すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【プレミアリーグ 22/23 第23節】「三笘マジック」不発に終わる 〜クリスタル・パレス 1-1 ブライトン

2023-02-12 11:14:01 | イングランド・プレミアリーグ
ブライトンが押し込むが手痛い引き分け

 互いのホームタウンを結ぶ高速道路の名前を取り「M23ダービー」と呼ばれてきたブライトンとクリスタル・パレスの対戦は、両者負けられない状況のなか、1-1の引き分けに終わった。

 ブライトンのポゼッション率は75%ーー。

 この数字が試合内容を物語る。クリスタル・パレスは試合の冒頭から自陣に分厚い4-4のブロックを敷き、ブライトンの攻撃を跳ね返す「穴熊」戦法を取った。

 ブライトンのパスワークは主にセンターライン、もしくは右サイドで展開され、三笘にはあまりボールが回ってこなかった。

 ブライトンのフォーメーションは4-2-3-1。スタメンはGKがロベルト・サンチェス。最終ラインは右からヨエル・フェルトマン、アダム・ウェブスター、ルイス・ダンク、ペルビス・エストゥピニャン。

 CMFはパスカル・グロスとモイセス・カイセド。2列目は右からソリー・マーチ、アレクシス・マクアリスター、三笘薫。ワントップはデニス・ウンダブだ。

 一方、クリスタル・パレスのフォーメーションも4-2-3-1である。

敵を引きつけて背後を突く

 ブライトンが最終ラインから丁寧にビルドアップするのに対し、クリスタル・パレスは前の3枚がセンターサークル付近からプレスをかけた。ワントップのジャン・フィリップ・マテタと右SHのジョルダン・アイェウが背中でブライトンの2CMFを消すのが約束事だ。またトップ下のマイケル・オリズも前からのプレスに参加していた。

 かたやブライトンはこうして敵の前3枚を引きつけておき、それを縫って中盤にパスを通して敵のプレッシングを空振りさせるゲームモデルである。

 一方、クリスタル・パレスはパスワークによるビルドアップにはそうこだわらず、状況によってはダイレクトに前線へロングボールを入れてくる。

 前半17分に大チャンスが来た。ブライトンのCMFパスカル・グロスが、最前線にいたFWデニス・ウンダブに縦パスを当てる。彼はワンタッチで脇にいたソリー・マーチにボールをはたき、マーチがダイレクトでアレクシス・マクアリスターに落とす。瞬時にマクアリスターは強烈なシュートを放つが、これはパレスのGKビセンテ・ガイタが横っ飛びで見事にクリアした。

 ブライトンの続くチャンスは前半31分だ。最前線でパスカル・グロスからのパスを受け、エストゥピニャンが左足でループシュートを決めた、かに見えたがオフサイド。幻のゴールとなった。

 さて先制点はブライトンだった。後半18分だ。エストゥピニャンが左サイドからクロスを入れ、ファーから走り込んだマーチが決めた。

 一方、後半24分には、クリスタル・パレスが同点に追いつく。パレスのセットプレー時、ブライトンのGKロベルト・サンチェスがボールをファンブルし、パレスはジェームズ・トムキンスが押し込んだ。

 試合はそのまま1-1で終了。ブライトンとしては上位争いが激化するなか、手痛い勝ち点1になった。

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