築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

マグロも品薄(><)

2020-09-05 09:04:32 | Weblog
「伊勢湾台風」と聞いても、第二次ベビーブーム世代の私にとっては
あまりピンとこず、名前を知っている程度なのですが、最大風速80メートル級
と聞けばどれくらいヤバい台風なのかは何となく騒動が付く接近中の台風10号。
当然、九州、西日本の海域は漁などできるはずも無く、近海がほとんどの
小物類は今日はほとんどがめっちゃ高いか入荷が無いか・・・
影響は西日本の海だけにもとどまらず、このタイミングで北日本か低気圧が下がってきてしまい
北は北で台風と別に時化てしまったようで、近海の天然物も数は極端に減ってしまいました。
ジャンボも今日は3本のみで、多少数あったのはケープタウンの天然インドくらいでしょうか??

そのインド・・・他に物が無いことも相まってか、やたらと高かったですね~
あとは国産養殖の小さいのが少し出ていたんですが、その国産養殖も結構セリで
仲買さんの競り合いになり思っていた以上に高くなっちゃってましたね。
まーそれでも、お得意様がお話しされていたアジの値段よりもマグロの方が安かったですが・・(汗)





台風シーズンに限らず、この商売もある意味自然相手の部分もありますので
ある程度仕方ない部分もあるんですが、いろいろな技術が発達し、物が溢れ、何不十ない今のご時世
『海が時化て品物が無い』をなかなか理解していただけない末端の方もいらっしゃると聞きます。
特にマグロは季節物の魚、または果物などと違って
「1年中いつでも同じ品質な魚」
っぽく思われている節がありますので、「夏の近海マグロには脂が薄い」とか真冬の大しけの時に
品物が無いとかがなかなかわかっていただけないことも・・・・
そうなると結局、1年中安定して出荷が見込める養殖のマグロということになりますよね~
しかも今の養殖の本マグロは本当に物が良い!味も良い!!

今ではかえって養殖の方が値が高いってこともよくあります(^^;;)

今日の写真の中にも1つだけ養殖の本マグロがあるんですが、どれだかわかりますか??(笑)
もうプロでも見分けがつかないくらいのクオリティーですよ!


ちなみに写真のマグロはボストン天然、塩釜バチ、国産養殖の3種です(笑)


台風による被害が最小であります事を・・・願います。