総天然色・魔人スドォの円盤-3D

BDソフトを中心に画像・イラストを交えて、
映画をオモシロ可笑しく雑談するブログです♪
【3DBDソフト推進ブログ】

『ブラック・ウィドウ』

2021-09-19 | 映画(洋)を熱く語る
『ブラック・ウィドウ』
 
マーベル作品が世間で、これほど認知されたのは何時からだろう?
私の記憶では『ウルトロン』辺りまでは、
「派手なVFX映像だけが売りの流行のアメコミ映画」と、古くからの映画ファンからはディスられていたことを思い出す。
しかし気が付けば?「映像映えもしながら、脚本の良さで魅せる秀作の作品」と認められるようになったことを嬉しく思う。
そんな本作も、実に素晴らしい作品になっていることに感心させられる...
 
【ストーリー】
『シビル・ウォー』でのアベンジャーズと決裂の後、政府から追われる身になったブラック・ウィドウの前に突如現れた“妹"エレーナ。
“姉妹"は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知ったことで命を狙われる。
唯一の味方は、かつて組織が生み出した“偽りの家族"だけ…。だが、この家族の再会によって、レッドルームの恐るべき陰謀が動きだす!
世界の命運をかけた、ブラック ・ウィドウの作られた過去との戦いが始まる。
 
 
この作品はプロジェクタースクリーンにて、UHD&3D(吹き替え)で視聴しました。
 
 
 
この作品って、マーベル作品ではなく、別のスパイ映画としてつくられていても成り立つ良い話だと思う。
その良き話を、「ナターシャ」を主人公に当て嵌めることにより、より深い人間ドラマが成立しているんだよネ~。
決して 、本編時間2時間13分の尺の長さだけで語られるドラマではなく、
彼女が『アイアンマン2』で登場しからの、その過去を含む集大成の作品になっているのですよ。
↑(“ナターシャ・ロマノフ”が登場したMCUの作品の数々。なんと、全部で8作品にも及ぶ。
登場から一番キャラが変わった1人なのかも知れない?彼女が一番アベンジャーズを愛していたのだろう...)
 
フツー女性スパイの作品て、残酷ともいえる過酷な幼少期の経緯などが語られるのがよくあるパターンなのですが、
この作品には、それが極力避けられており、逆に偽りの家族であった過去に対して、家族愛を感じさせるつくりになっているのです。
この「家族愛」を面白おかしく描かれており、明るいノリの家族ドラマになっているのが面白い。
それでありながら、よくある「女性スパイ」としての宿命みたいな毒要素も、抜かりなく描かれているところが評価が高い。
(この毒があるからこそ、『サザエさん』的家族ドラマが惹き立つんだよネ~♪)
今回、ナターシャの周りの登場人物の俳優さんたちの演技が上手い!
妹役の女優さんがスカーレット・ヨハンソンを、良い意味で喰っちゃっているのよ~(^_^;)
強化人間を親父に持ってきたところも、アメコミヒーロー臭あるマーベル色を惹き立てる良いスパイスになっております(笑)
ドラマ中心の地味な作品に成りがちながらも、映像的にも抜かりはなく、スパイ映画として王道の体を張った実写アクションもあり、
マーベル作品特有の派手なVFX映像も用意され、とても楽しめる作品に仕上がったのではないでしょうか。
 
 
これでナターシャの登場が最後になるのは寂しと思いますが、
ここだけの話...演じる女優さんの劣化を見ることなくスクリーンからの退場も、ある意味良い幕の引き方なのかも知れません。
11年間ありがとうナターシャ、そしてさよならブラック・ウィドウ...私の中で、映画史に残る美女キャラでしたよ~...♪
コメント (2)
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