築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

どこいった?天パ(^^;;)

2019-02-05 09:47:33 | Weblog
相変わらずの品薄です。。。
今日は近海物全般、本マグロもバチもキハダも数は少なかったですね~
といっても、天然の本マグロは九州のが、五島列島も含めて長崎県産が
大きいところで幾らか・・・
あとは塩釜や銚子、那智勝浦で数本ずつ。。

大西洋はゼロでした~~


最近、売れ口の悪いせいなのか?やたらと天パ(赤身)の注文が多くいただきます。
もともとは『トロ>赤身』のはずなんですが(^^;;)

養殖の本マグロが主流になった今、赤身にも程よく脂が差しており、
しかも筋はもともとほとんど気にならない部分。
それでいて値段はトロより安い?となれば赤身の注文が多くなるのも納得??
しかしそもそもマグロは全体の比率で言えば三角形の上部分だけということになりますから、
天パの部位のほうが少ないんですよね。
で赤身の天パ部分だけ取れているトロだけの状態で高く売れるかというと、
そもそもトロの需要は少ない状態(T0T)


「比率が少なくて需要が多い部分のほうが安いっておかしいんじゃ??」

最近すごくそう思えるようになってきました・・・


お得意様にも
「トロだけで赤身付いた値段と同じでいいですから~」
といっても
『赤身ないと困るから赤身付いているやつ頂戴』
と言われてしまう始末(T0T)

だからと言って赤身の注文で、全体的に赤い脂の薄いマグロを
「どうですか??」
というと

『これ、脂薄いよね~~』

って・・・赤身の注文じゃ??(^^;;)


要するに
『脂のあるマグロの赤身だけをちょうだい。赤身だから安いでしょ??』

となるわけです。
まぁ・・・需要が増えれば値も高くなるというのが相場というもの。。
売る側の私たちとしても、高くなってしまうのは本意ではないんですが、
『赤身の天パ』
が貴重になりつつある現状、致し方ないところですね(><)


というわけで、こんな風に天パが無い物多数(T0T)






脂の薄いマグロの赤身と、脂の乗ったマグロの赤身・・・
「似て非なるもの」
です。(値段も^^;;)


明日は水曜休市日となっております。
関係各位には大変ご不便とご迷惑をおかけいたしますが、
どうかご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。