おはようございます^^
昨日の休み時間でした…例の(例とはいつものというのを略しているようで、いつもと違うのは例外というのがその証拠であります(笑) あほう君が 突然 忘れてた !とまるで此の世の終わりが
来る予言を独りで聞いていたのに能天気な性質(たち)なのでみんなに喋っておくのをうっかり失念をした…そんな勢いで さぁどないしょ どないしょ・・とうろたえていました。 ん?いつも冷
静な私は出来るだけ落ち着いて声を掛けてみました。 ” なぁ、世の中、地球の終わりが来たって わしらにどうすることもできへんのよ、 とね。 すると このあほう君は # そんな大ごと
じゃぁないんのですよ…と言い訳をするような口ぶりです。 ん、じゃぁ 何事やったんや?と諭すように聞くと ” そう改まって言われると畏まってしまいますがな…短く刈り込んだ頭を掻きな
がら照れている素振り^^あほう君は今の男子の平均より大柄というのでしょう、体躯もがっちりとしていて たくましさに惚れる女子なら一発で惚れてしまうくらいでした。ただ…先ほど
容姿の一例を書きましたように短髪の合間に白髪が混じり始めていて それが歳よりも老けて見えるようでおじん無さいのでした。
このあほう君が なにに驚いたのか或いはどこかの忘れ物をひょっと思い出したのか 分かりませんが 兎にも角にも 彼の素っ頓狂な声を抑えるには話を聞くより手立てはないように思われまし
た。そして 訊きだした話はやっぱり 証拠にもないお話でした。 それで その話しってなんだ? #えへへ…気になるでしょう、”おいおい、勿体付けるなよう~ ” ハイハイ、それは
失礼をしました。彼(あほう君)あほう君が思い出したのは 今日はドラフト会議だ、ということだったのです^^ ご存じの無い方のために 解説を致しますと、これはプロ野球の各チームが
有望な選手を獲得するための公平な指名勧誘会なのです。制度を簡単に説明をしますと前年の下位のチームから順に欲しい選手を指名をしてゆき優勝をしたチームが最後に指名をする…これを5,6回
繰り返します。このやり方に変えてから偏った強いチームから各チームの戦力が均等になってきて野球の面白さが増したようです。
ということで 彼の好きなチームはGのマークをワッペンにしています。 彼 曰く 今年は○○君 獲らないかなぁ…と見上げるようにしてつぶやくのです。 ○○…誰や それ…私やまわりにいた
何人かはお互いの顔を見合わせましたが みんな知りませんねぇ という顔。 ” おい、○○って誰なんや?と訊いてみると へへ、うちの親類の子ですわ と頭を掻きながら照れ笑いです。
親類の子って どこの学校なんや?もうひとりの人が訊ねます。 すると彼は急に元気がなくなったみたいに はぁ…と力のない返事をしただけで 見上げていた顔も下げてしまって 大柄な身体を
へこまして アカンやろか…と呟くのです。 アカンやろぅってその子は何処の学校なんや、なおも追及する人が そらみたことか!というしたり顔で ” な、いつもこうなんや、その子って
野球やってるんか、とまで突っ込むので 私は慌てて まぁまぁ ええやないか…と止めましたが、彼はうなだれたままいたので、私は、なかなかプロ野球に入ろうと思たら大変やがな とフォロー
したのですが皆は 指名されるのはそら大変やろけど、候補に挙がるだけでも大したもんやから…と今度は彼を外して話始めた頃、 まだ中学校やったわ、と思い出したように言いだして スンマヘ
ンと頭を下げて そら見たか、と先ほど突っ込んだ人が目で言うのでした。 そうか中坊ではアカンわなぁ…と皆は笑いながらそれぞれの職場にゾロゾロと帰っていきましたが、中のひとりが
どうしてあんなこと言うたんや?と彼に訊ねました。確かに親類の子とはいえプロ野球のドラフト会議に挙がるような子なら今回の指名から外れても大したものだけど 中学生では年がいかないから
指名の対象にもなれないのです。ですから彼が○○君のことを言う意味がわからないのですが、彼には今回に限らず 希望的推測と言いますか 妄想と現実がごちゃ混ぜになる傾向がありました。
最初は目の前の現実があって それから彼は 将来プロ野球に入れたらいいなぁ…という親類者の話を聞いているうちに 彼の脳裏に妄想が湧くようで プロ野球に入れたらいいなぁ…が入ったら…
指名されたら…と発展していくらしいのです。そして その妄想は彼の頭の中だけでしたら笑い話で澄みますが このようにみんなの前で喋ってしまいますと もう笑い話だけではすみません。
でも彼の場合、妄想から進行をしないようで 周りから そらおかしいで、と水でもかけられると ハッと我に返るのです。
彼は病気だというひともいるし、醒めるんやから ええやん と嗤う人もいます。わたしなんかも ここまで発展しませんが ・・・だったらええなぁと空想に耽ることがあります。
人によっては、そんな現実離れしたこと考えたことも無いわ と突き放すのですが それは人それぞれでしょう。わたしはこのあほう君の妄想が頭の中の空想の中をふわふわと歩くのであれば
なんてことないし むしろ愉しんだらええんじゃないかと思います。 余の中にはタラレバではアカンで と言う人もいます、私はその反対のフワフワした空想の雲の上を歩いてゆきたいですね^^