すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

ミニチュアダックスのマック君

2023-01-29 09:17:56 | エッセイ
昼寝のじゃまをするヤツは……

 彼女の家でうつ伏せで寝ていると、首筋に何かヌルっと湿ったものが当たった。

「うわっ! なんだ?」

 驚いて飛び起きると、ちっちゃなミニチュアダックスが首をかしげてこっちを見ている。その向こうでは彼女が笑っている。

 ダックスが私の首筋を舐めたのだ。これが私とマックとの出会いだった。彼女の親戚が飼い始めた犬である。

 このマックとの思い出も多い。なんせ彼女がしょっちゅう親戚から借りてきては、私と遊んでいたからだ。すごく賢い犬だった。

駆けっこのルールを理解する犬

 例えばあるとき彼女の親戚の家へ行くと、マックと近所の子供たちが遊んでいた。

 どうやら地面にスタートラインを引き、駆けっこをしているらしい。

 子供たち3人が「よーい」と言って構えると、マックもスタートラインを前に構えている。で、「ドン」で子供たちと一緒にマックも駆け出す。

 ゴールラインに到達すると、マックはしっぽを振りながらまたスタートラインに戻ってくる。で、また「よーいドン」で子供たちと駆けっこを繰り返すーー。

 つまりマックは駆けっこのルールを完全に理解し、子供たちと遊んでいるのだ。

駆けっこは私の勝ち

 ミニチュアダックスは足が短い。

「こいつになら勝てるかも?」と思い、公園のトラックをいっしょにぐるりと走ったこともある。

「マック、来い!」と叫んで私が駆けだすと、意図を察してマックもついてくる。で、トラックを回ったが、結果は私の勝ちだった。案の定だ。

 公園では、マックをつないだリードを使った遊びもした。

 距離を取り、私がリードの端を握って、「マック、行くぞ!」と身を低くすると、マックも構えて号令を待つ。

「それ!」と私が叫んでリードを引っ張ると、マックが首に繋がったリードの端をくわえて引く。

 それに負けじと私はリードを跳ねさせながら引く。

 要はリードを使った綱引きだ。

 私がリードを握って身を低くすると、マックも身構えて身を低くする。そして引っ張り合う。1人と一匹は、飽きもせずしばらく綱引きで遊んだ。

 またマックと遊びたいなぁ。

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