強豪相手にはカウンター狙いがハマる
広島はクラブワールドカップ準決勝で、南米代表の強豪リバープレート(アルゼンチン)と戦った。例によって広島はリトリートからのカウンター狙い。FWの佐藤寿人、浅野をともに温存し、ワントップに皆川を起用した。一方のリバープレートはポゼッションから攻める展開だ。
広島は相手の名前に飲まれたかのようにたどたどしい立ち上がり。ブロックを低く構え、自陣でボールを奪うがいつものビルドアップができない。精神的なプレッシャーか? だがリバープレートの攻めもあまり機能せず、一進一退の滑り出しだった。
だが広島はすぐに立ち直り、カウンターから鋭い攻めを連発する。前半40分まででなんと4度の完全な決定機を作った。チャンスを作るたび、「よし、いけるぞ」と広島の選手たちに力がみなぎる様子が見て取れた。
フィフティ・フィフティのボールの競り合いになってもかなりの確率で広島が勝つ。「最後の一歩」が出る。リバープレートはポゼッション率こそ高いが攻めあぐね、広島にうまくハメられていた。そして前半終了時のスコアは0-0。かくて広島は「どこでFWを替えるのか?」が焦点になった。
森保監督は後半21分と31分に浅野、佐藤を投入し、勝負に出た。だが後半27分にセットプレーからGK林のちょっとした判断ミスでリバープレートに先制され、これが決勝点になる。
広島は後半に先制されるまでは完全にゲームプラン通りだった。ただ前半に作った4度の決定機を1度でも決めていれば、試合はまったく違った展開になっていただろう。もしFWの佐藤か浅野のどちらかをスタメンで使っていればそれが実現したかもしれない。
だが勝負に「たら」「れば」はない。いずれにしろ今回のクラブW杯での快進撃は、広島にとって大きな自信になっただろう。同時に彼らは「日本が世界で勝つにはどんなサッカーをすればいいか?」の問いにひとつの解答を出した。
特に守備で絶対に集中力を切らさない粘り強い勤勉さと、そこからのカウンターの掛け方には目を引くものがあった。日本サッカーの歴史にまたひとつ新たな1ページが飾られ、またひとつ世界が近くなった。
広島はクラブワールドカップ準決勝で、南米代表の強豪リバープレート(アルゼンチン)と戦った。例によって広島はリトリートからのカウンター狙い。FWの佐藤寿人、浅野をともに温存し、ワントップに皆川を起用した。一方のリバープレートはポゼッションから攻める展開だ。
広島は相手の名前に飲まれたかのようにたどたどしい立ち上がり。ブロックを低く構え、自陣でボールを奪うがいつものビルドアップができない。精神的なプレッシャーか? だがリバープレートの攻めもあまり機能せず、一進一退の滑り出しだった。
だが広島はすぐに立ち直り、カウンターから鋭い攻めを連発する。前半40分まででなんと4度の完全な決定機を作った。チャンスを作るたび、「よし、いけるぞ」と広島の選手たちに力がみなぎる様子が見て取れた。
フィフティ・フィフティのボールの競り合いになってもかなりの確率で広島が勝つ。「最後の一歩」が出る。リバープレートはポゼッション率こそ高いが攻めあぐね、広島にうまくハメられていた。そして前半終了時のスコアは0-0。かくて広島は「どこでFWを替えるのか?」が焦点になった。
森保監督は後半21分と31分に浅野、佐藤を投入し、勝負に出た。だが後半27分にセットプレーからGK林のちょっとした判断ミスでリバープレートに先制され、これが決勝点になる。
広島は後半に先制されるまでは完全にゲームプラン通りだった。ただ前半に作った4度の決定機を1度でも決めていれば、試合はまったく違った展開になっていただろう。もしFWの佐藤か浅野のどちらかをスタメンで使っていればそれが実現したかもしれない。
だが勝負に「たら」「れば」はない。いずれにしろ今回のクラブW杯での快進撃は、広島にとって大きな自信になっただろう。同時に彼らは「日本が世界で勝つにはどんなサッカーをすればいいか?」の問いにひとつの解答を出した。
特に守備で絶対に集中力を切らさない粘り強い勤勉さと、そこからのカウンターの掛け方には目を引くものがあった。日本サッカーの歴史にまたひとつ新たな1ページが飾られ、またひとつ世界が近くなった。