
「この花Iさん(私よ!)にあげようと思って株分けしておいたの。
お宅には無いみたいだから。丈夫よー。秋の終わりに咲くから楽しみにね。」
と言う言葉と共にお隣のSさんから初夏にいただいた花が今、満開です。
濃い紫色で花はセージに似ているんだけど、残念なことに名前が分かりません。
回覧板を届けに来たSさんにお礼を言いながら聞いてみたけど、
彼女も分からないようでした。
だけど、知らないことがあるのもまた楽しいものです。
いつか何かの機会に名前を知ることが出来るかも…と思えるから。
私の住んでいるところは小さな山を開発した、たった23軒の小さな団地。
私達は第一期で入居したお隣り同士です。
私は突然「そうだ、家を買おう!」と決心して
その2ヵ月後にここに決めたという軽はずみな人間なので、
住宅購入の基礎知識を何も知らなかったのですが、
家を買う時にはいろいろ気をつけなければいけないことがあるようです。
立地条件として、
周囲にどんな施設があるかも大切ですが、
住宅会社の人が言うには「どんな人が住んでいるか」も結構重要なポイントらしいですね。
最近隣人トラブルがニュースになる度に私って恵まれてるなーと思います。
Sさんとは引っ越した初めの頃、
石ころだらけの庭を開墾に近い作業をしている時に
「頑張りますねー。」と垣根越しに声を掛けられて以来のお付き合いです。
お互いに花好きと言うことが分かり、
「花友達になりましょう。」と私が提案したのです。
あれから14年、
謙虚で気配りの出来る人なので私は一度も嫌な思いをしたことがありません。
お花や野菜を頂いたり、
不在の時には水遣りをしていただいたりと、
ほとんど一方的にお世話になりっぱなしの私。
Sさんは私のことをどう思っているのかしら。
ちょっと心配だな。