すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【積極財政】政府は国債発行でマーケットを刺激し経済を復活させろ

2025-03-03 11:07:33 | 政治経済
国債は市場のお金をふやすモトになる

 過去に何度か書いたように、日本はもう30年も不況が続き、すっかり経済が停滞して落ち込んでいる。

 この状態を人間のカラダに例えるとどうか?

 いわばカラダの中を流れる血液の量が十分に足りず、おまけに血流がうまく流れず沈滞した状態になっているのだ。つまり日本の経済は「病気」にかかっている。

 日本経済がかかったこの病気を治すには、まず日本市場というカラダに流れる血液の量(=お金の量)をふやすことが必要になる。

 つまりお金の流通量を多くして、日本というカラダのスミズミにまで血液(お金)をマンマンと行き渡らせるのだ。すると当然、すっかり血行(お金の流れ)が良くなって病気が治る。

 こんなふうに経済を立て直すには、まずお金の量をふやすのが肝心だ。

 これができるのは、実は政府だけである。政府が国債を発行することで、初めて新規でお金が生まれて量がふえる。

 しくみはこんなふうだ。

 まず政府が国債を発行し、民間銀行や投資家などに買ってもらう。政府はこのとき作った資金で、例えば公共事業をやって事業者やその下で働く労働者の仕事をふやす。

 他方、国民に緊急避難的な現金給付をしたり、消費税減税などを行なう。

 これが「積極財政」だ。

 どうだろう? いいことずくめだ。

 日本人は「日本はもうダメだ」とあきらめてしまっている。

 だがあの悪夢の自公政権を倒し、積極財政をやる新しい政権さえ作れば日本はもちろん復活する。

 やりようは、いくらでもあるのだ。

日銀が国債を買い受けてお金が増える

 さてここからが今回の本題になる。

 まず政府が国債を発行し、それを民間銀行が買う。

 で、お次は日銀が登場する。このとき民間銀行が政府から買った国債を、さらに日銀が買い受けるのだ。

 そして日銀は、民間銀行が日銀の中に持っている「日銀当座預金」に国債の代金を振り込む。

(こんなふうに各民間銀行は、日銀や他の民間銀行との取引をスムーズに行うために、日銀の中に「日銀当座預金」という名の当座預金を開設している)

 かくて日銀から民間銀行に振り込まれたお金は、実はこのとき日銀がまったく「新しく作ったお金」だ。つまりそのぶん世の中にお金が生まれて増えたことになる。

 日本には「通貨発行権」があり、日銀はお金を作れるわけだ。

 こうしてお金が新しく増え、マーケットに新規で流通すればどうなるか?

 そのぶん日本経済という名のカラダじゅうに血液(お金)がマンマンと行き渡り、カラダ(市場)が活性化して活発に経済が動くようになる。新しいお金がグルグル回る。

 こうして経済が刺激されて復活するのだ。

【まとめ】

 政府が発行する国債は、新しく市場にお金を生むモトになる。大事なタネだ。

 国債があるからこそ、お金の量がふえる。それが市場を活性化し、経済を復活させる。

 なのに財務省は、その国債をやれ「借金だ」、「悪の権化だ」とばかりに攻撃する。

 すべては「安定財源を確保するため」と称し、緊縮財政を行ない自分たちの利益を拡大したい、財務省の「省益」のためにやっていることだ。

 つまり財務省は自分たちの利益のために、国民を見殺しにしようとしている。

 悪の権化は国債ではなく、実は財務省そのものなのだ。

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