おはようございます。あ
つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。
朝から ありがたい文言? ですが これは 三大随筆の一人吉田兼好(鎌倉時代)
の作 徒然草 の序段 の一節です。
なぜ朝から 徒然草なのか?と思われるでしょうが、今朝の新聞に
古刹の元住職ら 逮捕。その住職とは 大阪の正圓寺 というお寺で
案内書に
『徒然草』で有名な吉田兼好は、実の息子のように可愛がってい
た南朝の武将・北畠顕家が北朝軍と戦って阿倍野で戦死すると
たいへん悲しんで、顕家討死の場所近くに庵を構えて藁わ ら
を打ち、筵むしろを織って生計を立て、読経三昧に菩提を弔ったといいます。
それが正圓寺で、参道入口に「兼好法師隠棲跡碑」と「兼好法師藁打ち石」があります
【案内書参照】
ふ~ん と思いましたが、事件の内容は 当初老人施設を建てるのに資金の証明書の偽造を
したのがバレて建設途中の工事がストップ、借りた資金の返済が出来ないので土地(境内)は差し押さえ。
それは大変だ、私が何とか取られないよう協力しましょうと甘言を囁いて近寄ってきた不動産業。
悪いヤツですねぇ。住職は、まんまと騙されてお寺の土地も何もかも名義を移されて しかもsの名義を何度も
変更する内に 善意の第三者に売り払ってしまった。 これは詐欺だと悪事がバレてお縄になったのです。
目下 土地などの返還に裁判を起こしているそうですが、善意の第三者まで寝意義が映っているので
果たしてどうなるのでしょうか。又 寺の土地を巡るトラブルを大阪市が知って2019年の夏に寺側の同意を
得て寺所有の文化財を大阪市の施設に移行していましたが、一点、掛け軸が所在不明になっているそうです。
序段の あやしうこそ物狂ほしけれ。七百数十年を経て いつの世も 同じようなことやっておるわい
と嘆いておられるでしょうか。