築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

ジャンボ、買えず~~(泣)

2020-09-03 09:12:14 | Weblog
秋っぽく、日本の南海上には台風が発生しており、西日本の海域では9号の
影響もまだ残るであろう中、今度はかなり大型とされる10号。
時期的にマグロへの影響は無いのですが、小物類はすでに今日からかなりの品薄。
ただ西日本のマグロは無い時期なんですが、今日は津軽海峡、北海道と近海物の
天然本マグロは数本しかなく、近海ではバチが幾らかあっただけという状況。

ただマグロはこの時期、輸入物がありますのでセリ場自体は品薄という感じはしないのですが・・・
大西洋ジャンボは15本くらいでしたかね?
9月ですが、今日はオーストラリア産やケープタウン産の天然インドが多めに出てました。
インドも時期的にはもう完全に外れてますが、今日はその中でも見れる??魚は
幾らかはあったみたいで、当然そういう魚はやっぱり値が高くなっちゃってましたね~
ただ近海物、特に塩釜のバチはかなり良くなってきてますので、まぁバチとインドでは
かなり違いがありますが、今まで「バチ代わり」でインド仕入れていた仲買さんは
バチにシフトしてくのかなぁ~~なんて勝手に思ってます(^^;;)
秋バチは脂ものっていて味の美味しいですからね(^^)

で、本命の大西洋ジャンボ
だいたいブログにて前日に「欲しい」と書くと買えないジンクスがあるので嫌な予感はしていたのですが(汗)
やっぱり高くて買えませんでした~~~

まー「高い」と言ってもそんなバカ高いというわけではないんですが、このコロナ禍の中で
以前のような仕入れ値が出しずらくなっているのもまた事実でして・・・(泣)
ただセリはある程度の最低値はありますが、買い手が値段を入れるシステムですので
買い手である私が「高い」と判断すれば、それは高く感にてしまうということで・・・(^^;;)

コロナになって、以前のように魚体の大きい魚も買いにくくなってしまいましたし、
そうなるとセリ場でも手が出せる魚が絞られるので、仕入れがより難しいものになってしまってますね。。
大西洋は特に魚体の大きめ(150キロ以上)くらいの方が品物も良いのが多いのですが、
基本冷凍はしないですべて生の状態で販売する前提ですので、色と品質が持つ間に
売り切ることを考えなければなりませんので、そうなるとどうしてもコロナ前のような
デッカイ魚体に手が出せないという状況に陥ります。

ある程度、品物に見切りをつけて「投げ売り」は生マグロ屋の宿命ですが、
今はその「投げ売り」もなかなか難しい状態。
ホント・・・「憎っくきコロナ!!」です!!





ということで今日は宇和島の国産養殖と休み前の青森県深浦の釣りの本マグロに
魚体の小さい塩釜のメバチで凌ぎました。
明日また、頑張りまーす(^^)