…」
「お疲れ様です」
「あ、ど、どうも…です」おいおい…どうもはないでしょうが…(苦笑)あんた、営業本部の責任者でしょ(苦笑)
それをなんだか新卒みたいな電話の仕方は… 私は情けなくなりましたが
「ねえねえ、今どこにいるのかなぁ…」
本人は一切お構いなしです。
厚かましくもなく控え目でもなく、ただマイペースで喋ってくる典型的な秀才型です。
「えーと…いつものところですが、だいぶん後ろですよ」
いつものところとは中央口から降りてきた辺りですが昨日話したように、混雑していて私は後ろの方にいたのでした。
おまけにこの辺りは同じような社用車がズラリと並んでいてわからないかも知れません(苦笑)
「実は私も一緒に乗ることになりました…」やっぱりね…
「はい、じゃあ後ろの方を捜してください~立っていますから」
私は携帯を切ると車外に出ました。
外の寒気に触れて私は身震いしました。
車内はオートエアコンが完璧でつい外の気温を忘れてしまいます。 「あ、どうも…」
窓田本部長は直ぐにこちらに気がついたみたいで笑顔で近づいてきました。
…あ~この笑顔はいいんだけど、なんか迫力に欠けますねぇ(笑)
やせ形で猫背の窓田本部長はきっちりおっちゃんコートを着込んであ~寒い、寒いを連発しています。
こんなのほんとに本部長かいな(溜息)
私は苦笑しますが、この人なんら感じることなくペコッと私に頭を下げると「なんだか急に専務から呼ばれちゃって…」言い訳がましく話始めますが、私は気が気じゃあありません。
車の場所がいつものポールポジションなら付き合っていてもいいんですが、まだ四五台は邪魔している車がありました。
空けば即割り込まなくてはなりません(苦笑)いい場所とは新幹線から降りてこられて一番に目の留まるしかも乗りやすい場所だと私は思っています(オホン!) これが私の運転士としてのささやかな自負であります。
そうとも知らずに 窓田本部長は構わず話しかけてきますが、適当に相づちを入れて目は前方を監視していました。
だってこのおっさんに構っていても私は幸せになれません。今の最高権力者の鬼塚専務に配慮するのがベストであります。
もしこの窓田本部長が近い将来大出世するのが分かっていれば私も対処はずいぶん違っていたでしょうが…
私が見るところ天地がひっくり返ってもあり得ないと思っていました。
皆さん!!「こいつエラク打算的な奴だ(怒)」と思われるかも知れませんが、世の中こんなものでしょう(笑)
携帯が鳴りました…
窓田本部長、とあります。
そうか…私はその時窓田本部長が一緒に乗るのに気がつきました。
予定では鬼塚専務と高辻役員になっていましたが、急ぎの用事ができたのでしょう…今までも追加で同乗することがたまにありましたから♪
「高村さん?窓田です…」
「お疲れ様です」
「あ、ど、どうも…です」おいおい…どうもはないでしょうが…(苦笑)あんた、営業本部の責任者でしょ(苦笑)
それをなんだか新卒みたいな電話の仕方は… 私は情けなくなりましたが
「ねえねえ、今どこにいるのかなぁ…」
本人は一切お構いなしです。
厚かましくもなく控え目でもなく、ただマイペースで喋ってくる典型的な秀才型です。
「えーと…いつものところですが、だいぶん後ろですよ」
いつものところとは中央口から降りてきた辺りですが昨日話したように、混雑していて私は後ろの方にいたのでした。
おまけにこの辺りは同じような社用車がズラリと並んでいてわからないかも知れません(苦笑)
「実は私も一緒に乗ることになりました…」やっぱりね…
「はい、じゃあ後ろの方を捜してください~立っていますから」
私は携帯を切ると車外に出ました。
外の寒気に触れて私は身震いしました。
車内はオートエアコンが完璧でつい外の気温を忘れてしまいます。 「あ、どうも…」
窓田本部長は直ぐにこちらに気がついたみたいで笑顔で近づいてきました。
…あ~この笑顔はいいんだけど、なんか迫力に欠けますねぇ(笑)
やせ形で猫背の窓田本部長はきっちりおっちゃんコートを着込んであ~寒い、寒いを連発しています。
こんなのほんとに本部長かいな(溜息)
私は苦笑しますが、この人なんら感じることなくペコッと私に頭を下げると「なんだか急に専務から呼ばれちゃって…」言い訳がましく話始めますが、私は気が気じゃあありません。
車の場所がいつものポールポジションなら付き合っていてもいいんですが、まだ四五台は邪魔している車がありました。
空けば即割り込まなくてはなりません(苦笑)いい場所とは新幹線から降りてこられて一番に目の留まるしかも乗りやすい場所だと私は思っています(オホン!) これが私の運転士としてのささやかな自負であります。
そうとも知らずに 窓田本部長は構わず話しかけてきますが、適当に相づちを入れて目は前方を監視していました。
だってこのおっさんに構っていても私は幸せになれません。今の最高権力者の鬼塚専務に配慮するのがベストであります。
もしこの窓田本部長が近い将来大出世するのが分かっていれば私も対処はずいぶん違っていたでしょうが…
私が見るところ天地がひっくり返ってもあり得ないと思っていました。
皆さん!!「こいつエラク打算的な奴だ(怒)」と思われるかも知れませんが、世の中こんなものでしょう(笑)