おはようございます〜
昨日の記事に載せました写真の蘇鉄(そてつ)に雪が被(かぶ)っている姿が妙に気に入ったのです。
それで あとから ですが見直しますと写真自体は全くのドシロートですから こんなものでしょうが、よく見ると葉っぱに雪…これを見て あれれ となったんですよ。
実は 蘇鉄の葉っぱ は冬の前に一旦刈り込んでしまうのですね。他の樹木なども冬季に剪定を行いますが、蘇鉄も同じく剪定をするのですが、
うっかり と言いますか まぁ忘れていたというのが逃げ隠れしない言い訳もしない 堂々たる私らしい回答ではないでしょうか^^
この蘇鉄は 植えてもう三十年を優に越えています。最初は全然大きくならなくて,まぁ枯れないのでいいか とたまに思うくらいで大して気にも止めなかったのです。
それから5年ほど前だったでしょうか、近くの家の玄関先に 大きな蘇鉄があるのに気が付きました。
そこは普段 通るところじゃぁなかったので いつから植わっていたのかわかりませんが微(かす)かな記憶では ウチよりも後に植えられたようなのですね。
確か 小さなそれを見て はは〜ん この家も植えたんだなぁ…と思ったからでした。
それから時間が過ぎて 今さっき言いましたように ご近所さんの蘇鉄が立派に育っているのを見て うちの蘇鉄と比べ物にならないのにあ然としましたね。
私は散策もそこそこにして 家に戻って 蘇鉄を見直しました。大きさを確かめるためでした。人の記憶って時間が経つと曖昧になりやすいでしょう。
ですから 眼の新鮮な内にと思って急いで帰ったのですが、 はぁ(溜息)…やっぱりなぁ…大きさが全然違っていたのでもう一度ため息が出ました。
それで よし、家の蘇鉄も大きくしてやろう !と思ったら大したものですが、私のクセと言いますか喉元過ぎれば熱さ忘れる の精神が胎内に宿っているのか
他の事をしている内にそのことはすっかり忘れてしまいました。
それからしばらくして(一‥二年かな) ああ そうだ、蘇鉄に肥料をやらなきゃぁ、と思い出したのですよ。よその蘇鉄が大きくなったのは、日当たりと肥料 では
ないかと私なりに考えていました。肥料は化成肥料の即効性のあるものと油粕のようにじんわり効いてくるものをバランスよく与えるのがいいのでしょうね。
♪ わかっちゃいるけど やってられない、と歌の文句にあるように 私は至って健忘症でありまして … 老人性?‥年齢的にはみなさんのご心配の通りでしょうが、
私に限って はここ数年の事ではなくて幼児性と頭に付く歴史ある健忘症なのです。
それでも ああ…そうそう と思い出した折に パラパラと肥料をやったおかげか分かりませんが それからは すくすく育ってきまして この写真の通りになりました。
今から思い返せば小さな苗を植えて この方十年くらいは肥料をやった覚えがありません。然(しか)し それにしては よく保ったなぁ と感心しましたが、
やっぱり健忘症の事なので 少ししてから 思い出すんですねぇ。
昔に流行った社員旅行‥(懐かしいですねぇ)^^ どこか忘れましたがお土産物屋さんの側にそれは大きな 人間の背丈ほどもある立派な蘇鉄があってりまして
アホな私は「ねぇ、ここに売ってる蘇鉄もあれくらいになるの?」と冷やかし半分に土産物屋のおばちゃんに訊ねました。
すると おばちゃんは ちょっと首を傾げ「お客さんのところは暖かいの?」と聞きながら 私が 夏は暑いよと又アホな答えで返すと
「これは大きくなる品種やから 大事に育てたはったら大きく成りますよ」と言う のです。ところがその話を聞いていた他の客が 「そや ウチの土産に買って帰ろう」
と蘇鉄の小鉢を持ってお金を払うのです。ええ土産が買えたわ…とね。
すると「おばちゃん ホンマにあんなに大きくなるの」 とそばにいた違う団体客のおねえさんも確かめるように聞くので おばちゃんは、
もう調子に乗って 「そら、大きくなるでぇ」と言葉に力が出ていました。
おっちゃんが買い 今また おねえちゃんが買うと 群集心理というものが働くのでしょうか 、
「あの大きな蘇鉄になるんやて」「そら、すごいなぁ」ほかのお客も言うものですから 我も我もと 店の棚においてあるちいさな蘇鉄の小鉢が飛ぶように売れ出しました。
まぁ値段もそこそこだったしバス旅行のお土産にみんな何か珍しいものは無いかな…と探していたところでしたから この蘇鉄がドンピッシャだったようですね。
結局 言い出しっぺの私は 残り少なくなった小鉢をボンヤリと眺めていると
おばちゃんが、お客が一段落したのを見て 「ねぇ、お客さん色々宣伝に貢献して貰ったから これをサービスしますよ」と渡されたのがスポイドの植物用の栄養剤 と … 最後に残った蘇鉄でした。
あれから三十年…あのときに買った他の蘇鉄はどうなってるのでしょうか。土産物屋のそばにあった人の背丈くらいに育っているのでしょうか。