おはようございます^^
五月も半ばを過ぎてしまいました。ここで振り返ってみますと去年は新天皇陛下の即位式や新元号の発表など華やかな行事がありまして、世の中は大きな転換期を迎えているんだなぁとお祝い気分
の中で思うことがありました。他にはラグビーのワールドカップがあったり大相撲の稀勢の里のことや女子ゴルフのこと野球など様々な事があり年末には来年のオリンピックの予選から代表選出な
どもありました。そんな華々しい中で新聞の社会面の片隅に中国で新しいインフルエンザの流行か?という記事があったことを思い出しました。日付はいつだったか…また記事の内容は?と思い
出そうにも関心があまり無かった所為でしょうかほどんど覚えていません。併(しか)しあの記事から今になってこんな状態になろうとは夢にも思いませんでした。
もし…もしあの時(年末ごろです)今日(こんにち)の惨状を予想出来ていたら あなたならどうしていましたか?と私は昨夜なにかしら寝付かれなくて ふっとそんなことを考えてみました。
眠れない夜に眠ろうと足掻(あが)くと余計に寝られないのは誰もが体験をしていますよね^^そんな時には眠る努力をするより違うことを考えたりするのが良いそうですね。又好きな食べ物やら
やりたい事なんかを数えてみたり…そうそう^^羊の数を一から順番に数えるのが有効だと昔言われたことがありましたね。暖かい牛乳を少し飲むことも身体を温めながら眠りに誘う効果が
あるそうで、♬ジャスミンティーは眠りを誘う薬~♬ とは竹内まりやさんの歌ですが…落語家で人間国宝にもなられた桂米朝さんは晩年不眠症にかかられてしょうがないからお酒の力を借りてい
ましたと、本人のお話でした。又それと合わせて ”ネタ繰りをすることもありました…と話されていましたが、ネタぐりと聞けば大体想像がつきませんか^^落語家として覚え込んでいるネタをい
ちから思い出して頭の中で事演じるリハーサル、独り芝居とでもいうのでしょうか…ただ眠れないからと変に意識しないでいると知らないまま寝てしまうことが多いこともあるようで、ですから先
ほどの羊の数を数えるなんて愚行と思えることをやっている内に脳の方があほらしくてやってられまへんワ ^^となっていつの間にか睡眠に誘われてしまうようです。
私の眠りを誘う妙薬として使うのは 落語ですね^^ ら・く・ご…?と偏見で見られる方いらっしゃいませんよねぇ(笑) 落語は日本が世界に誇れる話芸の芸術で 然(しか)もそれを
1人でこなすところに話芸の骨頂があります。A:おい、何してるねん?B:立ってるねん A:立ってるんはわかってるがな、立って何してるねんと聞いてるんや B:立って 立ってるねん
A:立って立ってるねんというヤツがあるかい 一杯飲ましたろか B:酒か? A:当たり前やがな 酒と違ったら何を飲ますんや B:いやぁこの前も飲ましたろか~ゆうヤツがおったから
ついていったら井戸端へ連れて来よって さぁ、エエだけ飲めていうよるんや A:なんや水かいな B:そや、水かいな とワシも言うたら お前らに酒なんかもったいないわ というのでワシ
も騙されて悔しいさかい 桶に汲んで三杯飲んだった A:桶の水なんか三杯も飲むないな、そやけどワシが言うのはちゃんとした酒やがな …とこの台詞を普通の芝居でしたら二人が交互に演
じます。ですが落語という芸はAもBの台詞もみな一人で演じるんです。もちろん声音は変えますしAの喋ってるときは左側を見ながら(Bを見ながら)Bの話していると時はAの方を見て喋る
んですよ。それに所作なんかを入れているしそれは老若男女で変わってくるのです^^まぁご覧になったことのない方は一遍YouTubeで見てもらったらいいんじゃぁないかな^^
落語は観て楽しむのはもちろんですが、聴いているだけでも大丈夫です。むしろ想像をして楽しむところがありますから、目を瞑って聴く方が私には合いますかねぇ^^
休みの午後 …お気に入りの落語を掛けゴロリと横になって目を瞑って聴いていますと含み笑いをしながら知らず知らずの間に眠ってしまいます。
この時期ですから出来る至福のひと時でしょうか^^