すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

安全地帯から2chに遠吠えするライブドアPJの「相変わらず」

2006-09-17 10:33:04 | メディア論
 ライブドアの「パブリック・ジャーナリスト PJニュース 取材班」なるものが、2ちゃんねるを糾弾する記事を連発している。

『言論へのテロ!ブログ炎上の恐怖と悪質性』
『2ちゃんねるの「良識」』
『「デスノート」と化す、2ちゃんねる』

 内容は言い尽くされてる話ばかりで新味はない。が、笑ってしまうのは文末である。引用しよう。

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト PJニュース 取材班【東京都】
    ※文字の強調表現は松岡が加工した

「文責はPJ個人にある」という。じゃあ、この記事を書いた「PJ個人」てのはいったいだれなの? そう思ってさらに先を見ると、個人ではなく「PJニュース 取材班」なる組織が書いたことになっている。これを見た読者はどう思うだろうか?

 要は、だーれも責任を取らないのね。

 まともな読解力のある人ならば、こう思うにちがいない。エントリー『フリーランスは「人間じゃない」のか? 文化レベルを露呈したTBS盗用問題の実態』で私が指摘した、マスコミによる組織を使った責任隠蔽体質とそっくりなのだ。

 もうひとつ、これらの記事には不可解な点がある。書いたのが「取材班」となってる割には、取材した形跡がないのである。

 特にだれかのコメントが出てくるわけでもない。机の前に座っていれば書けるような論評と、現象面の記述ばかりだ。はてさて、これを見た読者はどう思うだろうか?(リピート)

 書いた人間の名前を出したくないだけじゃないのか?

 だから「取材班」とかいう組織が書いたことにしたんじゃないの?

 こう思われてもしかたがない。なにしろ前後のほかの記事は、みんな署名記事なのだ。本当に取材班が取材したんなら、次のように表記するのがふつうだろう。

 ■PJニュース 取材班(○○○○、△△△、××××)

  ※(松岡・注)○○○○、△△△、××××は、取材班を構成する記者の実名

 PJニュースは、2ちゃんねるが「匿名による悪質かつ卑劣な誹謗中傷を行っている」という。だけど自分たちこそがまさに匿名なのだ。

 おまけに当たり障りのないほかの記事は署名なのに、2ちゃんねるを扱ったセンシティブな記事だけは匿名にしているのである。

 別に2ちゃんねるの肩をもつわけじゃないが、こんな腰の引けた言説をマトモに受け取る人がいるんだろうか?

 聖人君子ヅラして人のことは批判するくせに、その実、自分がやってることは変わりない。こういう卑怯な輩を見ると無性に腹が立つ。

 くやしかったら私のブログみたいに、タイトルの後ろにどデカく筆者名を入れて文責を明らかにすればぁ?

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【過去の関連エントリー】

『ほりえもんに見るメディアリテラシーの憂鬱』

『「答え」を振りかざしたオウム。そしてほりえもんさん』

『自分探しに疲れたあなたに贈る処方箋』

『ライブドアのPJってマトモな人はいないの?』

『「韓流」がいつも1面トップの新聞なんていらない』

『ほりえもんで読み解く「ブログはアウトサイダー」か?』

[追記]文章全体をコンパクトにした(9/17)

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