すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【クラブW杯】広島流うまい試合の殺し方。 ~広島3-0マゼンベ

2015-12-14 08:38:17 | サッカー日本代表
切れ味鋭い速いカウンターを繰り出す

 クラブワールドカップ準々決勝で、広島はアフリカ代表のマゼンベ(コンゴ)と対戦した。相手にボールを持たせるいつものカウンター戦術を仕掛け、セットプレーから2点、カウンターから1点をもぎ取り少ないチャンスをものにした。

 マゼンベは軽快でスピードがあり、プレッシングも速い。前半20分頃までは彼らがペースを握り、広島は相手の速さに戸惑いを見せた。だが15分頃から相手のプレスのスピードに慣れ、1~2タッチで巧みなビルドアップを始めた。30分以降はマゼンベの運動量が落ちて淡白になり、特に後半は広島が完全にゲームをコントロールした。

 広島は相手ボールになると5-4-1の形になり、ブロックを低く構えた。相手にボールを持たせ、前がかりにさせて敵陣にスペースを作る。そして粘り強い守備から、そのスペースを突く速いカウンターで仕留める戦い方だ。攻撃時には両サイドが大きく開き、ピッチを目いっぱい広く使った。

 彼らはハイプレスをかけられてもバックラインがボールをうまくコントロールし、あくまでグラウンダーのパスを繋いで組み立てる。相手のプレスをかいくぐるそのビルドアップは、芸術的とさえいえた。敵のやり方を見て、柔軟にそれに対応できる。ハリルジャパンにはぜひ見習ってほしいものだ。

 広島はボールの競り合いになっても絶対にあきらめず、粘りに粘って「最後の1歩」が出る。そんな泥臭い魂のサッカーで上位への挑戦権を勝ち取った。次は16日(水)の準決勝で南米代表のリバープレート(アルゼンチン)と戦う。相手にとって不足はない。日本の粘りのサッカーをぜひ世界に発信してほしい。

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